さくらもちモチ

感想：アニメ「RIDEBACK」第5話 謎のライドバック少女*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

アニメ「RIDEBACK」第５話「謎のライドバック少女」の感想です。
ネタバレを含みます。
原作の漫画は読んでいません。


前回の第４話「しょう子、危機一髪」の感想はこちらです。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-03-9

各話の感想記事は、他のアニメ作品と共に
下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-03-7


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今回は、DVDで第四巻（８話）まで一気に視聴した後で
こちらの感想を書いています。



前回のテロ事件で
お話の雰囲気ががらっと変わりました。
問題の最大の原因である琳が、
事の深刻さにまだ気付いておらず、
全てを知っている岡倉さんだけが焦っている差が
部内に微妙な空気を作っていました。

というか、最初からこのアニメを見ていくと、
前回こそ琳たちが突発的な災難に遭ってしまったものの、
その前までは楽しい部活動作品だったわけで。
作品の中で軍事色が強いらしい事は、
第１話の冒頭からちゃんと描かれていましたが、
今になって急に、そういうきな臭い話が一気に現実化したので、
見ていて私も戸惑ってしまいました。
多分、岡倉さんや珠代さんを除いた
琳たちライドバック部の皆は
こんな感じで「え？　え？」という感じに
なっていたと思います。
この作品の世界は
今の日本よりも戦争を身近に感じているようですが
それでも、少なくともライドバック部の面々は
他人事として戦争を見ていたと思います。
良くも悪くも、作中の世界におけるごく一般的な子なんでしょうね。
彼らが特に呑気過ぎるというわけではないと思います。
もし、既に軍に目をつけられてしまった琳の現状を知っていれば、
皆でお店に出掛けてご飯なんか食べないでしょうし、
そもそも、琳をお店から一人で帰らせないでしょうし……。



岡倉さんの正体も、今回、本格的に明かされました。
初回で、岡倉さんがライドバックに乗るのが上手いのは
実際に描かれていましたが、
戦争において“英雄”と呼ばれるほどの腕だったとは。
珠代さんも、お兄さんへの協力で
岡倉さんの動向を探っていたようですが、
どう考えても、彼が大学にいたのは秘密裏に潜伏する為ですよね。
琳は勿論ですが、
岡倉さんの身も危なくなっているのを踏まえると
彼の苛立ちも仕方がないのかなと思いました。



今回、伏せられていた琳の映像が
ニュース番組で報道されたのを受けて、私は思ったのですが、
この時点で、琳がフェーゴに乗るととんでもなく凄いとの事実が
一切世間バレしてない点が、上手いです。
というのも、本来だったら
以前の回で描かれていたライドバックの大会において、
琳は珠代先輩とガチで優勝争いをしても
おかしくなかったじゃないですか。
それが、あの時の琳はフェーゴに乗れず、
大会で目立ってはいたものの、表彰台には上れず……と、
ライドバック愛好家の狭い世界の中だけで
存在をちょっと知られただけに終わりました。
もし、琳がこの大会でフェーゴに乗って、
優勝もしくは準優勝していたら、
顔写真付き（多分、ライド中の写真も）で
珠代先輩と一緒にあの雑誌に乗っていたと思います。
そうしたら、軍は勿論のこと、
マスコミ各社もすぐに「あの子」だと気付き、
とんでもない騒ぎになりますよね。

でも、この時点では、まだそうでなくて、
まるで琳の周囲に
岡倉さんが張った透明なバリアが張られているかのようです。
彼女は自覚もなしに、最後の静かな生活を送っています。
琳にしてみれば、すっかり相棒となったフェーゴに乗って、
窮地に立たされた親友を救いに行っただけなので、
そのバリアを抜けて徐々に露になっていく事態に対しては
分からない事だらけでしょうね。
もしこの時点で、
岡倉さんから全てを聞かされていたら
琳はどのような行動を取ったかなと、私は興味を持ちました。



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感想は以上です。


続きの第６話「電光石火ライド」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-09-02-1

宜しければ、合わせてどうぞ。

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