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感想@劇場版「交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ映画
「交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい
Psalms of Planets Eureka seveN
good night,sleep tight, young lovers.」の感想です。

交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい 限定版 [Blu-ray]

交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい 限定版 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: Blu-ray

DVDで視聴しました。
私はテレビ版をリアルタイムで見ていて、この作品のファンです。

以下の感想にはネタバレを含みますので
これからご覧になる方は閲覧をご遠慮下さい。


アニメ感想一覧のURLの一覧はこちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-03-7
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-07-03-4


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上記の通り、私はテレビ版がとても好きでした。
正直なところ、終盤にはわけが分からない部分が多く、
ファンを自称していた私ですら、ついていけませんでしたし、
あの二人の名が月に刻まれたラストには
「おいおい」と呆れてしまいましたが、
そういう不可思議な……ちょっとイッちゃってる系な
(視聴者に内容を正しく理解されないのを承知の上で
制作側が勝手に作っているというような)作品として
一定の評価は下せるかなぁと思っていました。
ロボットアニメに関しては、
私自身があまり興味がないのと
(好きな作品の中にロボットアニメが含まれる事はありますが
“ロボットアニメだから見る”“ロボットアニメだから好き”という事は
まずありません)
知識が全くない事から、
良いか悪いかについては語れません。
でも、実は、ニルヴァーシュの顔のデザインは好きじゃないです……。
なんか怖いので。



私がテレビ版で好きだったのは、
ドミニクとアネモネのカップル、そしてホランドでした。
なので、この映画版のホランドに対しては
失礼ながら「改悪じゃないの……?」と思ってしまいました。
こちらの映画版が、テレビ版のパラレルワールド的存在
(あったかもしれない現実/並行世界)であるのは分かってますし、
そうした中では、人間関係は勿論のこと、
その人間の設定(素性など)すら異なってしまうのも理解できますが、
映画版のホランドには良いところがなかったと思います。

いや、テレビ版のホランドだって、
なさけないところがいっぱいありました。
でも、“格好悪い大人”
──これが、ホランドというキャラクターの主題だったと思います。
格好悪いけれど、もっとみっともなくなっても足掻き続けるのが
ホランド(主人公になりそこねた大人)です。
その格好悪さが逆に格好良いと見えた部分があったんです。
私には、ホランドのそういう部分が良かったのに……
この映画版は、見ていて何だか残念な気持ちになりました。
ホランドに与えられた設定事情を考えれば、
作中の彼がああいう言動に出るのは当然かもしれませんが、
私が好きなホランドとは違うなと強く思いました。

今回は前知識を全く入れずに見ましたので
すみませんが、DVD視聴で良かったと思いました。
(映画館にわざわざ出掛けていたら
視聴後に代金を返してほしくなったと思います)

他の月光号のクルーの描かれ方も悲惨だったと思います。
テレビ版と同様に、
赤ちゃんができた事が終盤に判明するタルホは、
絶望が見え始めたこの世界に光を齎す存在になるので
まだ良いのですが、
他のクルーに関しては、いてもいなくても同じ
……モブ的存在にまでなり下がっていたと思います。
悪い状況だったとはいえ、ハップにレントンを撃たせる展開
(そして、怒ったニルヴァーシュによってハップが殺されるシーン)も
入れてほしくなかったです。
普段は比較的温厚な性格で、他人の押さえ役に回る事が多い人間が
弾みで人を撃つ事はあるかもしれませんし、
それだけ彼の気が動転していた事を表したかったのでしょうが、
私は見たくなかったです。

そして、これが一番大きい不満点なのですが
この作品で何が描かれようとしているのかが
私には最後まで分かりませんでした。。
上記の通り、私はテレビ版ですら、終盤は
「分からないww」「ついていけない」と思いながら視聴しましたので、
そういう私が、
テレビ版よりも遥かに短時間の作品で
しかもお話がギュッと濃縮されている映画版を理解するのは
最初から無理な話だったのかもしれません。
お話がどんどん進んでいくのが分かる分、
話に置いていかれる自分も強く感じられたので、
すみませんが、途中からは眠くなってしまいました……。

生き別れてしまったエウレカと二人でワルサワの丘に戻るという願いを
レントンが叶えた事は、理解できましたが、
その過程がさっぱりでした。



と、ここまで酷評していますが、
実は、冒頭の部分──ドミニク先生が去る旨を二人に告げるまでは
とてもとても好きです。
特に、雪月花(ゆきつきのはな)が咲くまでの描写は、
まさにエウレカが語った願い事(夢である存在が夢を語る)を
吸収して、花を咲かせたようだったので、感動しました。
この作品を最後まで見終えた今でも、
冒頭〜ドミニクがレントンにワルサワの丘を守るように頼むところが
一番好きです。

最初が一番好きだった事もあって
私の中の興味や、この作品に対する評価が
どんどん下がる一方だったのかもしれません。

そうそう、ニルヴァーシュやジ・エンドの幼体は
かわいかったです。
部屋で二匹が、
抱き合ったまま床をゴロゴロと転がるシーンがありましたが
あそこは何度も見直しちゃいました。



アネモネも、今回の映画版では
よく分からない存在になっていますが
(イミシンな事を言って視聴者を煽るだけ)
私は彼女が好きなので、
テレビ版の彼女がドミニクと共に年を重ねていったら、
遠い未来に、ああいう外見になるんだなというのが分かった事だけが
救いでした。
最後、ドミニクと若いアネモネが
ジ・エンドの中で抱き合うシーンが、一瞬だけ出ましたけれど、
あのカップルが好きな私にも、あれは蛇足だと思えました。
今回は、ドミニクとアネモネのカップルは強調されなくてもいい
(強調する必要性がない)と思いました。



テレビ版を全く見ていない人は
(そういう状態でこの映画版を見る人はあまりいないでしょうが)
映画版の話を理解できないと思いますので、ご注意下さい。
(テレビ版と共通している世界設定などの説明は省かれています)
また、ホランドが好きな方は、覚悟を決めて見る方が良いかも……。
レントンとエウレカのカップルが作中で成り立っていれば良いという方は、
多分、普通に見られると思います。

正直に言うと、この映画版を見た後なら、
あのテレビ版の最後がまだまともだったように思えました。
テレビ版を改めて視聴して、ちょっと口直しをしたくなりました。
この作品をお好きな方にはすみません。
私には合いませんでした。


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2009-08-31 14:06  nice!(0)  コメント(0) 
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