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感想「Phantom 〜Requiem for the Phantom〜(ファントム)」第22話:激昂 [アニメ感想]

アニメ「Phantom 〜Requiem for the Phantom〜(ファントム)」の感想です。
今回は第22話「激昂」です。

原作のゲームや漫画などは見ていません。
以下の感想にはネタバレを含みます。


前回の第21話「憤怒」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-21-2

各話の感想は、他作品も含めて
下記一覧ページでURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-01-9


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なんか、ここ数回のBGMがとても変ですよね。
一体どうしたんだろうと思いながら見ています。
特に、ラストの喘ぎ付きの曲。
リアルで「ちょww」となりました。



キャルの変わり様は、以前の回でもよく分かっていましたが、
ライバルであるエレンと喋っている時の彼女は
本当に凄い迫力でした!
見ていて怖かったです。
空恐ろしかった。
その後にあった、バーでリズィを相手にしたキャルが、
かつての玲二の事を憎々しく語るシーンも凄かったです。

私、キャル役の声優さん・沢城みゆきさんについては
よく知らなくて、
デ・ジ・キャラットのぷちこの人という知識しか
無かったのですが
凄くお上手な方なんですね!
幼い頃のキャルも、かわいらしかったですが、
声優さんの上手さとしては、
今の大人のキャルの方が強く感じられます。
凄いなぁ……。



上記のバーのシーンで、
再会してもあまり言い訳をしない玲二に変わって、
リズィが当時の彼の状況(キャルを護っていた)を
語っていましたが、
キャルにしてみれば、それを一応は気にしたものの
彼と別れてから心に募らせていた憎しみが強過ぎるあまり、
リズィの言葉が心の奥底に沈められちゃっているのが残念です。
この先、キャルと玲二は本格的にぶつかるはずなので、
あわや彼を殺せるという時になって
当時の彼に優しくしてもらった過去が
彼女の中で蘇る展開だと嬉しいなぁと思っています。
こういう時が来たら、今回のリズィの言葉も生きますよね。

とはいえ、
好きだった年上の人に“自分が置いていかれた”と思わされ、
彼のせいでインフェルノに入れられ、
……ようやく足取りを掴めたと思ったら、
その男は別の女と一緒に呑気なスクールライフを送っていると知ったら、
誰でもムカつきますよね。
当時の玲二が
キャルが亡くなったと勘違いをした
+その死を確認できる状況になかった事情を差し引いても、
こればかりはキャルに同情してしまいます。
キャルが怒るのは当然です。

といっても、キャルはキャルで、
ジュディの死亡時に取引用の巨額なお金を持ち出したり、
変な嘘をついて玲二に迷惑を掛けた結果、
組織に目を付けられてしまい、
死を逃れる為に暗殺者として銃の訓練を受けさせられた
──などと、自業自得な部分があるので、
彼女にも責任があるわけですが。

玲二が美緒と映画デートの末に行った公園で、
キャルは彼から、
自分が死ぬ代わりにエレンを見逃してほしいと懇願されますが、
これも、キャルにしてみれば
玲二の口から絶対に聞きたくない言葉だったと思います。
その直後、嘲笑いながら復唱したキャルに向かって、
玲二はすぐにフォローしようとしてましたが
全く意味が無かったですね。
今回の放送で聞けた台詞を総じて考えてみると、
玲二の本音としては、エレンと共に逃げたいのが一番の望みらしいので
(せっかくキャルと再会できたのに、
エレンを置いてキャルと二人で逃げる事は考えていない)
こういう言葉が出てしまうのも当然ですし、
玲二はきっと、あの言葉を
“エレン>>>>キャル”の意味で発したわけではないのだと
私は信じてますが、
これじゃキャルが報われないなぁと思いました。



苛つくキャルの描写も、面白かったです。
対エレン、
対リズィ(正確には、彼女が語った昔の玲二)、
対玲二
……最後のチンピラに対する八つ当たりも含めて、
微妙に違っているのが上手いなぁと思いました。
そしてやはりキャルは、
玲二との会話で感情が一番乗りますね!
汚い言葉を吐いているのに、
何故か活き活きとしていて
(玲二に文句を言っているのは辛そうなのに)
そのギャップが興味深かったです。
長年溜め込んできて、
何度となく脳内で繰り返してきた恨み辛みの言葉を
今ようやく当の相手に発する事ができたからでしょうか。



個人的には、リズィと玲二(ツヴァイ)の間に、
今も友情関係が続いていたのが嬉しかったです。
残念ながらクロウディアは亡くなってしまったけれど、
彼女を介して知り合った二人がこうして話せているのが
本当に救いです。



そして、脱出ルートを作る為に
密輸船に単独で交渉しに行ったらしいエレンが男前過ぎて
私は惚れそうでした。
あんなかわいい子が交渉しに来たら、
どんな人でもなめて掛かりそうですが
その隙をついて事を上手く運ばせるのでしょうか。
また、人目がないのに
用件が終わると、演技用の言動に瞬時に戻すのも
大変素晴らしかったです。
(Aパートラストの公園でのシーン)






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続きの第23話「決断」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-09-04-1

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-08-28 08:36  nice!(1)  コメント(0) 
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