さくらもちモチ: 感想：アニメ「タイタニア」第19話ラドモーズ*ネタバレあり: SSブログ

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感想@アニメ「今日からマ王！」第3シリー..｜感想：アニメ「タイタニア」第20話クロ.. ブログトップ

感想：アニメ「タイタニア」第19話ラドモーズ*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

田中芳樹先生の小説を原作としたアニメ「タイタニア」の
第19話「ラドモーズ事件」の感想です。
以下の感想にはネタバレがありますので
未視聴の方は閲覧にご注意下さい。

前回の第18話「監獄衛星クロノス」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-05-6
原作の小説の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-03-2

アニメ版の感想記事については、他の作品も含めて
URLを下記ページにまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-01-9

────

今回の放送の最後で、ラドモーズ事件の顛末として
バルアミーがウラニボルグを去ります。
このアニメ作品において
ザーリッシュ卿の横死がラストらしいのを踏まえると、
ここら辺からいよいよ終盤に入るので、
「もうここまで来たのか……」と
ちょっと感慨深くなりました。

このお話では、リディア姫にまつわる四通の手紙が出てきます。
・エルヴィング王国からリディア姫に届いた手紙
・この↑返事
・リディア姫がアジュマーン藩王に宛てた手紙
・リディア姫がバルアミーに手渡す手紙
です。

最初の一通目と二通目は、物語の前振りです。
特に二通目は、この手紙を積んだ貨物船を見送った直後に
ラドモーズ事件が起こるという展開になっています。
イドリス卿の弟・ラドモーズは、タイタニアきっての問題児なので
この事件がなくとも、彼はいつか誰かと衝突したでしょうが、
この時に二人が彼と出会わなければ、
大変な事態にはならなかったはずなので、
物語の前振りとしての手紙の役目は充分だったと思います。

亡き父親の名誉をラドモーズに暴言で汚されたバルアミーが
彼に対して怒りを覚えるのは当然の事ですが、
やはり先に手を出したのはまずかったです。
そして、バルアミーを挑発して事件を大きくしてしまった
騒動の張本人であるラドモーズが
事の深刻さをまるで分かってないのが、哀れでした。
彼はまるで、貰えるはずだった役職を取り上げられるなら、
代わりをすぐに貰えば良いとでも考えているようでした……。

イドリスとしては、
せっかく重職を与えてやった弟ラドモーズに足を引っ張られた事で
恩を仇で返された気分だったと思います。
でも、ラドモーズにしてみれば、
兄イドリスに利用されているという自覚があるので、
その報酬として、多大な報酬を貰えるのは当たり前という考えも
あるのでしょうね。
もし、ラドモーズがイドリス並みに優秀であれば、
イドリスも喜んでラドモーズを取り立てたでしょう。
この兄弟が不幸なのは、ラドモーズが凡人である事でした。
ザーリッシュとアルセスの兄弟もそうでしたが、
家族間のもめ事が、歴史にビミョーに影響しているのが
面白かったです。

それにしても、
ラドモーズとバルアミーを両成敗する事で、
バルアミーをジュスランから引き離し、
実質的にジュスランの手駒を減らす作戦を
イドリスが思い付いたのは、さすがでした。
ラドモーズがあの職に就けないのは明白なのですが
それだけを“なかったこと”にしたのでは、自分が損をするだけなので、
この機に乗じて、ジュスランに攻撃をちゃっかり仕掛けています。
イドリスにしてみれば、弟の失脚より
バルアミーをジュスランから離せる事に重きを置いているようなので、
この結果は、彼の狙いが生きているんですね……。

リディア姫は……立場もわきまえずに
アジュマーン藩王に手紙を出すのはどうかと思いましたが
一人で勝手に彼に会いに行こうとしていた過去があるおてんば姫なら
（注：↑褒めてません）
してもおかしくない事なので
こういうエピソードになったのも仕方がないのかもしれません。
でも、最後、
バルアミーに贈った手紙だけは良かったと思います。

ただ、本音を言うと、リディア姫は人質なのだから
バルアミーの本来の仕事である執務に支障が出るほど
彼をあちこち引きずり回さないでほしかったとの思いもあります。

ラドモーズは、粗雑な感じが良かったと思います！
繊細さが光るイドリスとは対照的なのが面白いです。
血を非常に重んじながらも
その大義名分のせいで倫理が乱れているタイタニアでは、
腹違いの兄弟や、実父実母が表向きのそれとは違うという事は
よくある事なのでしょうが、
ザーリッシュとアルセスの兄弟も含めて
こんなにも外見が違っていて良いのかと
思わず心配になりました。

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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

続きの第20話「クロノス強襲」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-08-7

宜しければ、合わせてどうぞ。