さくらもちモチ

感想＠アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」第拾壱話：静止した闇の中で*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

新世紀エヴァンゲリオンのテレビシリーズの感想です。
今回は、第拾壱話「静止した闇の中で」について書いています。
ネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧にご注意下さい。


前回の第拾話「マグマダイバー」の感想記事はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-07-29-7

「新世紀エヴァンゲリオン」の各話の感想記事のURLは、
こちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-02-2


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以前の感想で、再放送をリアルタイムで見られなかった事から
家にあるDVDを視聴して記事を書いている旨を書きましたが、
まだその状態が続いています。
第九話「瞬間、心、重ねて」から第拾弐話「奇跡の価値は」までは
DVD3巻分です

貞本さんのアスカはかわいいなぁ。

アスカが登場してから折り返し地点までのこの辺りの回は、
一話完結という短さで、コメディ部分も多い事から
気楽に見られるのが嬉しいです。
何しろ、この中盤以降は本当に重いですからね……。
同じアニメには思えません。



さて今回は、人によってジオフロントが窮地に陥る話でした。
「所詮、人間の敵は人間だよ」という碇司令の言葉に尽きます。

比較的円滑な人間関係があっても、
ネルフ内部の上下関係は徹底している様が描かれたり
（他に誰も乗ってない電車で、マヤ達は立っている）、
そもそも民間には必要ないような電車が
ネルフの為に走っていたり、
ネルフ内では“マギやセントラルドグマ＞＞＞＞人間の生命”だったりと、
この作品の基本的な土台部分の設定も明かされました。
人間の上下関係が徹底しているのは
ネルフが軍のような組織であるのを踏まえると、当然ですが、
人より物が大事にされているのは特殊だと言えます。
この辺も、これまでの放送だけでは分からない
ネルフのミステリアスさを、強調していると思います。



これまでは
シンジとアスカがコンビとして描かれる事が多かったですが
今回と次回「奇跡の価値は」では、ようやく、
綾波レイを加えた三人の仲が描かれています。
アスカがレイを敵視している一方で、
レイは気にも留めてない──のは、以前からと変わっていません。
アスカはレイを「優等生」と呼んで皮肉ってますが、
大変な事を率先してやったり
任務に対して弱音を吐かなかったりする点はアスカもレイと同じで、
それこそ彼女も表面的には「優等生」なのに、
彼女自身の中では意味が違うらしいのが
（しかも、面白味がないとして、レイを下に見ている）
面白いです。
彼女の中では
“碇司令のイエスマン＝優等生”なんですね。
レイが「優等生」なら、アスカは自分をどう表現するのかと
興味を持ちました。

一方で、レイですが……
停電したネルフ本部内を三人で歩く際に、
無謀にも勘に頼って歩くアスカに、彼女もおとなしく従っています。
でも、選挙カーの拡声器を使った日向さんの声で
使徒の襲来を知った時などは、
レイは内部の構造をよく知っているらしいのを
見せてくるんですよね。
もし、アスカが最初に
「リーダーは私」と言って勝手に歩き出さなかったら、
レイは最初から正しい道を通って二人を導いていたと思います。
急いだ方が良いと分かった非常時になってようやく
アスカを押し退けてまで発言しているのを見ると、
それまでのレイは
アスカにわざわざ付き合ってあげていたのかなと
感じられました。
シンジが、不安からアスカを煽るような言葉を連発して
彼女を苛立たせていたのとは、真逆です。

それにしても
何に対しても受動的なシンジに対して、
レイとアスカは辛い事を率先してやろうとしていて凄いですね。
これもキャラクターとしての個性とはいえ
シンジには「もっと頑張って」と言いたくなります。



今回と次回の使徒は、
デザインといい強さといい、本当にいい加減ですねw
特に今回の使徒の強さについては
全使徒中、最低レベルではないでしょうか。
ネルフが停電でなかったら、
問題にすらなってなかったと思います。
まぁ、今回と次回は、対使徒戦ではなく
他の描写に重きが置かれているので
そこまで手が回らなかったのかもしれません。





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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの第拾弐話「奇跡の価値は」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-07-30-3

宜しければ、合わせてどうぞ。

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