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感想:機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第12話「宇宙で待ってる」再放送*ネタバレあり [ガンダム00:アニメ感想]

ガンダム00セカンドシーズン再放送の感想です。
今回は、第12話「宇宙で待ってる」の簡単な雑記&感想です。
ネタバレを含みます。


*日曜午後5時の本放送時も感想を書いていました。
その時の感想はこちら(非常に長文です)
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-12-21

前回の第11話「ダブルオーの声*再放送」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-11-1


ガンダム00のアニメ感想記事のURLは
ドラマCDやゲーム等の感想記事と合わせて
こちらの一覧ページでまとめています。
機動戦士ガンダム00:アニメ・CD・ゲーム感想一覧


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次回において、アロウズの衛星兵器メメントモリを破壊するという
セカンドシーズンの中でも大きな出来事が描かれるので、
今回はその前哨戦となっています。
ダブルオーライザ−(ダブルオー+オーライザ−)の本格的なお披露目と、
ルイスと戦場で出会った事で気持ちが揺らぐ沙慈の描写がメインです。

特に沙慈は、この山場を越えた後は
終盤でルイスと再会するまであまり見所がないので、今回は必見です。
自分の迂闊な行動でカタロンの中東支部の一つを壊滅させた事はよく分かっていて、
反省もしたし、その償いとして行動に移そうともしたけれど、
好きなルイスが近くにいると知った瞬間に
そういうものを一瞬にして胸の奥に押し込んでしまった沙慈の行動は
人間として当然だと思います。
自分の過ちに対する詫びなどは、沙慈の中で消えたわけじゃなくて、
一時的に、ルイスへの強い思いの影に隠れちゃったんですよね。
だから、皆に内緒でオーライザーを動かして、いざ出撃しようとした瞬間に
それを思い出し、行動できなくなってしまう……。
あそこで踏みとどまれただけ、沙慈は立派だと思います。



今回は沙慈が刹那を殴ってましたが、
この後、アニューの一件でライルが刹那を殴るのも踏まえると、
本当、皆、刹那に甘えてますよね。
というか、こうした出来事を見る度に
ファーストシーズン後の刹那が心身共に大人になった事を
私は強く実感しています。

刹那って、ああいう酷い少年時代を送っているので、
幼い頃から精神的に大人にならざるを得なかったじゃないですか。
でも、本人がどんなに無意識で大人ぶっていても、
人生経験が片寄っている上に年齢も幼いから
どうしても思考が薄っぺらいんですよね。
たとえば、一つの事について真剣に考えた時に、
Aしか体験していない刹那は、
基本的にAの可能性(+Aから派生した可能性)しか思い付かないけれど、
AもBもCも体験している人間なら、
それらを踏まえた上であれこれと思い付く事ができます。
つまり、ファーストシーズンの頃の刹那は
物事をあまり多角的に考えられない状況にあった上に、
割と直情的で、本能で生きている印象ですら受けるので
視野が狭い人間として描かれています。
だから、サーシェスと初めて対峙した時にコックピットを開けちゃうし、
スローネを討伐しに行っちゃうし……といった
無謀な事を平気でやっちゃっていました。

そして、ロックオンの死、CBトレミー組の壊滅という体験を経た後、
一人で四年間もあちこちを放浪して世界を見た事で、
刹那はファーストシーズン終了時よりも一回りも二回りも大きくなっています。
ティエリアの内面的な部分もそうですが、
刹那も本当に成長が著しいです。
これは、以前の感想でも書いたかもしれませんが、
ファーストシーズンは、四人のマイスターが主人公だったのに対し、
このセカンドシーズンでは、明らかに刹那だけが主人公として描かれています。

平和や正義に対する気持ちは、刹那の中で絶対に揺らがないし、
周りの人間に対しても
彼はその人間の欠点でさえも包み込む優しさを持っているし、
ダブルオーライザ−に乗れるようになった事で
実質的な強さも手に入れられたし……と、
今回は特に
刹那が名実共に主人公であることをまざまざ見せつけられました。
私は、オーライザ−の中で己の無念さに胸を痛めている沙慈を見た刹那が、
何もいわずにそっとその場を立ち去るシーン(Bパートラスト)が
大好きです。
あぁ、刹那も大人になったなぁと、見ていて嬉しくなります。



トレミーは前回から、
カティが率いるアロウズの艦隊によって再び襲撃されています。
いくらCBの開発スタッフたちが一生懸命に頑張っているとはいえ、
ガンダム各機の機体能力がアロウズのMSとほぼ変わらない状態で
数で圧倒的に劣っている事態は、本当に痛いです。
また、リヴァイブたちイノベ組が乗った新しい機体の活躍は、
そもそもの能力が優れている+イノベ組も人間より少し能力が高いのも
理由として挙げられるでしょうが、
やはりヴェーダからのバックアップを受けているのが大きいんでしょうね。
セカンドシーズンの最終回「再生」で、
ボロボロになったアリオスとケルディムが
ヒリングとリバイブ達のガデッサを呆気無く倒していたのを思うと、
もし、この時点でも彼らがヴェーダと繋がってなかったら、
現時点でもガンダム四機は楽に戦えていたのかなと思います。
今回、ライルがコーラを相手にひやっとさせられる一幕もありましたが、
ジンクスやアヘッドを相手にしてそのような事があったのも
ライルの腕や判断力が無いのではなくて、
ヴェーダの影響が大きいせいなんでしょうね。
(実際、ライルの射撃能力は凄いです)



メメントモリから第二射、第三射が発せられたり
連邦軍に箝口令が言い渡された事に対してセルゲイが不満を唱えたり、
CBのトレミー組が王留美と連絡がつかなくなってたり……と
この先に繋がる不穏な話もちらほらと出てきました。
こういった出来事を見ると、
「あぁ、この先はあんな事が起きるんだなぁ」と
しみじみとしてしまいます。
感慨深くなっちゃう。



今回、戦闘で三機が頑張っていたのに対して、
他機の護衛を務めたアリオスだけに見せ場が無かったのが、残念です。
アリオスは次回も裏方として、
トレミーをトランザム化させる役割に徹しますしね……。
本当、この機体の活躍をシリーズを通してもっと見たかったです。





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感想は以上です。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

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続きの第13話「メメントモリ攻略戦」*再放送の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-25-1

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-06-24 23:15  nice!(0)  コメント(0) 

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