プレイ日記&感想@逆転検事 第4話「過ぎ去りし逆転」後編*ネタバレあり [逆転検事:プレイ日記&感想]
ゲーム「逆転検事」第4話「過ぎ去りし逆転」後編のプレイ日記&感想です。
以下の記述には、多大なネタバレを含みます。
これから遊ばれる方は、閲覧をご遠慮下さい。
【第4話「過ぎ去りし逆転」前編のプレイ日記&感想】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-05-30-7
【第4話「過ぎ去りし逆転」中編のプレイ日記&感想】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-05-30-9
「逆転検事」のプレイ日記&感想は、カテゴリで分けている他、
下記一覧ページにも各話のURLをまとめています。
【「逆転検事」プレイ日記&感想一覧】
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-05-31-7
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【プレイ日記】
現場のテレビ(ビデオ)から流れた音で
銃砲が聞こえたと馬堂刑事が錯覚させられたのはすぐに分かったのですが、
そこを突き付けるところで手こずりました。
「どこから」という質問だったので
“ビデオ/テレビ”から“ビデオテープ”を……で良いんだと思ったんです。
正解が、“窓”から“ビデオテープ”を……だったので、
物凄く手こずった事が物凄く悔しくなりました。
それと一ケ所、何かを突きつけなければならない際の質問文で
“てにをは”が明らかに間違っているところがあって、
読みようによっては質問内容を勘違いするプレイヤーも出そうだなぁと思ったのですが
(気にせずに読むと疑問も持てないような些細な事です)
遊びながら寝オチしてしまって、メモを取らなかったので
どこだか忘れてしまいました。
一条検事の証拠品を返してもらうも
そもそもナイフが含められてなかった(なのに何故かある)事が判明
→ナイフ=ヤタガラスの鍵である事が判明
→現場にあったテレビの不自然さ+二つの控え室の窓が開けられていた事から
馬堂刑事と葛弁護士が隣室で聞いた銃砲が
現場で流されていたビデオテープの映像によるものだったと判明
→葛弁護士を追求
→窓を自由に開けられるタイミングを自由に操れる&
ヤタガラスの鍵がナイフ化する事をしっていた事から
葛弁護士が真のヤタガラスであり犯人である事が判明
上記以外は、さくさくと進められました。
馬堂刑事が良い味を出していた&コどものやり取りが面白かったので、
本当に、楽しみながらゲームを遊べました!
【感想】
前編の冒頭のムービーで
美雲ちゃんと同じ姓を名乗る一条九郎弁護士が出てきた際に、
美雲ちゃんがヤタガラスを“継いだ”設定であるのと、
一条検事の名前が九郎(クロウ=CROW=カラス)である事から、
まず間違いなく彼が初代のヤタガラスだろうなと思えていました。
それまでの(成長してヤタガラスを継いだ)美雲ちゃんが
「人の命を奪ってはいけない」と言い切っていた事もあったので、
まさに一条検事は
義賊として頑張っていたんだろうと思っていたんです。
でも、御剣と冥ちゃんが法廷で行なった追求後に、
葛氷見子が真犯人であり
本当のヤタガラスでもあったと判明した際には
がっくりとしてしまいました。
いえ、葛弁護士が真犯人であろうことは、
彼女が香水をこぼして窓を開けた云々の話が最初に出てきた辺りから、
きっとそうなんだろうとの見当はつけていましたが
──まさかヤタガラスも彼女自身で、殺人を厭わない性格をしており、
しかも密輸組織の一員であったというどうしようもない事実まで
おまけとして彼女に付いてきてしまったので、
あぁもう辛いなぁと、私は本気で落ち込んでしまいました。
だから、美雲ちゃんがヤタガラスを継いだのは、
ヤタガラスに憧れるあまり、
葛弁護士自身が汚したヤタガラスを以前のように戻そうとしたからなんだと
思っていました。
なので!!!
回想を終えて、バンドーランドの正門前にいる御剣が
ジャボタイ(フリルタイ)を美雲ちゃんから返して貰った時に時間が戻り、
「本当のヤタガラスはお父さんだった」という言葉を彼女から聞けた時、
私は、深い溜め息を吐いてしまうほどホッとしました!
美雲ちゃんがヤタガラスの名誉を取り戻す為に動いていたという理由は、
上記の通り、私の予想通りでしたが、
その理由が、単なるヤタガラスへの憧れに終わらず、
亡くなった一条弁護士の心意気に繋がってもいたので、嬉しくなりました。
でも……という事はですよ。
ヤタガラスの鍵=ナイフだったという事実を、
実は一条検事も知っていたんですよね。
となると、「葛弁護士が一条検事から聞かされているはずがない」から、
「その秘密を知っている葛弁護士がヤタガラス」とした御剣の推理は、
非常に危うかったんじゃないでしょうか。
しかも葛弁護士は、一条検事がヤタガラスらしいと薄々勘付いていたからこそ、
ああいう発言を真刈に公判でさせたようですし。
もし、御剣の追求を受けた葛弁護士が、苦し紛れに、
「あら、ヤタガラスの正体は一条検事だったのよ」とでも言ったら
話が破綻する可能性があったと思います。
まぁ、実際には、
葛弁護士が「わたしがヤタガラス」と言い切りましたので
(あそこで自分が御剣達から逃げられる絶対的な自信があった+
今後もヤタガラスを名乗って活動する事に多大なメリットがあったんでしょう)
上記は本当に、仮定の話でしかないのですが
──というか、スタッフさんが
“葛弁護士はそうしない”という前提で話を作ったんでしょうが、
もう少し安全な──葛弁護士を完全に叩きのめせる方法で
彼女の犯罪を挙げたかったなぁと思いました。
もしかすると、この辺については、後の話で補足されてるのでしょうか。
されていれば、不満はないです。
(追記)
……と、書きましたが
よくよく考えてみたら、
一条検事はヤタガラスの鍵がナイフ化するのを知らないからこそ、
油断してしまい、これで葛弁護士に刺殺されたんですよね。
続きの第5話「燃え上がる逆転」でも
このヤタガラスの鍵の話題が出ていて、
葛弁護士がとある場所からこの鍵を盗んでいたのではないかと言われているので、
一条検事がその秘密を知らなかったという大前提は
やはりちゃんと生きているんですね。
となると、ヤタガラスから鍵が贈られてきた事については、
建前上、一部の警察関係者や馬堂刑事の前では
一条検事も本当にそれらしく扱ってみせましたが、
内心では、偽者が行なっている事だと分かっていたんですよね??
ううん……多分、私も読み飛ばしをしていると思うので、
そのせいで変なふうにハマってしまったのかもしれません。
最後まで終えたらすぐに二周目を行なう予定なので
その時にちゃんとチェックしてみます。
それにしても、この逆裁シリーズで出てくる人は
家庭環境にあまり恵まれないですね……。
一人ぐらい、
「え? 両親ですか? フツーに暮らしてますよ」との返事ができるヒロインがいても
いいと思うんです。
「逆裁」も「逆検」も殺人事件を主軸としている以上、
メインのキャラクターにそういう背景がないと、主人公に絡み辛いので
(一番簡単なのは、依頼人として主人公に世話になるパターンなので)
これはもう必然なのかもしれませんが、
なんか可哀相だなぁと思います。
「逆裁1〜3」の主人公の成歩堂龍一だけが
分からない=両親が健在の可能性がある事になっているのが救いです。
4の主人公の王泥喜君も、御剣も、
真宵ちゃん&はみちゃんも、みぬきちゃんも……
皆、家族を事件で亡くしてるんだもんなぁ。
さて。
葛氷見子は、どうしようもなかったですね……。
この話では、逃げた葛弁護士のその後の行方などが描かれなかったので、
これからの話で補足される、
もしくは、メインエピソードとして描かれるはずなので、
それをおとなしく待つつもりです。
葛弁護士の、組織の人間+殺人に抵抗を持たない弁護士──という設定までは
私も理解できるのですが、
妹さんの死が絡む事件にまで悪人として関わっているとなると
本当、救いようがないようです。
もしかすると葛弁護士は、妹を亡くした事は確かに悔しかったけれど、
妹は組織に危機を齎したのだから
それ相応の報いを受けて当然とでも思ってそうで、怖いです。
そして、これは私が勝手に心配していただけなのですが
馬堂刑事が生きていて良かったです。
だって、なんか死にそうな気配を感じられたんですもの……。
法廷での追求が終わった後、葛弁護士が最初に発砲した際に、
馬堂刑事が御剣たちを庇って撃たれたかと思いました。
勿論、結果はそうではありませんでしたが、
逃げた葛弁護士を追っていった後、再び銃砲が聞こえたので、
私は「今度こそ?」と泣きそうになりました。
冷や汗こそかいてましたが、馬堂刑事が無事で良かったです。
最後には彼も、犯人扱いしていたイトノコ刑事に詫びていましたし、
御剣や冥ちゃんに対しても、「コども」呼びから
ちゃんと名前呼びに変化していたので、安心しました。
彼は、義理堅い、ちゃんと筋の通った人なんだなーと、実感できました。
イトノコさんも、馬堂刑事を「おやっサン」呼びをした事ですし、
この後の話でも馬堂刑事が出てきてくれないかなと期待しています。
美雲ちゃんがイトノコさんを「ノコちゃん」呼びして親しげだったように、
生まれた時からかわいがってくれたという馬堂刑事にも会えたら、
絶対に喜ぶはずなので!
そういえば、ちょこっとだけ狼士龍が出てきましたね!
相変わらずの毒舌で、面白かったです。
ただ、今回の話に限っては、
馬堂刑事があまりにも格好良かった&印象が強いので、
せっかくの登場だったのに、馬堂刑事の影に霞んでいたような気がします。
今回の事件は、逆転裁判3ー4で
若ミツが綾里千尋と初めて対決する公判の前に起こった出来事でした。
担当しようとした公判が、殺人事件によって消えてしまった今回もそうですが、
ようやく担当した初公判の結末がああだったのも、
皮肉な話です。
こんな事が二つも続いたのに、それからも検事として頑張ったのは、
御剣に「全ての悪を罰する」という強い信念があったからだと思います。
また、この当時に御剣が抱えていた
「疑わしきものは全て罰する」ことを前提とすれば、
糸鋸を犯人でないとする考えをした事に矛盾が出てきます。
でも、彼が怪しまれてからは話がポンポンとテンポ良く進み、
それをプレイヤーが気にしない内に、別に真犯人がいるとの確定が出るので、
うまく誤魔化したのかなという感はあります。
ただ、ここら辺は、過去の御剣をこの話の主人公として据えた以上、
どうしても回避できない矛盾になりますので、
寧ろ、この程度で留められた事が凄いのかもしれないと、私には思えました。
そして、この後の話(逆裁1)で、
鬼検事・血も涙もない……と言われるほど
たくさんの被告人を有罪にしてきたと明かされる御剣が、
この時点(七年前)でこんなに良い人でどうするんだろうと思ったのですが、
葛氷見子という、最低な悪徳弁護士と対峙させた事で、
御剣の中にあった弁護士への失望感を、更に煽った形にしたのかなと思いました。
勿論、弁護士の全てが悪い人なのではなく、
悪い人がたまたま弁護士になり、悪い事をしただけ──というのは分かっていますが、
さすがに葛弁護士の本当の言動を見せられたら、彼女の悪人っぷりに、
「まったく弁護士という職業は……」と言いたくなります。
こういう過去があったからこそ、逆裁1で成歩堂と会った際に、
弁護士を下に見る発言が彼から出たのかなと、自然に思えました。
(まぁ、あの時点でのなるほどくんは本当に新米なので、
今回、新米だった御剣になされた皆の対応を踏まえれば、
あれでも甘いぐらいだと予想できますが)
冥ちゃんは、最初から最後までかわいかったです。
銃で撃たれそうになった後、
声を震わせながら強がるシーンは本当に彼女らしくて、
私はもう、愛しくて愛しくてたまりませんでした。
この話を終えると共にさよならしなければいけないので、
御剣以上にお別れが惜しかったです。
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第4話「過ぎ去りし逆転」後編のプレイ日記&感想は以上です。
第5話「燃え上がる逆転」前編に続きます。
第5話【燃え上がる逆転】前編 プレイ日記&感想
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-05-31-8
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