さくらもちモチ: 感想@ドラマ「白い春」第7話：名乗れない痛み*ネタバレあり: SSブログ

	ブログをはじめるログイン

おおきく振りかぶって感想：月刊アフタヌー..｜プレイ日記@MHP2Gビギナー（14日目.. ブログトップ

感想@ドラマ「白い春」第7話：名乗れない痛み*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

フジテレビの連ドラ「白い春」の感想です。
今回は第７話「名乗れない痛み」です。ネタバレを含みます。

前回の第６話「運命の絆第二章」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-05-19-2

────

今回も、さちに対する春男の気持ちが痛々しくて
度々泣いてしまいました。

まず最初は、春男がさちから苺を貰えたシーン。
苺をお裾分けで貰えたというだけでも嬉しいのに、
それが逆上がりの特訓のお礼である事と、
お礼だからこそ一番大きいのを貰えた事で、
春男はたまらなく幸せだったんだろうなと思いました。

その苺が、普通の物（栞たちが食べていたもの）と比べて
本当に大きかったという事実も、
幸せを再び噛み締められる事に繋がっていました。

また、さちが熱を出して帰ってきた時のこと。
おでこの熱を計ろうとして春男は手を出したのに、
それが人殺しをした手である事を思い出して
触れられなかったシーンは
もう……何と言ったらよいのか分かりませんでした。
写真を見たいのに、
これ以上、さちの日常に踏み込んだら
余計な事を望んでしまいそうになるから必死に自制して、
さちの申し出を断わるシーンもせつなかったです。
そして、ゲームをしようと誘いに来たさちを断わるシーンも
見ていてたまらなかったです。
wiiのテニスゲームで勝てた直後も
春男はさちとハイタッチができませんでしたね……。

春男の目の前で、さちが村上さんにプレゼントを渡すシーンも……
村上さんが本当に幸せそうな分、
何も言わない春男の辛さが染みました。
ちょっと涙ぐんだシーンなんて、私はボロボロ泣いてしまいました。
でも、春男は笑顔なんですよね。辛いのに笑ってる。
父親だと名乗れないのを自嘲しているだけなのか、
それとも、もし自分が「本当の父親だ」とさちに名乗れたら
自分も同じ様にしてもらえたかと想像したのも含んでいるのか、
色んな風に読める表情だったと思います。

さちの好き嫌いに対する考え方の違いを表わすエピソードも、
とても興味深かったです。面白かった！
さちが好きだからこそ、ついつい甘やかしちゃう村上さんと、
今からちゃんと躾けなければという春男。
家にはそれぞれの教育方針があるので、
どちらが正しいとは言えない分、
二人のさちへの愛情を深く感じられて良かったです。
私は、嫌いな物でも一口二口は食べさせる……という
二人の折衷案のような考えでいます。
春男の指摘を受けて、
村上さんもさちに嫌いなものを食べさせるようになったエピソードも
良かったなぁ……。
まさに、さちには二人の父親がいるんだって事の表れでした。

今回は、女性陣の生々しい思いも描かれました。
栞の、口にできない思いの表われである
「おじさん、ごめん」は泣けたなぁ。
自分が冷たくされた勢いで、
つい、春男とさちの関係をバラそうとしてしまった気持ちは
物凄くよく分かります。
ブログに投稿する寸前にふと手が止まって、考えた末に、
ああやって詫びの言葉を書くのにも共感しました。
あれは、春男に読まれないと知っているからこそ書けた言葉ですね。
また、ワッフルのお店の件でヤクザから脅された事を秘密にするのも、
春男に一蹴されたからこそ負けたくない気持ちが募ったようで
……この強がりが、来週、
とんでもない事に繋がるらしいのが、残念です。
勇樹が、口ばっかりで、全然頼りにならないところが相変わらずなのも。
せっかく春男の生活が上手い具合に軌道に乗ったのに
それを失いそうな、ヤクザ絡みの展開なのがもう……。

春男に対して過去を語っていた時の佳奈子さんは、いつになく饒舌でした。
彼女は、春男に宜しくない感情を抱いてはいるものの、
村上さんより早く「あの人、本当は悪い人じゃないかも」と言って
春男の本質を見抜いていましたし（お墓参り時）、
一応、春男の事を姉の過去の恋人として認めているんだなと
思えました。

今週も最後に出た視聴者プレゼントが欲しかったです！
７名っていう中途半端さがいいですね。

前回、前々回の感想でも書きましたが、
続きが本当に楽しみです。
怖いけれど、早く見たい！

────
続きの第８話「二人のお父さん」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-02-4

宜しければ、合わせてどうぞ。