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感想@漫画「ぼくらの」月刊IKKI2009年7月号*ネタバレあり [ぼくらの:感想]

鬼頭莫宏先生の連載漫画「ぼくらの」月刊IKKI2009年7月号感想です。

ネタバレを含みます。
単行本派の方、本誌をこれから読まれる方はご遠慮下さい。


前回(2009年6月号)の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-04-26-1



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(5/26)追記
単行本8巻を読み直していて、ふと思ったんですが、
カンジ君ってウシロが契約したのを知らずに死んでいったじゃないですか。
だから、あの見開きのページ(ウシロを待ってる)では、
「何だよ。結局、おまえも契約したのかよ」って
言っているような気がしました。



来月がいよいよ最終回だそうです。
今回は(多分)ウシロ編の最後でした。
扉絵が、舞い散る花びらなんですよ!
これは、ウシロを始めとする皆への餞なんでしょうか。

これまで、皆の死に様がはっきりと描かれる事は少なかったので
おそらくウシロの時もそうなるだろうとは、ぼんやりと予想していました。
きっと死を迎えたウシロは、これまでの事を走馬灯のように思い出して
田中さんをお母さんと呼んだり、カナちゃんに詫びたりするのかなと
思っていました。
でも、実際はちょっと違いました。

敵パイロットの死亡=敵の地球の消滅=ジアースのパイロットの死亡なので、
小さなコマですが、ジアースのあの攻撃で、
ずっと逃げ続けていた敵パイロットの女性が亡くなった事が
暗に示されていました。
そして……ウシロは皆の元に行ったんですね。
何やら雑談を楽しそうに交わしながら前に歩いていく皆。
その後で、一人だけ少し遅れているウシロ。
でも、先を歩く皆がちゃんと立ち止まって、彼を待っている絵を見た瞬間は
泣いてしまいました。
しかも、ウシロがちゃんと皆に追い付いて、
再び全員が前に向かって歩き始めている絵がその後に続いているのも
大変良かったです。
あの15人の子達は、夏休みの臨海学校だけでは
ここまで一つにまとまれなかったですよね……。
最期の皆が笑顔を浮かべていたのが救いです。

でも、死を覚悟した/実際に死を迎えたからこそ
皆がこうなれたというのは、辛いです。
パイロットになる順番が後になればなるほど、
自分達が死んだ後に何か残さなければいけないと皆が考えるようになって、
その影響は実際に実を結んでいるようですが、
やっぱり皆が死なないに越した事はないですから。
“ロボットを動かしたら死ぬ”というのが話の大前提である以上、
これを回避してしまったら、話が成り立たないのは分かっていますが、
「なんで死んじゃったんだろう」と何度も思ってしまいます。

死ぬ瞬間のウシロの思いは、結局、描かれませんでした。
でも、あの見開きの絵からいって、
彼も他の皆と同様に、穏やかな気持ちで逝ったに違いないと信じています。
精神的に本当にキツい戦いを終えた後なので、
それから解放された事については、
素直に「良かったね、お疲れさま」と言って、ウシロを労りたいです。



さて、後日談としてウシロの義父の様子が描かれていました。
いくら地球が救われても──自分の子供達が地球を救っても、
肝心のその子達が亡くなってしまったのだから、自暴自棄にもなりますよね。
彼を慰める人もいなかったようなので、
一人でずっと自分の悲しみに浸っていたんだと思います。

教え子達が見舞いに来たシーンは、ページを開いた瞬間、
ウシロ達が会いに来たのかと思って、びっくりしました。
本当に瞬間的にこう思ったので、
すぐに「あ、違う」とは分かったのですが、
これによって、
やっぱり私は彼らが元気に生きている事を望んでいるんだと痛感しました。
物語の終わり方としては破綻してしまいますが、
「死んだなんて嘘で、実は皆、元気で生きてるんだよ」と言われた方が
どれだけマシだろうかと思ってしまっています。

はっきりとは描かれてませんでしたが……
教え子達の台詞から言って
ウシロ達が地球を救ったのだとは世間に知られているようですね。
情報がどこまで公開されているのかは、
おそらく来月号で明かされるんでしょう。
往住さん(お父さん)が体を張って撮った映像が、
すぐじゃなくても──いつでもいいので、いつかちゃんと公開されて、
この地球は彼らの命を犠牲にした上で今でも存在している事を
正しく理解してもらいたいです。



私は去年の1〜2月にこの作品にハマったので、
一年半弱の間、毎月こうして本誌を追いかけてきました。
以前の感想にも書きましたが、田中さんの死の辺りは本当に辛くて
(亡くなってしまったのをリアルタイムで見た最初のキャラクターなので)
続きを早く読みたいのに、
どうせ辛い内容に決まっているからやっぱり見たくないという、
気持ちが矛盾してしまう状態も味わいました。
でも、これは、作品そのものに力がある事と、
“死”という重いテーマながらもこの作品が面白い漫画だった事の証だと思います。
15人が戦いを終えて全員が亡くなってしまった今、
話が大団円で終わる事はありませんが、
今まで追ってきたファンの一人として
来月号の最終回を心から楽しみにしたいと思っています。





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感想は以上です。
お読み下さり、ありがとうございました。

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続きの2009年8月号(最終回)の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-25-2

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-05-25 17:08  nice!(0)  コメント(0) 
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