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感想@DVD:宝塚歌劇 宙組公演「逆転裁判-蘇る真実-」*ネタバレあり [宝塚版 逆転裁判]

DVD化されました
宝塚歌劇 宙組公演「逆転裁判-蘇る真実-」の感想です。
ポンと買うにはいいお値段なので、私は購入を迷っていたのですが、
友達から借りられたので、今回、視聴させてもらいました。

私は、ゲーム「逆転裁判シリーズ」のファンで、
この「ヅカ逆」東京公演(日本青年館)を一度観ている状態です。
下記の感想にはネタバレを含みます。


公演を観劇した際のレポート&感想も書いています
*長いので上中下の三つに分けています。
【上】作品全体
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-02-26
【中】第一幕
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-02-28-2
【下】第二幕・フィナーレ
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-03-01



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上記のように、東京公演を観た上に、
発売当時からゲーム「蘇る逆転」も散々遊んでいますので、
おおまかなストーリーこそ覚えてましたが、
細部に至っては結構忘れていました。
終始、懐かしい気分で視聴しました。

宝塚歌劇について、私は舞台こそそれほど観ていないのですが
一時期、衛星放送によるテレビでの放送を日常的に視聴してましたので、
今回、テレビで見たことによって、改めて
「あぁ、逆裁も宝塚化されたんだなぁ」と感慨深くなりました。

こちらのDVDは、
東京公演に先駆けて行なわれたバウホールでの公演です。
アドリブとも思えていた
蘭寿とむさん演じるフェニックス・ライト(通称ニック)の呟きなどは
私が東京公演で観たものとほぼ同じでした。
(冒頭の新聞勧誘・モエノクリステル・エッジワース達主要人物へのツッコミなど)



さて、本題の感想ですが、改めて萌えました!!!
タカラジェンヌさんが素敵で、観ていてトキメキました。
とむさんは勿論ですが、
やはり、やはり、エッジワース役の七帆ひかるさんがたまりません。
テレビの向こう側にいる彼(彼女?)に対して胸がドキドキしてしまって、
「私、キモイwww」と自分に対してツッコミを入れてしまいました。
私はゲームで御剣(エッジワース)が一番好きなのですが、
作中で彼にときめいているオバチャン(大場カオル)になった気分でした。
そりゃ「みっちゃん〜」って言ってメロメロになるよなと思いました。

ジェンヌさんのお顔のアップを堪能できるのは、DVDの醍醐味です。
七帆さんに限らず、組子さんのお顔が大映しになる度に、
私はくらくらとしそうになりました。
細かな演技に注目できた点も、良かったです。



舞台を拝見した時の私は、どうしても
ニックやエッジワースといったゲームの主要キャラクターを目で追っていて
舞台版のオリジナルキャラクターである
美羽あさひさん演じるレオナ・クライドについては
二の次になってしまっていたのですが、
DVDでようやく彼女をじっくりと見られたのも良かったです。
(特に私は、公演で、マヤ役のすみれ乃麗さんにばかり注目していましたので)

実を言えば、これを視聴させてもらう前に、ひょんな事で、
七帆さんや美羽さんが出演されていた新人公演の幾つかの舞台を
スカステ放送の録画という形で見る機会がありました。
(その一つ、「ファントム」については感想を書いています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-05-10-2
その時に、私には
美羽さんは美人で、お顔も小さくてダンスもお上手で……と思えたので、
この「蘇る真実」での印象が私の中で残ってない事が不思議だったのですが、
今回、DVDを観た事で、その理由がはっきりと分かりました。
上記でも書いてますが、はい……私、
すみれ乃さんを拝見するのに忙しかったんですね。
自覚していた以上に、美羽さんを観てなかったんだなと分かり、
自分の事ながらショックを受けました。
今の公演で退団されるので
美羽さんが「逆転裁判2」の舞台に出られないのは、惜し過ぎます。

そして、これは舞台を拝見した時にも思った事ですが、
美羽さんは立ち姿がお綺麗です。
観ていると、私まで背筋を伸ばしたくなる気分になります。

そうそう、まだ新米さんだった頃の七帆さんを
スカステ録画で観た後で、こちらを拝見していたので、
歌が格段にお上手になってらしたのにも驚きました。
そして、ダンスに関しては、
新公の頃からお上手だったんだなぁとよく分かりました。
背が高く、手足が長いので、
些細な動作でも他のジェンヌさんより映えるという特性のお陰もあるでしょうが、
キビキビと踊られている七帆さんは、もうもうもうもう
素敵としか言い様がありませんでした。
エッジワースの衣裳を着用されている時だと、どうしても
「あぁ御剣だ! エッジワースだ!」として観てしまいますので、
七帆さんの踊りの上手さを感じるのは後回しになりますが
(御剣/エッジワースがそれっぽく動いている事に対して感動するのに忙しい)
フィナーレのダンス(赤シャツに黒ジャケット)の時は、
御剣(エッジワース)として彼女を見るのではなく、
“タカラジェンヌ・七帆ひかる”を見るという意識が強まるので、
余計にその上手さに圧倒されます。
美羽さん同様、
今の「薔薇に降る雨」で退団されるのが残念でなりません。



私は目が悪い上に、お席も前の方ではなかったので、
舞台で使われていた細々とした小道具などは
スクリーンに映されない限り、よく分からなかったのですが、
それらをちゃんと見られたのも、DVDならではだと思いました。

序盤でスクリーンに流れたキャラクター紹介の映像で
(最後、カリフォルニアの海で主要人物が勢ぞろいするもの)
ニックとエッジワースの時だけは、
二人のフィギュアもちゃんと映っているんですね。
あれは、出来の悪いこれ……でしょうか??
03.jpg
(中野ブロードウェイで叩き売りされていた物を買ったものの、
あまりにも宜しくない出来だったので、未だに開封すらしていません)



デュエダンを終えた後、
とむさんが中心となって出演者一同が歌いながら挨拶をするところも、
キャラクターによって屈み方が違うのを見られたのも、良かったです。
これは当たり前の事ですし、
宝塚でない舞台でも普通に行なわれている事ですが
お客さんへの挨拶ですら、
キャラクターになりきって行なわれていた事を再確認できたのが
嬉しかったです。



でも、DVDを見た事で、舞台を拝見した時に感じた違和感が
やはり私の好みに合わない事によるものだと分かった事もありました。
第一幕のラストで、テーマソング「蘇る真実」に合わせて、
ニックとレオナが「愛してる〜」と歌ったり、
エッジワースが「ルール!」と歌ったりするんですが
どう聴いても不協和音な部分が一部あります……。
とはいえ、これは、
歌と歌を無理に合わせているので、仕方ない事なのですが。
この三人のジェンヌさんに対しては、
明らかにリズムが取り難い場所があるのに、お上手にこなしてらしたので、
さすがだなぁと思いました。

それと、ジェンヌさんの声に対してマイクが追い付かず、
音が割れている部分が少しあります。
また、演技中に衣裳がマイクに触れてしまった方がいて
ザザッという特有の雑音が耳障りに聞こえる部分もあります。
これらは、ライブ感があると言えば、
観る人によっては逆に長所になるかもしれません。

また、こちらはバウホールでの公演なので、
「宙組の公演だから観る」という宝塚ファンの方が多かったからか、
ゲームのファンなら思わずクスッと笑うシーンで静かなのが
勿体ない気がしました。
東京公演では、座席数が約3倍という事もあって
ゲームのファンが多かったり、
また、二度目、三度目……と回を重ねて観る方も増えたせいか、
細部で笑い声があがっていたので……
ギャグのシーンで雰囲気がちょっと堅いのが、残念でした。
(主にラリー/矢張)



DVDの特典映像は、
「劇中スクリーン映像」「蘭寿とむビデオメッセージ」「稽古風景」
でした。

「劇中スクリーン映像」は、
上記でも触れましたキャラクター紹介の映像です。
舞台を拝見した時は、スクリーンを観つつ手前のジェンヌさんを観ていたので、
ずっと落ち着かなかったのですが
こうしてDVDでじっくりと見られて良かったです。

「ビデオメッセージ」は、
2008年の秋に行なわれた「逆転裁判オーケストラコンサート(再演)」において
会場で流されたものと同じです。
私もオケコンに行っていましたので
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-09-25-1
懐かしく思いながら視聴しました。

「稽古風景」
こちらは、宝塚のお稽古室で行なわれた通し稽古が
短く編集された状態で見られます。
皆さん、衣裳を付けてはおらず、まだお稽古着なのですが、
七帆さんがロングジャケットの裾を翻していたり、
すみれ乃さんが丈の短いスカートを履いていたり、
美羽さんがタイトスカートを履いていたり……と
衣裳を意識した服装で臨まれているところが注目点です。
特に七帆さんは、少しだけ出てくる群舞の練習において、
丈の短いジャケットに着替えてらっしゃいます。



さて、このDVDのお勧め度は……
逆転裁判のファンで、舞台も楽しく観れた方なら
買って損は無いと思います。
正直、DVD一枚のお値段にしてはお高いですが、
「高いなぁ」と文句を言いながらも楽しめると思います。

逆転裁判のファンで、舞台を観たかったけれどできなかった方にも、
金銭的に余裕があるなら是非!とお勧めしておきます。
ご存知のように、ゲームと舞台では設定も違いますが
ニックの言動などに対してあれこれとツッコミながら楽しめるのは
同じですので……。

ただ、宝塚の通例ですと、
千秋楽の舞台は、後々、スカステで放送される場合が多いです。
今日現在では、このヅカ逆もそうなると言い切る事はできませんが、
もしかしたらもしかするかもしれませんので、
視聴できる環境にある方はそちらをチェックされても良いかもしれません。



このDVDを見た事で、
秋に行なわれる「逆転裁判2」の舞台への期待がさらに強まりました。
ファンの間でもあれこれと賛否両論があったこの宝塚化でしたが、
私は、して頂いて良かったと思っています。
カプコンさん、宙組の皆さん、スタッフさん……本当にありがとうございました。
ゲームのいちファンとして、とても楽しませて頂きました。
そしてそして、今回、大事なDVDを貸してくれたAさんもありがとう。
お金に余裕が出来たら、私も絶対に買います。


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(7/4追記)
この公演に関係があるテレビ番組の感想も書きました。

陽月華ディナーショー「STAY GOLD」に
七帆さんがエッジワース・美羽さんがレオナとして出演された際の感想
(CS放送で流れた部分のレポ&感想)
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-07-04

宝塚スカステ番組「Memories of 〜」で
七帆さんと美羽さんがそれぞれのキャラクターについて語っている部分のレポ
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-07-04-7


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2009-05-13 10:57  nice!(0)  コメント(0) 
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