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感想@ドラマ「白い春」第5話:俺には娘がいた*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

あぁ……!

私は、ドラマに限らず、感想を書こうとして構えていると
視聴している時に「ここポイントだな」とか思っちゃいます。
なので、最初から最後までどっぷりと浸って見たいこのドラマは
敢えて感想を書かないようにしていたんですが
もうもうもうもうもうもうもうもう我慢できないので、書きます!!!
フジテレビの連続テレビドラマ
「白い春」第5話:俺には娘がいた の感想です。

以下、ネタバレがありますので、ご注意下さい。


────

泣けたなぁ……。
これまでの回も、最低一回は泣かされてしまっています。
別に、泣く為に見ているわけではないので、
「さぁ、泣こう!」と準備はしてないのですが、
今回もほろりときてしまいました。



まずは、初回からずっと見ている方は、皆そうだったと思いますが、
春男が食い逃げをした食堂にお金を払ったシーン!
何も言わずに春男の行動を見ていた店長さんも良かったなぁ。
初回もそうですが、今回も最後まで会話はありませんでした。
でも、二人がそれぞれ言いたいことは
ちゃんと表わされていたので
私はもうもうもうもう泣きました。

今回の春男は、さちが自分の子供だと気付いた瞬間から
とても幸せそうでした。
掃除の仕事をしながら、赤ん坊のさちを抱いている妄想をして、
ついヘラヘラと笑ってしまったのもそうですが、
まるで“生きる目標・生き甲斐”を見つけたかのように、
途端に生き生きとしていました。
仕事に対しても、
結局、“前科者”としての過去に阻まれてしまったけれど、
興味が全くなかった正社員への応募を自ら行なうほど
前向きでしたし……。
春男は、辛い境遇に身を置かざるを得ないからこそ、
荒んでしまうのであって、
本来は、まだ真理子さんが生きていた当時の回想によく表れているように
根が良い人なんだという事が、よく伝わってきました。

また、春男がいつからやくざだったのかは分かりませんが、
賞与がボーナスを表わす言葉であるのを知らないほど、
彼が一般常識に欠けている(そういうのと無縁な世界で生きていた)事も
しっかりと描かれていました。
そんな彼が、娘の為に必死で立ち直って生きようとしていたのに……。



二度目の“泣き”は、春男が掃除をしているビルにおいて、
かつては不遜な態度を見せてきたサラリーマン風の男(おそらく高給取り)が、
春男の過去を聞かされたらしいのを機に、
手の平を返したように謝罪してきて、
詫びの金を無理に渡してきた事です。
あの、お金入りの封筒をぎゅっと握りしめた時の春男の悔しさには
ついつい同情してしまいました。
その宜しくないお金は、
春男以外の人間によって宜しくない事に使われましたが、
結果的に、春男が普段から世話になっている人間を助けた事に繋がったので、
良かったです。
あのお金で派手に飲み食いせず、他人にポンと渡せるところに、
上記でも触れました“春男の人の好さ”を感じられました。



三度目は……春男がさちに、もう会わない事を本気で告げたシーンです。
春男が苦笑いをしながら放った「おじさん、汚いから」の台詞で、
私の涙腺が崩壊しました。
私は涙もろいのですが、ドラマを見て
嗚咽を漏らしながら泣いたのは久し振りです。

この台詞は、春男が進んで言ったというより、
世間が彼に言わせた言葉だと思います。
自分の娘に対して春男にこんな悲しい言葉を言わせてしまうほど、
冷たい世間は彼を追い詰めてしまったんだなぁ。
そして春男は、良くも悪くもまっすぐな人なんだと痛感しました。
不器用すぎる。優し過ぎる。
表面的でしかない傷を負わされる事に対しては、
暴力や汚い言葉ですぐに応戦できるのに、
心の深いところで負わされた傷に対しては、何もしないんだもの……。

今回のサブタイトルにもなった
「俺には娘がいたんだ……。娘が、いたんだ……」の台詞も、
非常に痛々しかったです。
「いた」って、過去形じゃないですか!!!!!!!
目の前に居たのに──今も生きてるのに、会おうと思えばすぐに会えるのに。

自分が本当の父親だと名乗れない上に、
会う事も禁じられてしまった今、
「娘がいた」という事実のみに救いを求めている春男の気持ちが
もうせつなくて、涙が止まりませんでした。
なんでこう……上手くいかないんだ、彼は。



そんな春男の沈痛な気持ちが伝わったのか、
その後のさちも、お父さん(村上)に対して素直に謝っていたので
嬉しかったです。
この心境の変化を村上さんは知らないだろうけど
いつか分かってほしいなと思います。
次回予告の最後で、むらかみベーカリーが春男を雇うようなので、
村上さんも、春男を理解しつつあるのかな。
あまりにも春男が報われていないので、
そろそろ幸せへのカウントダウンが始まってほしいです。


次回予告。
あれだけたっぷりと時間取って、ネタバレも惜しみないからか
視聴者は先の展開を簡単に読めるのに、
見る気を削がれず、逆に続きを見たくてたまらなくなるっていう現状は
凄いと思います。
本編の話が面白い証拠です。



正直、初回の放送前は、ここまでハマるとは思ってなかったので
嬉しい誤算です。
次回も楽しみです!!
春男が、ちょっとでもいいから幸せな思いを味わえますように。
彼の努力が報われますように。



────
続きの第6話「運命の絆 第二章」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-05-19-2

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-05-12 23:16  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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