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感想@アニメ「蒼天航路」第3話:北門の鬼*ネタバレ [アニメ感想]

アニメ「蒼天航路」の感想です。
今回は第3話「北門の鬼」です。
ネタバレがあります。
原作の漫画は未読です。

前回の第2話「アモーレ」はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-04-15

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-26-3



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前回、張譲に水晶を辱められて逆上した曹操が
彼を斬りつけた罪が問われるところから始まりました。
また、ここで
天下を取ろうとする曹操の決意が本格的に固まったようです。

なんか……呆気無く曹操の罪が許されていて、びっくりです。
それだけ曹操は信頼されているのかもしれませんが、
最初の剣幕からは想像できません。
もしかして、ここも原作が端折られているんでしょうか。
会話も、最後こそ盛り上がりましたが
他は一本調子で、聞いててちょっと眠かったので、
どうしてそう、こんなに早く許される事になったのかに
実感は湧きません。
口の巧い曹操が相手を言い包めたという印象です。
(でも、これは絶対に間違った印象だと思います。
原作だときっと、曹操の切実な思いが伝わったに違いない……ですが
とてもそう思えません)



無罪放免になった後、いきなり曹操が他人に罰を与えてますが
説明のナレーションをよく聞いてなかったので、
すみませんが、そうなった展開がさっぱり分かりませんでした。
急に老けた曹操に驚いているうちに、
痛そうな拷問が始まってしまいました。
ここ、曹操は本当に年を取ってるんでしょうか
(年月が経ってる?)
それすらも分からない。やばい……。



権力に屈せず、冷静に人を罰する曹操の描写がありました。
「見逃せ」と言われた事で、逆に罰を増やしたところは
凛々しかったですが、怖かったです。
四とか二十二とか数字が出てきましたが、
これはあの太い棒?で身体を打つ回数なんですね。
しかも、殺しておいて「ならば良し!」って……!!!
結果的に、曹操は悪政を正したようで
北部の民にとっては良かったみたいですが
「ならば良し!」はないと思うんです。
い、いいのかな。
あの描写だけじゃ、ちっとも「良し」とは思えないです。



今回のタイトル「北門の鬼」について。
私は曹操が
権力をいいように使っている北門の鬼を退治するのかと思っていたのですが
違ってました。
彼の二つ名が、これなんですね。
そして、再登場した張譲の口から「四年間」という言葉が出ました。
もう四年? 前回の事件から四年??
つ、ついていけないです……。



ろくに寝ずに働いているらしい曹操。
日一日と就寝時間が短くなっていくとは凄いですね。
本当に、まともに寝てないんだろうな。
そして、力技で強引に国を変えていく曹操。
ここまで無理にやっていくと、
相当、他の人の恨みを買っていそうです。



最後に党錮の禁の顛末というか
そこから派生した話がありましたが……
すみません、全くついていけません。
宦官がその事件で弾圧を受けたとは分かるのですが、
最後、曹操が何故あの男の人の元を訪ねたかが分かりません。
この辺は……ネットで調べるか
それこそ原作に手を出さなきゃ駄目だと思います。



それにしても、今週は流れがやたら速かった!!!
置いてきぼりになるのを覚悟した上で、
これまで視聴してきましたが
来週以降もこの調子だと脱落しそうです。
あまりにも分からない事
(分かっていなければならないようなのに、分からない事)が
多すぎます。
見ていて辛いです。

これ、原作未読な初心者は
私のようにチンプンカンプンだったり、
原作のファンの方は「そこを端折るな!」とか
「あそこをああ描くなんて」と嘆いたりして、
種類の違う不満がぶつけられそうなアニメだと思います。
余計なお世話でしょうが、
作品としてこれで大丈夫なのかなと思っています。



────
感想は以上です。


第4話「炎の宴」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-04-29


2009-04-22 01:40  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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コメント 2

phuu

再びお邪魔します、アニメ蒼天航路はやっぱり駆け足!原作未読の人はホントきついと思います。

ちょっと解説させていただきますと、
なぜ曹操が許されたかについては、若くして法の真理を語り、国家のあり方を説き、
自らを乱世を治める天下人の器であると称する曹操に、
橋玄は溢れる可能性を感じ生かすことにしたということだと思います。
橋玄は前もって張譲に有罪にしなきゃ殺すと釘を刺されていますので、死を覚悟しての判断です。
橋玄の台詞が端折られてたので「なぜ許そうと思ったのか」が曖昧になってましたが、
この経験が法治主義者としての曹操のスタートラインとされてます。
数年後、成人した曹操は北部尉=洛陽北門の警察隊長に自ら望んで就任します。
彼の家柄からすればあり得ないくらい低い位の役職ですが、
「法の衣を纏うがよい」という橋玄の言葉通りの、且つ最も直接的に法治に関われる役職についたわけです。

「ならばよし!」についてですが曹操の考えだと
刑罰を法に忠実に執行した結果として罪人が死んだだけのこと、だから何も後ろめたいことはない。
むしろ締め上げの効果が上がってよしよし、くらいに考えてるかもしれません。
どんなに苛烈に法を執行しても、結果どんな悪名が付いて回って、
誰かから恨みを買っても平気な顔、国が良くなるならオールOK。
蒼天航路の曹操はそんな人で、決して優しい人間ではありません。むしろ作中で一番おっかない人物ですw

張カン老人は党錮の禁において、腐敗政治の源である宦官を排斥しようと試みた清流派人士の代表者を
宦官勢力にだまされて殺害したことで弾圧に加担してしまい、それを悔やんで隠居した朝廷の武官です。
曹操は張譲ら宦官を失脚させるため、宦官にとって暴かれてはならない
闇の部分である党錮の禁の件を告発しようとしています。
そこで関係者を調べ上げた結果、ほとんどの関係者が亡くなっている中で
張カンが隠居して生きていることをつきとめ、唯一の生き証人として引き入れようとしたわけです。

長々と書いちゃいましたが、ちょっとでもモヤモヤ解消の助けになれば・・・
by phuu (2009-04-22 10:31) 

さくら

> phuu様

こんにちは。
再びのコメント&ご丁寧な補足をくださり
ありがとうございます!

実は、今回の内容があまりにも分からなかったので
昨日、レンタルで序盤の単行本を借りようとしたのですが
全滅だったので、どうしようかと困っていました。
なので、詳しく説明して頂けて助かりました。
ありがとうございます!

アニメのナレーションで説明されていた部分を
かなり聞き飛ばしていたので
(感想を書きながら視聴している私が悪いのですが)
ご説明の中には、なんとなく覚えがある部分が幾つもありました。
たとえば、北門の任に就いたのが家柄で考えると相当低い……とか。
コメントを拝読しながらそれを思い出して、
「あぁ!」と何度も声をあげそうになりました。

党錮の禁については、慌ててwikiを見たのですが、
この事件とあの顛末が繋がらなかったので、
ご説明して頂けた事で、ようやく納得する事ができました。
曹操にとってあの老人は、切り札みたいな存在だったんですね。

「ならばよし」のくだりについても、理解する事ができました。
どうも私は、前回の水晶の一件を見た事で、
曹操が情にあつい人だと思っていたのですが、
確かに彼はそうかもしれないけれど
公私混同は絶対にしないというか
信念が情によって揺らがない人なんですね。
この辺も、理解しているつもりでも全然駄目だったようなので
本当、助かりました。

アニメが早足過ぎるのも問題なのでしょうが、
感想を書きつつ……という
中途半端な状況で見ていた私も悪いので、
次回からは視聴にちゃんと専念しようと思います。
反省しました。

今回の事が分かっていなかったら
多分(というか間違いなく)
次回も冒頭からチンプンカンプンだったと思うので
お陰さまでちゃんと見られそうです。
本当に本当に、ありがとうございました!
by さくら (2009-04-23 00:04) 

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