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感想@アニメ:続 夏目友人帳 第13話(最終回)「人と妖」*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「続 夏目友人帳」第13話「人と妖」の感想です。
いよいよ第二期の最終回です。
ネタバレを含みます。


前回の第12話「廃屋の少年」の感想はこちら
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-03-24

各話の感想記事のURLは、下記のページでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-08-2


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夏目は、深夜アニメとしては放送時間が早いので
(うちはテレビ東京なので25時開始)
第2話以降は常にリアルタイムで見ていたのですが
最終回が流れた昨晩は、もう体調が悪くてどうしようもなくて、
起きられたら見よう!と思い、寝てしまったら
見事に朝になっていた顛末です。

でも、早く見たいので朝食をもそもそと取りながら
早速、録画していた分を視聴していたら……
出来事があらかた解決した後にカイが発した
「やっぱり夏目を困らせるのは嫌だな」の台詞で
ほろりとしました。
朝から泣かせるなよーと、
その時間で見たのは自分の都合なのに、勝手な事を思いました。



前編に当たる前回の最後で、
実はカイが妖である旨を名取さんから聞かされた夏目。
普通の人より妖怪と接する事に馴れているとはいえ、
その事実に動揺してしまっている夏目は、まだ青いなぁと思いました。
もしレイコさんだったら「あ、そう」の一言で済ませて、
別に気にも留めないと思うんです。

ずっと不穏な感じで話が進むからか
話からはどんよりとした曇天のような感じがしていましたが、
ニャンコ先生が相変らずかわいくて、
その曇天から差す暖かな日の光みたいに思えました。
特に、ニャンコ先生が仕掛けられた罠にハマって
「動けない〜」とやっているシーンと、
敵だと勘違いされた柊に棒で思いきり頭を殴られるシーン。
前者は、斑に戻ればすぐにでも動けるのに
夏目が危機だと気付くまでじっとしているのも
たまらなかったです。
罠にハマった自分を、ニャンコ先生が楽しんでいるようでもありました。



淋しかったカイの心境を思うと、
先週の放送で夏目やカイと一緒に楽しそうにしていた彼が
どれだけ救われていたかが、よく分かります。
そして、夏目を本当に好きだったからこそ
ちょっとした不安ですら怒りに直結して、
「裏切られた」と思うようになってしまったんですね。
妖怪は人間と違って理性があまり働かないというか、
食べたいから食う、憎いから恨む、辛いから怒る……というように
行動が感情と直結しているらしいので
(でも、上位の妖怪は人間以上に理性が働くようです。
まるで達観しているみたいに)
あんなに懐いていた夏目に対して失望して、
カイは怒りの対象としてしまいました。
それでも、封じられていた妖怪を一撃で倒すほどの力を持ちながら、
夏目を殺そうとはしなかったのは、
カイが怒りながらも悲しみを強く感じていた証でしょう。
最後の「嫌だな」には
夏目を大事に思うカイの気持ちが
いっぱい詰まっていたように思います。
一緒に遊んだ象徴である花を
夏目がちゃんと取っておいているのを目の当たりにした時は、
自分と同様に彼もその思い出を大事にしていると
瞬時に分かったんでしょうね。
カイが人間のようにボロボロと泣くのも良かったです。
カイが妖であるのは不変の事実かもしれませんが
タキや普通の人間にも彼の姿が見えていた事実や、
このように泣いたりしたのを踏まえると、
カイの中で身も心も人間に近いものが生じていたんだろうなと
思いました。



最後のお花見のシーンも良かったです。
寒い冬が終わった絵は最終回に相応しいですし、
何より、あの場にいた皆が幸せそうなので
見ていて心が暖まりました。
カイも遠くでタキの美味しそうなクッキーを摘んでいて、
幸せそうにしていたのも良かったです。
カイはクッキーを全部食べるだろうけれど、
夏目やタキと遊んだ記憶と共に
あの名前入りのカードを大事に残すんだろうなと想像しました。
また、場所も状況も違うとはいえ
きれいな花を愛でながら美味しい物を食べるのを共に行なっている事が
素敵でした。
作中では描かれないとは思いますが
再びの出会いがそう遠くない内にあるといいなと願っています。



四月から第一期が再放送するとはいえ
楽しみの一つだったこの作品の放送が終わってしまうのが
淋しくてたまりません。

この世には本当に数え切れないほどの作品があるので
人間がどう頑張っても、一生の内に見聞きできる数は限られています。
極端な話、この作品が世に現れる前に死んでいたら
出会えてないわけですし、
日本人に生まれてなかったら
作品名さえ知らなかった可能性の方が高いです。
また、同じ作品に対する気持ちでも人によって思う事は違うので、
場合によっては、「夏目友人帳は、なんか辛気くさくて嫌」と
思っていたかもしれません。
なので、この作品に出会えた事と、
この作品を「良い」と自分が思えている事に感謝しています。

拙い感想をお読み下さった方々にも御礼を。
ありがとうございました。
第二期の残り(最初の頃)と、第一期の感想も
引き続き書く予定です。





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2009-03-31 11:17  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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