さくらもちモチ

感想@アニメ：続 夏目友人帳　第12話「廃屋の少年」*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

テレビアニメ「続 夏目友人帳」第12話：廃屋の少年の感想です。
ネタバレがあります。
原作・第１期は未読・未視聴です。


前回の第11話「呪術師の会」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-03-17-1

各話の感想記事のURLは、下記のページでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-08-2



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廃屋の洋館内の手すりの上で
「まったくお前というヤツは……」と言って
夏目に呆れているニャンコ先生が、とってもプリティー！
カイの蹴ったサッカーボールに当たったところも、
子供に「とびきり不細工」と容赦ない言葉を浴びせられて
怒ったところも、たまりませんでした。
夏目に「紙を出せ、紙を。諭吉を出せー！」と言って、
強欲なところを見せるところも、
結局、200円欲しさにお使いを果たしちゃうところも、
いかにもニャンコ先生らしいエピソードでした。
タキじゃないけれど、私も思いきりニャンコ先生に頬擦りしたいです。



何故か密かに屋敷を覗いていた名取さんに不穏なものを感じつつ、
夏目とカイの出会いを見ました。
人との付き合いに対する苦手感からか、
妖との方が楽だと思ってしまう夏目。
心配しているのをカイに伝えたいと悩んでいたけれど、
夏目の行動で、既に伝わっているよなーと思いました。
夕日を浴びながらカイをおぶって帰るシーンは、
カイが泣いてしまったのもあって、凄く良かったと思います。
カイが夏目の学校まで訪ねてくるようになってからの話は、
つかの間の幸福みたいな感じがしたので、不穏さを覚えつつも、
和んでしまいました。
三人して花冠をかぶっていたのがかわいい。
あんな高校生、今どき、どこを探したっていないです。
しかも、なにげに、タキより夏目の方がかわいかった（笑）。



間一髪のところで、夏目の窮地を救った斑！
ちゃんと用心棒の役目を果たしていて、凄いです！
夏目に鼻を撫でられたのを受けて
すぐに元のニャンコ先生の姿に戻れたのもかわいい。
鉈を振りかざしていた妖に向かって素手で挑むなんて、
あの状況では仕方なかったとはいえ、夏目は無謀過ぎます。
死にはしないと分かりつつも、
妖怪に肩などをざっくり斬られてしまうのではないかと思って、
あのシーンではひやっとしました。



最後に正体を明かして登場した後、
「あの子には近付かない方がいい」と言い、
カイが妖怪である事を話す名取さん。
今回は前後編の前編のようで
最終回の為の布石というか、説明の回だったので
次回を見ないことには、メインの話について語れないのが残念です。
予告を見ると、最終回は重いテーマを扱っているようで
不穏な感じがします。
名取さんは人間側についていて、妖を退治する人ですが
妖怪側につく人だって、その中間にいる人だって
（中間でも、やや人間よりだったり、やや妖怪よりだったり）
自由に居たらいいと思うんですが──
特に人間側には、そういう自由度は好まれないんですかね。
一匹狼的な存在が多い妖怪たちの方が、
個々で勝手な感情を持つのを結果的に許されているのが
ちょっと皮肉な話だなぁと思いました。
（「人間は嫌いだけどレイコや夏目は好き」とか、
「あんまり好きじゃないけど嫌いでもない」とか、
「人間への興味はないけれど、受けた恩はきっちりと返す」とか、
妖怪は、人間に対する気持ち（評価）ですら
個性に繋がってるんですけどね）

この作品で、夏目は悩む事が多いけれど、
いつもちゃんと、彼自身が正しいと思う答えを出して
その通りに行動しているので、
きっとカイに対しても親身になってくれるんだろうなと思っています。
それが原因で名取さんと気まずくなったり、
カイへの対処で戦う羽目になったりするかもしれませんが、
夏目は、こうと決めたら信念は曲げないと思うので、
あまり不安でもないです。
多分、良い最終回を見られるはずと期待しています。
夏目の不器用さが、彼の優しさに繋がっている話だといいなぁ。
実際、夏目が精神的に器用な人間だったら
それこそ名取さんのように
きっぱりと割り切った上で生きられたかもしれません。
でも、それが正解だと言えないのが
この作品の魅力なんだと思っています。



来週も楽しみな反面、
次がもう最終回というのが淋しくてなりません。
この三ヶ月間は、あっという間でした。
私は関東在住なので、四月からは一期の再放送が見られるので
（本当に念願だったので嬉しい）楽しみですが、
できれば、この勢いで三期も放送決定してくれないかと
真剣に祈っています。
後からハマった立場の私が言うのはおこがましいですが
これは「良いアニメだよ」と胸を張って言える作品なので、
是非、一人でも多くの方に見て頂きたいです……！
夕方での再放送決定した件も、
この作品の良さや、視聴者の評判の高さが
きちんとした評価として認められたお陰だと思っています。
一期をまだ見ていないという個人的事情も大きいのですが、
いちファンとして、視聴者の拡大に繋がるこの決定には
嬉しさを覚えています。

とりあえず、次週の最終回の最後では
夏目が笑っていますように。





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続きの第13話（最終回）：人と妖の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-03-31

宜しければ、合わせてどうぞ。

コメント 2

通りすがりに失礼します。
次回(今夜)の最終回を持って夏目友人帳の１～６巻の番外
編の１話を除いて全てアニメ化しました（この話もいい話で
すが、短いからこのままじゃやってくれないんだろうな）。
原作通りなら今回は少し切ない物となりますが、アニメがそ
れをどのように形にしたのかとても楽しみです。
上記でも述べましたが６巻まで放映してしまったため、残り
の発売済みは７巻のみで、あと１～２冊でないと三シーズ
ン目は難しいというのが、海外でも囁かれる噂でさもあり
なんです。
でも、再放送が好評ならきっと３シーンずン目か、或いは
OVA等で続編が出るのではないかと私も淡く期待してい」ます。
また、２５時半にでも見にきます。
失礼しました。

by . (2009-03-30 18:45) 

＞.様

こんにちは、コメントありがとうございます。
原作ありきで考えると、三期は当分先なのですね。
今はそれを待ち遠しく思いながら
ＣＤドラマや二期までのアニメを見つつ
のんびりと気長に待とうと思います。
教えて下さり、ありがとうございました。
by さくら (2009-04-02 21:16) 

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