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感想@機動戦士ガンダム00(ダブルオー)セカンドシーズン#07再会と離別と*ネタバレあり [ガンダム00:アニメ感想]

(11/17:少し追記しました)


テレビアニメ「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」
第2期(セカンドシーズン)の感想です。
ネタバレを多大に含みます。
今回は第7話「再会と離別と」です。
長文ですが、宜しければおつき合い下さい。


第6話「傷痕」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-11-09
第5話「故国燃ゆ」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-11-05

ガンダム00のアニメ感想記事のURLは
ドラマCDやゲーム等の感想記事と合わせて
こちらの一覧ページでまとめています。
機動戦士ガンダム00:アニメ・CD・ゲーム感想一覧


────

まずはいつも通りに、
視聴しながら取ったメモ書き&一言感想の転載から始めます。


・前回Cパートラストを再び。
沙慈は引き金を引くのかな。引いてほしくないな。
・撃てなかった沙慈。
イアンが父親みたいに優しく言う「撃てなかったか。いいさ、それで」

・刹那対ミスター・ブシドーの戦い(刹那がトランザム化)
・アレルヤ対ソーマの戦い(損傷重大なアリオス)
・「もう離さないマリー」
文字通りアリオスがマリーの機体をガッチリwwww
・オーバーロードのせいで、トランザムが自動的に解除されるOO
・「ならば斬る価値も無し!」ミスター・ブシドーかっこいい! 惚れた!
・スメラギの指示でスモークが張られる。CBの戦術変更に気付くカティ。
・スメラギさんは治療服?を着てる。痛々しい。
・アリオスがロスト
・不時着後、マリー(ソーマ)を助けに行くアレルヤ
・いきなり二人の格闘戦。
頭痛と過去の記憶に苦しむソーマ。髪の毛の広がり方がきれい。
・記憶を取り戻した(人格が変わった)マリー。
・ロストしたソーマを探しに行くセルゲイ大佐。お父さんだなぁ。
・怖いルイス「中尉をやったのも……どれもこれもガンダム」
・ソーマのアロウズによる探索が打ち切られる。非情だ。
・アレルヤの捜索に出るセラヴィーとケルディム。がんばれー。
・「せぇつな! トランザムは使うなと言っただろうが」優しく怒るイアン。
・一つの覚悟を決めた沙慈。
「カタロンの人達が無事に逃げられるまでは何でもやるよ」
ちょっと前進かな。思うだけでやらなかった過去とは少なくとも違うみたい。
Aパートがいつもより短い気がした。

・超人施設での過去回想(マリーの記憶)
・起きたマリー。「目が……覚めたんだね」「ええ、アレルヤ」
・違う人格を植え付けられ、失われていた五感を取り戻させられた
・「そのお陰で、あなたの顔を初めて見ることができた」かわいい笑顔
・マリーと言葉を交わせることを喜ぶアレルヤ
・とうとう出た! アレルヤの脱走後の過去。小説通りなら辛い。
・食料と酸素がなくなりそうで、友達を皆殺しにしたのは小説と同じ
・ソーマ・ピーリスとしての記憶も人格も、マリーの中に残っている。
・アレルヤが施設の仲間を殺したように、ソーマはハレルヤを殺している
・「こんな僕が、君にしてあげられることなんて」
「いてくれるだけで嬉しいの。だって、あなたに出会えたのよ」
・アレルヤに反応されたことで「私は生きていることに感謝できたの」
・アレルヤの手を握って神に感謝を捧げるマリー
・セルゲイとマリーの再会 セルゲイとアレルヤの初めての対峙
・セルゲイはアレルヤの人命救助を覚えていた……けど、銃をつきつけてる!
・アザディスタンに連邦政府が暫定政権
・解体、中東の再編。アザディスタン王国はもう存在しない。
・セルゲイに説明する事情をマリー
・マリーをそれぞれ大事にしているアレルヤとセルゲイ。泣けるなぁ。
・「撃って下さい」自分を撃つ代わりにソーマを大事にしてくれと頼むアレルヤ
・代わりに身を呈そうとするマリー
・頭上に向かって銃を放つセルゲイ
「たった今、ソーマピーリス中尉は名誉の戦死を遂げた」
・人命救助の件でアレルヤに礼を言うセルゲイ
・ガンダム戦のみで他の作戦に自分を参加させなかった件でセルゲイに礼を言うマリー
・あなたの娘になりたかったと「その言葉だけで充分だ」
・セルゲイに抱きつくマリー 「生きてくれ……彼と幸せにな」セルゲイ
・セルゲイとソーマの過去回想(歌の音量が大きくてちょっと邪魔)
・敬礼するマリーの見送りの元、飛び去っていくセルゲイ
・「ありがとう、生きていてくれて。ありがとう、こんな僕に生き甲斐をくれて」
・アリオスを探すケルディム
・敵機から光通信を受ける(登場者はセルゲイで、彼は「ピーリス」と呟いている)
・ライルのぼやき「散々探し回らせといて、女連れか」
・キスしているアレルヤとソーマ。タイトル文字入りで、良い最終回風。

・「ハプティズムさんが見つかったですぅ!」
・微笑む刹那「君でも笑うんだ」綾波みたいw
・「ふぉー。カノジョさんと一緒みたいです」
・「あの子ったら何やってるのよ」
・ティエリアとリジェネの遭遇
「何故、ここにいることが」「同類だから分かるのさ」
「な……何故だ。何故、僕と同じ容姿をしている」
「それはDNAが同じだからさ」
「塩基配列パターン0988タイプ」
声が違うということは、声帯を弄ってる?

ひらひらリボンズ!
女装しているティエリア?? 胸があったような。赤いドレス!




では、本格的に感想をまとめていきます。



まずは沙慈。
撃てませんでしたね。良かった。本当に良かった。
前回の感想では、
沙慈がトレミーの砲手担当になるのもありかなと書きましたが、
やっぱり、彼が引き金を引いたら終わりだと思います。
このまま沙慈の中で平和への決意が本格的に固まったとしても、
彼には刹那とは違う道(他人を殺さない)を進んでほしいです。
うん、このまま整備担当でもいい。

そして、おそらく作中では出てこないような気がしますが、
沙慈は、“戦うこと”が存在異議だったマリーやアレルヤと話すことで
視野がとても広がるはずです。
刹那も戦ってばかりだったので、アレルヤ側の人間ですが、
彼ら二人の話を聞くことで得られることは大きいと思います。
学ばせてもらったらいいなぁ。

沙慈がOOガンダムの整備の手伝いをやると決めましたが、
目を伏せていて、刹那をきちんと見ていない辺りに、
彼の葛藤がよく表れていると思いました。

今回、最後でアレルヤとマリーがくっつきますが、
自覚してないとはいえ、ああいう形で沙慈とルイスが再会してるのは
悲しいです。
戦争を軸に、色んな恋愛が描かれるのかもしれませんが、
他で辛い思いをしている人は(してない人は皆無ですが)
せめて、その点だけでも幸せになってほしいです。



スメラギさんも、まだ完全ではないでしょうが、
自分の役割を果たそうとする意識が彼女の中にあると分かって
(治療ポットで目覚めた後、すぐにCBの中で戦術予報士として働いている)
ホッとしました。
彼女が本当に立ち直るまでには、まだまだ時間が掛かると思います。
でも、焦らなくていい、じっくりとで構わないから、
少しずつ頑張って生きていってほしいです。



今回は後半に大きな(刺激的な/笑)山場が
どーんどーんと立て続けにあるので、
どうしても忘れがちですが、
ミスター・ブシドーの侠(おとこ)っぷりには萌えました!
まさに武士道の名に相応しいwwwww
……いや、強いガンダムと戦いたいっていう私利私欲にまみれてる彼は
根本的に“武士道”の精神から外れてますが、
でもでも、彼によって刹那が窮地を救われたのは確かなので、
良かったです。
思わず「ありがとう」とか言いそうになりました(笑)。
ミスター・ブシドーは
弱いガンダムはガンダムじゃないって考えてる辺り、
本当、駄目駄目なんですが……でも私は、
そんなふうにガンダムにメロメロな彼が大好きです。



ティエリアは──
最後の爆弾は後で触れますので、とりあえず置いておくとして、
アレルヤを探す為に発進した後、
「雨か……」ってて叙情的に呟いたのには、人間味を強く感じました。
毎回毎回同じ事を言ってますけど、以前のティエリアだったら、
任務を遂行するのに雨で支障が出るか否かを気にするだけで、
あんなふうに呟くことはなかったはずです。

あの呟きは、探索という任務の為じゃなくて、
“雨でアレルヤを見つけ辛くなっているかもしれない”
(↑表面的には上記任務と同じですが、もっとアレルヤ個人を心配している感じで。
“任務”ではなく、“大事な仲間を探しに行く”本能的な行為が元になっている)
“アレルヤが雨に打たれているかもしれないから心配だ”とか、
人間味溢れる感情が多大に乗っているように感じられました。
素敵だなぁ、ティエリア。



Bパートにて
アレルヤとマリーの話の間にちょろっと挿入されているだけで
なんとも可哀相でしたが、
アザディスタンが解体して暫定政権が樹立したのも
OOの中では大きな変化です。
いくらアロウズの施設に収監されていたからといって
自分が不在の間に国そのものが無くなるって……
マリナが感じた絶望は、ちょっと想像できませんでした。
マリナの顔も一気にやつれたように描かれてましたね。
アザディスタンが無くなったということは、
連動して、刹那の故郷も本当に無くなってしまったわけで。
今回、ラストで出てきた刹那は
アレルヤの無事を知ってホッとしていただけで、
どうもアザディスタンの件をまだ知らないようですが
それを知らされた時の彼のショックを思うと、
来週を迎えるのが怖くなります。
既に散々痛めつけられてきた人が
新たな出来事で心に傷を負わされるかと思うと、本当に辛いです。





さて、一つ目の爆弾。アレルヤとマリー(ソーマ)。
第三話「アレルヤ奪還作戦」で二人が対峙した時もそうだったんですが、
ソーマがアレルヤから「マリー」って呼ばれただけで
マリーとしての人格や記憶が簡単に蘇ったということは、
それだけマリーにはアレルヤが大事な存在だったんですね。
マリーが、アレルヤを五感で分かることを口にした後、
彼の手をギュッと握って神に感謝するシーンでは
思わず泣いてしまいました。
OOで泣いたのは……
ファーストシーズンの第23回「世界を止めて」のロックオン以来です。
(↑一期リアルタイムでは泣かなかったんですが、
本格的にハマってDVDで見直したら、号泣しました)

マリーは、ソーマよりも優しい性格のようで。
アレルヤがセルゲイに言った通り
「マリーは人を殺せない」んだとしたら、
この先、彼女がCBに入っても辛いだけかもしれませんが、
好きなアレルヤと一緒にいられて
(姿を見られて声も聞けて)マリーは幸せだろうなぁ。
ソーマの生真面目な人格が大好きだったので、
あんまりかけ離れてなさそうなマリーの人格には
私も安心できました。
マリーには、沙慈のように、
プトレマイオスの艦内にいてもCBとして活動しない可能性がありますが、
彼女の性格(というより、ソーマの人格?)を考えれば、
アレルヤがハレルヤに変わったように、
彼女も人格を変えて、アレルヤの補佐をするのではないかと想います。

マリーが起きた時に、雨音がポタポタ……パタパタしてるんです。
雷もちょっとだけ。
これが、二人の本格的な再会にしっとりとした叙情を加えていて、
とてもいい感じでした。
アレルヤが「撃って下さい」って言っている時も
雨の音が静かにしていて、情感たっぷりでした。
音響さんGJ!(*`ω´)b
また、ソーマが「神よ、感謝します、アレルヤ」と呟いた直後、
まるで神が応えたように、
セルゲイの機体によって彼らに光が与えられた演出は、
とても印象深くて、素敵でした。

アレルヤがテントを作って、
倒れたマリーを介抱してましたが、
あれはアリオスの中にあったものなんでしょうか。
超兵としてのソーマの力を認めているくせに
ロストした彼女の探索を早々に打ち切ったことからいって、
アロウズのアヘッドにあれがあったとは、とても思えません。
たとえば、キュリオスには無かったけれど、
仲間を大事に思えるようになったティエリアが
新生CBの象徴である新しい機体たちをロールアウトさせた際に
各ガンダムに緊急避難装備を必ず携帯させるように変えた……とかだったら
泣けてしまうかもしれません。

アレルヤの過去も、少しだけ出ました。
小説で記されていたよりも、やんわりとした描かれ方でした。
でも、輸送船の中でお菓子や玩具が散らばってるのは
ミョーにリアルで、モノクロながら、
結構くるものがありました。

超人機関の施設を脱走しようとする際、アレルヤは
仲間内で一番後ろで走っているんですが、
(しんがりを務めているのではない)
マリーを連れだせないことを気にする前にしても、
非常に弱々しいというか、
キッとした表情で銃を構えていた仲間達と比べると、
どう考えてもいの一番で死にそうな感じでした。
それほど弱そうなアレルヤが
(ハレルヤがしたこととはいえ)
酸素と食料を自分のものとして確保する為に
仲間を皆殺しにしちゃうんだから、皮肉です。
そして、マリーを連れていかなくて本当に良かった。
マリーまで殺していたら、アレルヤは、
ハレルヤから戻った直後に自殺したんじゃないかと思います。

運命や世界の有り様を呪ってばかりいて
後ろ向きな理由でCBに入ったアレルヤでしたが、
今後、マリーと共に生きていくことでようやく
人生を前向きな気持ちで過ごしていけるんですね。
これは、戦いに身を投じるのがそれまでと同じでも、
アレルヤの気構えが変わったことによって、
大きな変化が表れます。
アレルヤにとって、マリーの奪還が戦う理由の主でした。
でも、それを叶えられたこれからは、
本編ではマリーに「何をしたらいいか分からない」と言ってましたが、
自分達のような悲しい人間をもう絶対に作らせない、
マリーが幸せに生きていける世界を作るっていう
新たな理由に変わっているはずです。
勿論、マリーの“幸せ”の中には、
アレルヤの存在が不可欠なので、
彼女の為にも、アレルヤには絶対に生き続けてほしいです。
今回は、マリーを陰惨な世界(アロウズ)から切り離す為に
誠意を見せるつもりで、セルゲイに「撃って下さい」と言っていました。
でも今後は、
もしマリーの為に死を覚悟しなければならない状況になったとしても
マリーの為に死ぬとか悲しいことを言わないで、
二人で生きていく道を必死に模索してほしいです。

Bパート最後のキスシーンは、
ライルのぼやきに笑いつつ、びっくりしながら見ましたが
とても自然な流れだと思います。
これまでずっとお互いに想いあっていたなら、
(誰もいないことですし)そりゃキスぐらいしますって!
刹那とマリナはミレイナに尋ねられた際に即否定だったのに、
彼らはきちんと“恋人”として描かれるようで。
ここら辺でも、キャラクターによる違いが出されたのでしょうか。

アレルヤは「初恋だった」と称してましたが、
子供だった頃の二人の感情は
本当の“恋”じゃなかったように思えます。
でも、こうしてちゃんと再会できた瞬間に、
二人の中に溜められていた感情が一気に昇華して、
“恋”になった気がしました!
素敵だったー。
五感を取り戻したとありましたけれど、
視覚・聴覚は勿論のこと、こうして触れあうことで
匂い(嗅覚)と、手や唇や身体の感触(触覚)においても
マリーはアレルヤを知ることができたんだなと思ったら
しみじみと泣いてしまいました。

セルゲイから優しい親愛をたっぷりと注がれていたソーマは
マリーとなってアレルヤの元に行ったことで、
生きることを呪ってばかりいた彼に
これからは生きる楽しさを教えるんですね。
愛は人から人へ流れていくというか、
誰かにたっぷりと愛された人は同じように誰かを深く愛せると思うので、
マリーがセルゲイから教えられた愛を
誰からも本気で愛されることのなかったアレルヤに
与えたらいいと思います。
そしていつか、二人に子供ができるようになったら、
アレルヤがその子に愛を与えていけばいい。
やっぱり、生きる目的が前向きなのはいいですね!
口を開けば「マリーマリー」言っていたアレルヤは
色んな状態を通り越して悲惨でしたが、
これからは同じ言葉でも意味が少し違うんだなぁと思うと、嬉しいです。
「にやけてるww」とか
アレルヤに冷やかしの感情を送れるようになるんでしょうか。



少し戻りまして、二人とセルゲイの対峙。
一期でのアレルヤの人命救助が、彼に対するセルゲイの評価に繋がって
本当に良かったです!
これまで何度となく、
セルゲイの記憶の中でアレルヤの行動や声が蘇ってましたが
それがここに良い結果を齎したことに、ホッとしました。

セルゲイもアレルヤも、マリー(ソーマ)を護りたい点では同志なのに、
ちゃんとした対峙はこれが初めてだった当人同士は分からず、
視聴者だけは分かっているのは、
後述しますピストルの件と同様にお約束で王道な流れでしたが
とっても良かったです。
見ている間、
すぐに訪れるはずの和解の瞬間を、今か今かと楽しみにしていました!

セルゲイは、マリーの為に自らの命を差し出したアレルヤを見て、
彼も自分と同じようにマリーを大事に思っていると分かりました。
更に言えば、セルゲイは組織の中で長く働いてきた人間なので
“組織”と“個”が違うのを、重々承知しています。
(人革連の頃はともかく、アロウズ発足後の彼はまさに
“個”としての自分を優先してましたので)
また、CBが紛争根絶・恒久平和の大義を掲げているとはいえ、
アレルヤがセルゲイの仲間達を殺したのは事実です。
セルゲイは、
戦いは組織の一部としてのアレルヤが行なったことだと分かっていて、
アレルヤの“個”は人命救助の方にあったと感じたのかなと
(アレルヤの望みは人を殺すことではないと、セルゲイが気付いた)
思いました。
きっとセルゲイは、CBに関しては今も不安を抱いているはずです。
でも、マリーを心底大事にできるアレルヤが属している組織だからと、
今回の一件で、希望を少しだけ託せるようになっていればいいなぁ。
これからも、セルゲイの苦難の道は続くでしょうが、
マリーとアレルヤがいるCBの行く末を
温かい目で見守っていてほしいです。

また、セルゲイがマリーの件をマネキン大佐に伝えることで、
真実を知ったマネキン大佐もCBへの見方を変える事があるといいなと
(仲間として寝返るとかはないでしょうが、
アロウズよりもCBの方が信じるに値すると評価するようになる)
勝手に期待しています。

セルゲイが空に向かって銃を放ったのは、
上記でも触れましたように、お約束な展開でしたが
(第一期「絆」回で、ロックオンも刹那に似たような事をしてましたね)
感動しました。
彼がアレルヤを撃つはずないと分かっていながらも、泣きました。
ぐっときました。

セルゲイの一言一言が、ソーマへの愛に溢れていて優しかったです。
アレルヤが発したセルゲイへの言葉も同じで。
セルゲイがアレルヤに礼を言うシーンでも、ボロボロ泣きました。
まるでおまけように発せられた言葉でしたが
「そういう君だからこそ、大事なソーマを任せられる」という
セルゲイの意思が、強く伝わってきました。
私は、一期からずっと話を見てきたことで
私は他のマイスターズと同様にアレルヤが好きですから、
人として正しくあるセルゲイに彼が認められたのが
とっても嬉しかったです!

(11/22追記)
その前の6話に出てくる
ソーマがセルゲイから暗号通信を受け取るシーンを見直していて
思い出したんですが
そこで彼女は、「これが本当の戦場か」みたいなことを
しみじみと言っているんです。
今回7話でのマリーの台詞によって
先の戦いで直属の上司だったセルゲイは
対ガンダム戦に限ってソーマを出撃させていて、
他の(多々あったであろう)戦いには一切出さなかったらしいと分かり、
6話でのカタロン掃討作戦が、
彼女にとっては初めての、ガンダム以外を敵とする戦いになりました。
(結果的にガンダムが出撃したので、
対ガンダム戦になってしまいましたけれど)
マリーの中では
ガンダム=悪という図式が成り立っていたはずですが
国と国との戦争に関しては、本当に実感が無かったみたいですね。
ここからも、セルゲイがどれだけソーマを大事にしていたかが
よく分かりました。
戦争の為に“改造”された子だからこそ、
人と人が戦うのが明らかな、生々しい戦いには
参加させなかったんでしょう。
対ガンダム戦って、当事の人革連にとっては
(きっとユニオンやAEUもそうだったでしょうが)
怪獣と戦うような感覚だったでしょうから。
ガンダムの中にも人間が乗っている、
CBは人間が作っている組織だと分かっていても、
ソーマの中では、滅ぼしていい人々という認識があったと思います。
つまり、良くも悪くもソーマは
ガンダムマイスターやCBを
人として見てなかったんじゃないかな……。
アレルヤに限っては、同胞殺しっていう復讐もあったので
また別でしょうが。
ソーマに
人を敵とすることに抵抗感を持てるようになった過去があって
(↑6話の上記のエピソード)
マリーに人格が戻ったのは、嬉しかったです。

セルゲイとのお別れの直前、彼にも言われてましたが、
マリーがセルゲイにお礼を言うシーンでは、
マリーの中にソーマが溶けている感じが本当にしました。
セルゲイは泣きたかっただろうなーとか、勝手に想像しました。
「あなたの娘になりたかった」
予告で知っていたとはいえ、重い言葉でした。
この言葉で一層、その後の二人の抱擁により感動させられた気がします。
「なりたかった」とありますが、それは形式上(書面上)のことで、
この二人はもう、実質的な親子です!
これまで、ソーマがセルゲイに抱きついたことはなかったでしょうし、
同様に、セルゲイがソーマの頭を撫でることもなかったでしょうが、
最後の最後に(これが今生の別れではないと願ってますが)
親子として抱き合えて、本当に良かったです。
最後の「幸せにな」「今までありがとうございました」は、
なんていう嫁に行く娘と父のやり取り(笑)かと思いました。

……それだけに、挿入歌は残念過ぎました。
音がもう少し小さかったら無視できたんですが。
一期といい、OOは歌の入れ方が下手というか、選曲がまずいというか……
ちょっと勿体ないです。
歌そのものは良いと思うので、余計にこう感じます。

アレルヤの
「ありがとう、生きていてくれて」
「ありがとう、こんな僕に生き甲斐をくれて」は、
凄い愛の告白ですよね。
淡々とした口調が
アレルヤの心の熱さを強く表わしていると思いました。

そして、マリー達の元を去った後でも格好良いセルゲイ。
ライルに教えてあげるなんて、男だなー。惚れます。
最後の「ピーリス」の台詞で、また泣いてしまいました。
彼の、父親・上官としての淋しさ全てが、この一言に込められていたので。
全てが終わった後、夜明けを迎えているのも
とても印象深かったです。
まさに「明けない夜はない」って感じでした。



──なので、余計に、その後のライルの
「なんだぁ、散々探し回らせといて女連れかぁ。やるじゃないの」には
リアルで吹きましたwww
ライルは二人のキス映像を
ハロさんを通じてトレミーに送ったんでしょうか??
ミレイナは、映像(画像?)を元に判断してたっぽいから、
きっとそうですよね。
「やるじゃないか」じゃないく「やるじゃないの」って言う言葉遣いには
なんだかオッサン臭かった(笑)ニールを
継承しているようで。
ちょっと茶化してるっぽい口調も含めて
彼を思い出してしまいました(´ωと)

そして、この展開も面白かったです。
いやー……普通だったら、セルゲイの「ピーリス」で
Bパートを締めますって!!
感動的じゃないですか。
でも、ライルのぼやきで一旦笑いに持っていった後、
アレルヤとマリーのキスっていう、種類の違う感動が来たので
ここら辺(EDテーマの前奏が流れている間)は
もう泣いたり笑ったりと忙しかったです!
Bパートのラストーシーンが
二人のキス+タイトルバックだったので、
ちょっとした最終回風でした。
今回を持って、アレルヤのエピソードが一段落するのは間違いないので
そういう意味でも、良い区切り方だったと思います。
Cパート冒頭の、トレミークルーの反応も含めて(笑)。



その、Cパート前半。
カノジョ連れに動揺するトレミークルーたち。かわいい。
限られた人間しかいない閉鎖的な場所にいるから
恋愛に馴れてないのかもしれません。
外から来たライルがさばさばしている
(本人の気質もあるんでしょうが)のと
スメラギさんが怒ってるのが、
恋愛を知ってる大人の反応だと思いました。
スメラギさんがアレルヤのお姉さんみたいな反応をしていて
面白かったです。
この二人の掛け合いを、酒ネタ以外でも見たいです!

笑った事を意外に思われる刹那は
エヴァの綾波ちっくな微笑みでしたね!
いつも厳しい顔ばかりをしている刹那なので、
私も、ああいう柔和な表情の彼を見られて、嬉しかったです。

それにしても、プトレマイオスは徐々にカオス状態になってますね(笑)。
一期の頃の守秘義務はどこへ行ったんでしょう。
でも、いい感じだと思います。
必然的な流れで、開放的なプトレマイオスに変わったのかな。
これには、勿論、
スメラギさんが戻ってくるまで実質的なリーダーを務めていた
ティエリアの気質(彼の成長具合)が関係しているように思えました。




さて、もう一つの爆弾……の手前の小爆弾。
ティエリアとリジェネの初対峙です!
ついに──1期ラストのリジェネ初お目見えから
指折り数えて待っていたこの瞬間が、
やっと訪れました!!!
リジェネはティエリアを知っていたのに、
ティエリアはリジェネを知らなかったんですね。
ということは、リボンズについても知らないのかな。

同じDNAを持つ二人ということは、
一応(笑)ティエリアも人間のようで。
ただ、普通じゃないのも明らかになりましたが。

「塩基配列パターン0988タイプ」とリジェネが言っていました。
分からなかったので、ネットでざっと調べてみました。

ウィキペディア【塩基配列】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%A9%E5%9F%BA%E9%85%8D%E5%88%97

それでも、言葉が難し過ぎてよく分からなかったんですが、
要するに、核酸の中にある四つの塩基
A(アミン)、G(グアニン)、C(シトシン)、 T(チミン)の並び順が
“塩基配列”と呼ばれるもので、
DNAはこの塩基配列の塊というか、まとまったものの総称。
で、人によって塩基配列が違う=DNAが違う。
逆に言えば、塩基配列が同じ=DNAが同じ=生物学上では同じ人物
──ということで良いのかな。

ティエリアとリジェネは“同じ人間らしい”と分かりましたが
声が違うのは、アニメ上の都合か
(本当は同じなんだけど、放送上、分かりやすくする為に声を変えた)
違う飲食物を口にしてきた成長具合の差なのか……気になります。
というか、ぶっちゃけ、
予告の“おっぱいさん”ティエリアの声はどうなんだってことですが!
OOのドラマCDみたいに
神谷浩子さんが「ごきげんよう」って出てきたらどうしよう(笑)。



さて、その予告ですが、あぁ……もう、びっくりしました。
今回の本放送(アレルヤとマリー)も含めて、
次週、次々週の分については、テレビ雑誌の一部バレを見ていたので
ティエリア女装についても(アロウズ高官のパーティーに刹那と潜入する)
想像がついていたのですが
実際にテレビで見た時は、本当にびっくりしました!
だって、おっぱい……!!!
どう見てもパットじゃない! 本物ですよ!!!

ただ、気になる点もあります。
作画担当の人の癖も関係するので、一概には言えませんが
ティエリアにしては肩が華奢そう。本当に女性っぽい。
女装というより、女体化してると言った方がしっくりきます。

まぁ、ティエリアとリジェネのDNA提供者という予想も
否定できませんが……
フッとほくそ笑んでいたところを見る限りでは
やっぱりティエリア自身のような気がします。
いっそのこと
リジェネが女装(元から女体かもしれませんが)していて
あのパーティーではカツラをかぶっていたとかでも
いいんですが!
あぁ……考えれば考えるほど分からない(笑)。

ぷぷぷ(プロッププラスプチの2期第2弾分)で
ティエリアは唯一画像が出てませんでしたが、
ppp.jpg
シルエットから女装もしくは女体だと推測できます。
となると、予告で登場していたのはティエリア本人だって事ですよね。
*ちなみに、現段階で画像が出ている中では
マイスターズの中でティエリアだけいないんです↓
http://sukichika.net/01140009.html

逆転裁判の天才検事・御剣怜侍を思わせるような
リボンズの胸元のひらひらっぷりも気になりましたが
(ああいう衣裳が好みなので)
あのティエリアっぽい女性の登場で、吹っ飛びました。
いえ、正直に言えば、吹っ飛んだのはリボンズだけじゃありません。
アレルヤとマリーのロマンスやセルゲイの男らしさを始めとする
今回の感動どころ全てを、最後の最後で持っていかれました!

予告の映像だけで判断すると
ロイヤルなリボンズより、あのティエリアっぽい女性の方が
性悪そうで笑えました。

そうだ!
誰かに何かを言われて、アレルヤとソーマが頬を染めてましたね。
キスしてるところをミレイナ辺りに言われたんでしょうか。

あぁ……いつも「来週はどうなるんだろう!」と
期待半分、不安半分でドキドキしながら見てますが、
今回はそれが更に強いです。
いつもより長く感じられそうなこの一週間を
緊張しながら過ごすことになりそうです。





────
感想は以上です。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

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続きの第8話「無垢なる歪み」に対する全体の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-11-24

宜しければ、合わせてどうぞ。


2008-11-17 12:23  nice!(2)  コメント(2) 
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コメント 2

ロゼワイン

初めまして。
とても面白く読みました。
今回はアレルヤ&マリーラブラブの回でぶっ飛びました。
セルゲイ氏はいいお父さんでしたし。
このまま幸福が続けばいいですが・・・。

私はアニメ雑誌を現在、まったく読まないのですが、予告は同じDNAを持った別人ではなく「ティエリア本人」なのですか?
OPのカプセルではティエリア、ちょっと胸ありますよね?
私は一期からティエリアファンで、男でも女でもISでもいいよ~と思って見ていたのですが、一期の頃は無性の可能性が高いのかな?と思っていました。
でもあの予告がティエリア本人なら、両性かな?
(性別や声を自由に変えられるとかならすごい)。
次回がとっても楽しみです。
by ロゼワイン (2008-11-16 23:04) 

さくら

> ロゼワイン様

こんにちは、初めまして。
コメント&nice!ありがとうございます。

アニメ雑誌については、私も立ち読み程度ですので
よく存じませんが
記事にも書きましたように、テレビ雑誌では
ティエリアが刹那とパーティーに潜入すると明かされています。

ただ、予告で出てきたドレス姿の女性が
ティエリアか否かは分かりませんので、
大騒ぎしているわけです。

OPのティエリアは、私には逆にツルペタに見えてます(笑)。
肝心の部分が心電図で隠されてますので
確かめようがなく……。
ティエリア自身は肌を晒すのを嫌っているらしいので、
寝てる間にああして半裸を視聴者に公開しているのが
何とも可哀相です。

一期でもどうなんでしょうか。
確かミハにぃがトレミーにやって来た時に
「惜しいなぁ。女だったら放っておかねぇのに〜」
と言ってたので、
実際の性別はともかく、作中の登場人物には
ティエリアが男性に見えているのかなーと思っていました。
本当に来週が楽しみです。

こうして、あれこれ推測して放送を待つのも
リアルタイムで見る醍醐味ですよね。

by さくら (2008-11-17 00:38) 

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