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感想@機動戦士ガンダム00(ダブルオー)セカンドシーズン#06傷痕*ネタバレあり [ガンダム00:アニメ感想]

テレビアニメ「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」セカンドシーズンの感想です。
ネタバレを多大に含みます。
今回は第6話「傷痕」です。
長文ですが、宜しければおつき合い下さい。


第5話「故国燃ゆ」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-11-05
第4話「戦う理由」の感想↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-10-27

ガンダム00のアニメ感想記事のURLは
ドラマCDやゲーム等の感想記事と合わせて
こちらの一覧ページでまとめています。
機動戦士ガンダム00:アニメ・CD・ゲーム感想一覧


────

では、今回も
リアルタイムで見た時に記したメモ書きの転載から参ります。



・燃えるアザディスタン(前回Cパートそのまま)

・砂漠。壊滅したカタロン中等支部基地。黒い死体袋が並ぶ。
「3年以上もの期間を費やして築き上げてきたものが……」
・カタロンに詰め寄られるCB。
ライルがティエリア達を庇う「止めろ、コイツらは何もしてねぇ」
・訝しく呟くティエリア「一体、誰がアロウズに」
死体に動じる沙慈を捕まえる
・ティエリア先生のお説教「誰だ、君は。アロウズのスパイか」「違う、僕は」
「訳を話してもらうぞ、沙慈・クロスロード」
・フェルトが気遣う「ミレイナは見ちゃ駄目」
・スメラギさんの過去回想(例の失敗)
エミリオ『……それを運命と言うなら、抗うこと叶わず。
見えない道を旅し、行きつく先にあるものは、それこそが神の導き』
『敵じゃない?!』『エミリオ』倒れるスメラギ
・沙慈を引っ叩くティエリア「なんという……なんという、愚かなことを」
「僕は、戦いから離れたかっただけで。こんなことに……そんな……僕が」
「彼らの命を奪ったのは君だ。君の愚かな振る舞いだ。
自分は違う、自分には関係無い、違う世界の出来事だ
──そういう現実から目を背ける行為が無自覚な悪意となり、
このような結果を招く」
「僕は、そんなつもりじゃ……」
・帰ってきた刹那にティエリアが状況説明。
「アロウズの仕業だ。そして、その原因は彼(沙慈)にある」
・マリナとシーリンの再会 アザディスタンが燃えていたことを報告
・マネキン大佐とリント少佐の会話。考え方の違いが露になる
「これは勲章ものですよ」「人殺しを喜ぶというのか」
・誤情報による友軍同士の戦いをマネキン大佐が経験(スメラギの過去?)
・アザディスタンでのことをティエリアやアレルヤに報告する刹那
「ガンダムがいた」「おそらくあの機体は」
・「私は死んでも良かった。アザディスタンの為なら」泣くマリナ
・ライルがクラウスに皮肉「スパイの俺にそれを聞くのか」
・王留美も皮肉を呟く「お優しいことね、新生したCBは。一体誰の影響かしら」
・紅龍との会話
「あなたに脳量子派は使えて?」「イノベイターを欺く為」「ね、お兄様」
・医療カプセルの中に入れられたスメラギさん
過去回想
「俺は、君の戦術予報を信じる。
戦争から目を背けず、早期終了の為に尽力する君を僕は尊敬する」
「優秀過ぎたんだよ、君達は。マネキン……クジョウ」
ガンダムの作戦がスメラギに似ていると気付くマネキン。
・オートマトンのカタロン虐殺を思い出すソーマ
・大佐からの暗号文を受け取る「私は君に謝罪しなければならない」
・自分を気遣う大佐を逆に気遣うソーマ。優しいなぁ。
・大佐に養子の件を切り出された時の回想
「その名(ピーリス)で呼ばれていたことを忘れたくないのです」
「私は兵器です。人を殺す為の道具です。幸せを手に入れようなど……!」
・リント少佐に、部下の前で引っ叩かれるセルゲイ。大人な態度を取る。
・ネーナ&紫ハロ。「さぁて、お仕事お仕事」

・マネキン大佐とルイスの初対面
・カタロンの現状を気にするライル
・スメラギが倒れていてもガンダムを出すと決定。
・地上からプトレマイオスを見送るマリナ。作画酷い
・「僕はどうしたら……姉さん、ルイス」リングを握る沙慈
・「私は超兵。どんな任務でも忠実に実行する」自分に言い聞かせるソーマ
・ソーマとルイスの初対面!!
「あなた、無理をしている。私の脳量子派がそう感じる。あなたは心で泣いている」
「そんなこと……」「誰かをずっと思っている」
・ルイスに「乙女だ」という感想を持つアンドレイ。この親子はww
・ブリーフィングにてOOガンダムとの戦いを望むミスター・ブシドー
・ガンダムの出撃
・「ユーハブコントロールです」「アイハブコントロール」
「ハロ、今日は本気モードで行くぜ」「了解、了解」
ケルディム、ロックオンストラトス、狙い撃つ!」
・サーシェスを思い出した後、無理に考えないようにする刹那
・沙慈「何かしなきゃ」
・「ついにこの時が来たよ。ママ、パパ」ルイス
・「命中! 命中!」「言ったろ、本気モードだって」
・アレルヤとマリーの対峙「この感覚」「被験体E57!」
・ラッセ「くそ、リヒティが居てくれれば」イアンの言葉を受けて走る沙慈
・マネキン大佐「クジョウではないのか」
・プトレマイオスに向かって突進するルイス
・イアンと沙慈「覚悟はあるのか」「あの人たちを守りたいんです」
・イアンに操作方法を習う沙慈。でもトリガーを引けない。
過去の自分が刹那達に放った言葉に苛まれる。
(知らずにルイスと対決中)

・ミスターブシドーの猛攻に、トランザム化するダブルオー
・ソーマ機に撃破されるアリオス

・アレルヤとソーマの対峙
・子アレルヤの笑顔。絵本
・出撃するセルゲイ
・「私はあなたの娘になりたかった」




では、感想を本格的にまとめていきます。

今回は、何といっても沙慈の言動に尽きます!
迂闊な言動で、多大な人々を死なせ傷付けてしまった彼の傷の他、
回想という形でスメラギさん・マネキン大佐の心の傷も
描かれました。
また、ルイスがソーマやマネキン大佐と出会うという
大きな展開もありました。
戦争ものなので、とにかく登場人物が多く、
新しく齎された情報に驚いているうちに三十分が終わってしまった
……という、いつも通りの状況でした。



まずは、今回の主役とも言うべき沙慈から。
Cパートにて、当人達は全く知りませんが、
沙慈とルイスが敵として対峙してました。
沙慈が今後もプトレマイオスの砲手攻撃を担当するかどうかは分かりませんが
ここで二人とも死ぬはずがないので(笑)
この対決は、お茶濁し程度の前哨戦で終わるはずです。
正直なところ、二人が会う展開は、予想していたより早かったです。

今回の沙慈は、
かつて刹那達を詰った彼自身の言葉によって、苛まれます。
刹那やティエリアにそれらを言った際の沙慈には、
被害者代表として、
加害者だと明確に分かっている彼らを傷付けようとする意図がありました。
無自覚だったとはいえ、自分が犯した罪を深く悔やみ、
「誰か(カタロン)の為に何かをしたい!」と思って
自らトリガーに指を掛けたのに
その寸前になって過去の自分を思い出すのは、
とても皮肉な演出でした。
沙慈の物言いには、上記のように、過度な攻撃性を感じられたので
それがきつかった分、鋭利な刃物となって
彼の心に突き刺さっていました。
“沙慈・クロスロード”というキャラの難しい部分が
よく表れているシーンだと思います。
刹那達を咎めた沙慈の心情も、
「今、何とかしなきゃ!」という彼の焦りも分かる分、
見ていた私も辛かったです。
ここは、すっかり彼に同調していました。

最後の最後、沙慈は絶叫しながら指にクッと力を入れてましたが
実際に弾が出ているかどうかは不明です。
でも、撃った撃たないに限らず、今回のことによって
「人を助ける為に、敵への攻撃を考えた」事実は
間違いなく沙慈の中で生まれました。
彼が今後、
苦しみながら実際にトリガーを引いている刹那やティエリアに対して、
どう接していくのかが、楽しみです。
最初こそ、刹那たちに「(沙慈自身が)自業自得だよね」とか
「ざまを見ろと思っただろう?」みたいな事を言う感じで
CBに当てつけというか、自暴自棄な様子をぶつけるかもしれませんが
今回、「何かしなきゃ」と無我夢中で動いたっぽい沙慈を見た限りでは、
やっぱり、遠からず刹那達の力になってくれるはず!と
確信できました。

それこそ、
ラッセの「リヒティがいてくれれば」の台詞を受けてじゃないですが、
沙慈が、プトレマイオスの整備と砲撃を担当してくれたら嬉しいなぁ。
とはいえ、沙慈があの制服を着る姿はどうにも想像できないことと、
そこまでしたらあまりにもご都合主義過ぎることと、
寧ろ沙慈には、CBとしてではなく
あくまで一般人としてCBとかかわってほしいというのが本音なので、
客員(笑)みたいな感じでも、個人的には充分です。

ルイスも、ソーマから沙慈を臭わせるような発言がありました。
ガンダムへの復讐ばかりを前面に出している彼女も、
内心では相当苦しんでいるらしいのが、垣間見れました。
今回の対決は、本人達が知らないことが逆に救いですが、
いつか、顔を出した上での対決があり、
(双方共にじゃなく、片方のみが顔を晒していて
もう片方がそれに気付いて絶句する……という展開もあり得るかと)
そこで、二人の思いや立場の違いなどが強く描かれていくはずなので、
2期中盤に期待します。
できれば、戦いじゃなく、
ゆっくりと落ち着いた状況で二人が淡々と過去を話すシーンがあると
いいなぁ。

(11/15追記)
ファーストシーズンを見直していて気付いたんですが、
第8話「無差別報復」の回で、
沙慈は絹江さんにこう語ってるんですよね。
「正直、他人事(ひとごと)のように考えてたよ」
「CBが現れても、ここは戦争なんかしてないし、自分には関係無いことだって」
「関係無くないんだって……分かってなかっただけで。何も知らなかっただけで」
と。
実は、その前の回「報われぬ魂」で、
ルイスと買い物に出た沙慈はバスの「テロやで!」に遭っていて、
上記はそれを踏まえた台詞なんです。
結局、この時の沙慈は分かったようなつもりになっていたけれど、
それは本当の意味で分かっていたわけでなくて、
しかも、その「分かった」一部分ですら
その後も続いたルイス(やルイスママ)との楽しい生活や
バイトに明け暮れる日々を送っている間に
すっかり忘れてしまったわけですよね。
まぁ、「分かった」と言いつつも忙しい生活に流されてしまっている点は、
一般人の姿としてよく出ていますし、
作中の豊かな国で生きる人々のほとんどが
こういう状態だとは思いますが、
もし沙慈が、この時に感じたことを忘れてなかったり、
もっとちゃんと「分かろう」としたならば
今回の一件も別の形になったのかなぁと、
考えても意味の無い事を思ってしまいました。



ソーマは、前回のBパートラストから続く
「私は超兵……」のモノローグが悲しかったです。
セルゲイから受けた優しい言葉や、幸せな過去を踏まえて、
“兵器”としての認識を強めるのが、痛々しくて。
でも次回予告によると、
その点はアレルヤによって救われるのかなぁと期待しています。
予告ナレで「あなたの娘になりたかった」とあったように、
ソーマ・ピーリスとしてはセルゲイの娘になれないけれど、
そう遠くない将来、
マリー・パーファシーという本来の名の女性として
幸せになれる予感がしました。
今回、回想シーンながら
わざわざ「ソーマ・スミルノフ」という名がセルゲイの口から出たのも、
後でソーマが「マリー・スミルノフ」と名乗る伏線じゃないかと
思っています。
ただ、怖いのが、本来(マリー)の人格です。
これまでソーマの人格を多々見てきて、彼女が大好きだったので、
あまりにも彼女からかけ離れている言動なら
ついていけるかなぁと心配になってしまって。
子アレルヤとテレパシーで話していた時のマリーは
ソーマより明るくて無邪気そうな印象を受けました。
でも、このOOにおいて無邪気は総じて悪い方向に強調されているようなので
(ネーナが良い例)
その点も、心配です。



ルイスに対するアンドレイの「乙女だ」には爆笑しました。
「なんだ、この親子」って。
まぁ、制作側のサービス(笑)と
“母親の一件で子が父を憎もうとも親子は親子”という表れなんでしょうが
私には見事にヒットしました。
スミルノフ家では、美少女を見かけると「乙女だ」と表現するのが
家訓なんですかね(笑)。
緊張感が続くシーンばかりだったので、和みました。



プトレマイオスが姿を現わした後の連邦のブリーフィングで、
マネキン大佐に近い方の最前列に
ソーマとルイスが揃って座ってるのが気になりました。
いや……軍については勉強中なのですが
こういうのって通常の組織と同じで、
偉い人から前に座っていきますよね。
ソーマはともかく、ルイスがあそこなのが不思議で。
もしかしたら、さりげなーく
レディファーストの精神が連邦(のごく一部)にはあるのかもしれません

そういえば、ルイスって下っ端のような描かれ方をしていますが
本来の“准尉”はそこそこの位置なんですよね。
准尉(准士官のwiki)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%86%E5%A3%AB%E5%AE%98
私は、実は准尉という位にピンと来なかったんですが
同じ位を別の言葉で表わす“特務曹長”だと、
実戦叩き上げの上官!って感じがして、
「うわ、偉い」と思ってしまいました。
もしかしたら、このガンダムOOでも
上記wikiの下部にある“創作世界における〜”に
そっているのかもしれません。



さて、マイスターズ。
ティエリアの台詞で出てきた「無自覚の悪意」は、
視聴者に対する制作者側の強い意図を感じました。
さぁ、ここに食い付け!みたいな。
この単語は、これまでの沙慈の言動を表わす総称でした。

いやー、ティエリアが沙慈を引っ叩いた時は、ちょっとびびりました。
ティエリアが
“人が悪いことをしたら引っ叩いて諭す”のを覚えたのが
1期24話のスメラギさんから叩かれた時……かどうかは分かりませんが
かつての彼なら怒りに任せて銃を向けたと思うんですよ。
でもここでは、まさに沙慈を“諭す”為に叩いているのがもう……!
毎回毎回、ティエリアの成長具合にはびっくりしています。

上記の台詞も含めてなんですが、
沙慈に対するティエリアの態度は、刹那と違うので、
見ていて面白かったです。

刹那だと、自分への負い目があるからか
駄目な沙慈も「そういう彼も仕方ない」として、受けとめてしまいます。
1期の「絆」回のロックオン(ニール)や
2期第1話で沙慈に銃を向けられた時からも分かるように、
自分の行動によって被害を受けた人物に対しては
諦めにも似た無抵抗感があります。
自分は自分、沙慈は沙慈と、
切り離している部分も感じられます。

でもティエリアは、
自分が過去に愚かな事をしたっていう認識が強いからか
(刹那にもそれは間違いなくあるはずですが、
そこから生まれる気持ちのベクトルの向きが違う)
沙慈に助言をして、導くような姿勢さえ見えました。
ティエリアにとって沙慈は、
刹那が連れてきた知り合いの一般人でしかないはずですが、
第1話のCパートでのお説教(笑)や、今回の引っ叩きの件のように、
“愚か過ぎて見ていられない”相手になっているようです。
でも、そこで見捨てないのがティエリアだなぁと、
しみじみと思いました。
刹那は、「見捨てる」という表現だとちょっと強過ぎますが、
沙慈は沙慈だと彼の個性を認めてしまえる分、
放っておいちゃうんですよね。


ふと思ったんですが、もしかしたら、
過ちを犯してからの期間の長さも関係しているのかもしれません。
ティエリアはまだ四年しか経ってませんが
刹那は幼少の頃ですので、
あれこれと考えた末に、達観した彼の現在があるのかもしれません。

ティエリアが、沙慈を皆の前で糾弾しなかった点も買っています。
昔のティエリアなら、沙慈を捕まえた時点で
CBの皆の前に引きずり出して、問い詰めたと思うので……。
(さすがに、カタロンの前には連れ出さなかったと思います。
沙慈を庇うためではなく、
ティエリアにとってカタロンはただの一組織に過ぎないからです)

CBのリーダーとしてしっかりしているティエリアを見る度に、
逝ってしまったロックオンの存在は本当に大きく、
ティエリアはあの四年前を本気で悔いているんだなぁと
深く深く感じることができています。
今回、刹那から「ガンダムがいた」と教えられただけに留められていて、
サーシェスが生きている事はまだ知らないでいますが
(制作者側が引っ張りましたね/笑)
今後、サーシェスと対峙・対決したティエリアが
その思いをどう語るのか、本当に本当に楽しみです。
できれば、成長した四年間をちょっとだけでもいいので
彼のモノローグ付きで回想してほしいです。

王留美が、カタロンに親切にするCBに対して
皮肉たっぷりの感嘆を漏らしてましたが
新生CBが影響を受けた「誰」かは、
亡きロックオン(ニール)を含めた
いなくなったCBの人々だと思います。
留美は呆れてましたが、
人間味溢れる優しい組織になっているようで、私は嬉しいです。
CBという、言わば温室育ちのティエリアが、
沙慈やマリナという、外の人々との交流も経て
人としてもっともっと成長していくのを
楽しみにしています。
沙慈の愚かさも、マリナの潔癖なまでの戦争否定も
全部全部受けとめて、彼自身の糧になりますように。



さて、その王留美。紅龍を「お兄様」呼びって!!!
でも、これまで散々、
二人の会話にて彼らの立場の上下が明確に書かれていたことから
普通の兄妹でないことも明らかです。
紅龍は私生児なんでしょうか。
それとも、親の結婚によって、
身分の低い紅龍が形式的に留美の兄になってしまったとか??
うーん……考えても、上手い理由が見つかりません。

他にも、ネーナが脳量子派を使えると確定していたのにも
びっくりしました。
この分だと、ルイスも使えるような気がします……。
いきなりメジャーな単語になっていてびっくりです >脳量子派

「イノベイダーを欺く」発言も、勿論、気になってます!
ただ、リボンズも相当周到のはずだから
騙しているつもりで騙されていることも双方ともありそうですよね。
王留美の一人勝ちっていうのは面白くないですが(笑)
彼女の不利はCBに通じてしまうので、心配です。



アレルヤは、脳量子派が使えないのに
「この感覚」と言ってソーマを捉えてましたので、
彼女が操縦するモビルスーツの微細な動きから
そう判断できたんでしょうか。
「アイハブコントロール」を久し振りに聞けて、嬉しかったー!
でも、前回に続き、せっかくアリオスに乗ってるのに
全然活躍できてなくて、残念です。
まだ6話なのにソーマに破壊されるとは、なんという紙装甲!!!!
弱過ぎ!!!
相手が超兵のソーマ(しかも開き直ってる)だからこそ
攻撃をモロに受けてしまったんでしょうが、
元々の凄さが全く描かれてないので、
今回や前回のアリオスからは弱さしか感じられませんでした。
来週のソーマとの一件が終われば、
アレルヤ自身そしてアリオスの強さが見られるんでしょうか。
機体そのものとしては、アリオスが一番好きなので、
格好良いところをたくさん見たいです。
脳量子派が使えなくても強いアレルヤが見たいです。
せっかく、ハレルヤを失って精神的に一山越えられているのに、
弱いところばかりで見せ場が無いなんて、勿体ない。



本気モードのライルからは、
かつてのロックオン(ニール)を感じました。
ライルが「狙い撃つ!」って言って出撃した時は
ちょっとうるっと来た……涙腺が弛みかけました。
状況が違って、ライルが「狙い撃つぜ!」と言っていたら、
本当に泣いてたかもしれません。
とにかく、以前の(ハロさんに教えてもらった時)「狙い撃つぜ〜」は
わざわざ言ってやった、深く考えずに口にした感でいっぱいでしたが、
今回の「狙い撃つ!」は、カタロンを守ることもあってか、
本人の「本気モード」発言通り、
その言葉によせる強い意思を感じられました。
海上と平行状態で仰向けになり、上空を飛んでいる敵を撃破するって
並大抵の人じゃできないですよね。
この実戦では、ケルディムでの訓練以上の成果を上げたんでしょうか。
となると、ライルは
訓練だと分かっていると身があまり入らない性格なのかもしれません。
いつでも真面目だったニールとは
(テロ撲滅の時は特に力が入っていたとはいえ)
そこが違う点だったりして……。

それにしても、ものの見事に
CBの誰もが彼を「ロックオン」と呼びませんね(笑)。
初顔合わせ時に思わず呟いたフェルトぐらい……?
(↑ライルと認識して呼んだわけではないので、こちらですら例外ですけど)
制作者側が意図的にそうしているんでしょうが
皆からまだ本当の意味で彼が“ロックオン”と認められてないんだと
痛感してしまいます。
ティエリアの一人称(俺・僕・私)が全く出てこないのと同様、
話のキメとして効果的に使う為に、
徹底されてるんでしょうか。



サーシェス(らしき機体)を見た後の会話が省かれてましたが、
アザディスタン上空での
刹那とマリナのやり取りを見たかったです。
シーリンとマリナの会話から察するに、刹那は、
半狂乱になりかけていたマリナを必死に制しながら、
問答無用で帰ってきちゃったんだろうなと思います。
刹那にしても、仇であるサーシェスと、燃える故国を見て
普通の精神状態でなかったはずなのに、
自分以上に動じているマリナを見て
逆に冷静にならざるを得なかったのかなと、想像しました。
あそこで、もし刹那がOOガンダムに一人で乗っていたら、
すぐにでもサーシェスと戦ってましたよね。
アロウズを迎撃するべく、OOで出撃後、
サーシェスを思い出しながらも冷静に自分を制した彼には、
大人を感じました。
昔の彼だったら、カタロンの中東支部基地に戻った後
すぐにでも単独で出撃していたと思います。



さて、主軸ではないですが
今回、印象的に描かれていたスメラギさんとマネキン大佐の過去について。

これまで、主に1期でのキャラクター達の台詞の断片から
スメラギさんが戦術予報を立てた戦において多大な死傷者が出ており、
彼女自身も、一般的にも、
それが「スメラギのミスだ」と認識されていることは分かっていました。
そして今回……それが、
誤った情報を元にした戦術予報によって起こされた友軍同士の戦いであると
判明しました。
スメラギさんは戦術予報士として陣頭指揮を取り、
彼女の恋人(?)のエミリオは、その最前線で戦ったんですね……。

スメラギさんを信じると言ったエミリオの台詞と笑顔が
胸に痛かったです。
勿論、エミリオは素直な気持ちでこう言ったのでしょうが、
逆に言えば、彼はスメラギさんに
迷いや恐れといった感情の全てを丸投げしてしまうことにもなり、
余計な感情に心を揺らしてはいけない一兵としては
正しい在り方なんでしょうが、
言われた立場のスメラギさんとしては
自分の力量が信じられ、彼の命を預けてもらえて嬉しい反面、
重くて辛いなと思ってしまいました。
しかも、この場合は悪い結果に終わったんですから
救えないですよね……。

マネキン大佐がスメラギさんと同じ戦術予報士で、
(確か、そういう“資格”があるんですよね)
知り合いだとも確定しました。
となると、マネキン大佐とビリーも知り合いなんでしょうか。
リント少佐はマネキン大佐を小馬鹿にして笑ってましたが、
彼女もスメラギさんも、立場ややり方が違うとはいえ、
戦いを贖罪としたのは同じでした。
できればこの二人も、戦いで語るばかりではなく、
中盤〜終盤において直接的な対峙があるといいなと思います。
過去の傷を舐めあう目的ではなくて
未来に繋がる前向きな話で。
立場を明かした上での懇談が難しいなら、
相手の素性を知っているのをお互いに伏せた上での化かしあいというか、
同級生同士の再会を装った会談という形で。是非。



とにかく今は、プトレマイオスが大ピンチ!なので、
スメラギさんには早く復帰してもらいたいです。
そして、戦術の無い戦いに疑問を抱いていたマネキン大佐に
「やはり、あなたか。クジョウ」みたいな台詞を言わせてほしいです(笑)。

そしてそして、なんといっても次週は子アレルヤ!
絵本を読んだり、マリーがいるガラスケースに擦り寄るシーンもありました。
勿論、不時着した無人島?での対決も楽しみです。
二人しかいないのなら、思いきり感情を言葉で表わしあって、
少しずつ誤解を解いていってほしい
……って、これ、どこのガンダムSEED??
アスランとカガリですよね。





────
感想は以上です。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

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続きの第7話「再会と離別と」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-11-16

宜しければ、合わせてどうぞ。


2008-11-09 20:58  nice!(1)  コメント(0) 
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