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感想@漫画「ぼくらの」月刊IKKI2008年11月号*ネタバレあり [ぼくらの:感想]

鬼頭莫宏先生の連載漫画「ぼくらの」月刊IKKI2008年11月号感想です。

ネタバレを含みます。
単行本派の方、本誌をこれから読まれる方はご遠慮下さい。

前回(2008年10月号)の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-08-26-1




初めに。

2008年11月号は、最初に書店で見かけた際に
手荷物を増やせなかった状況から、買うことができませんでした。
その後、書店を何軒か回ったのですがIKKIを見つけられることができず、
結局、購入できないまま12月号の発売日を迎えてしまった次第です。

最初に見た時に立ち読みをしてますので
内容はうっすらと覚えています。
立ち読みしかしていないのに感想を書くのは如何なものかと思いましたが
自分用の覚え書きとして、記事を残しておこうと決めました。

一ヶ月前の記憶ですので、間違って覚えている部分があるかもしれません。



────

最初、ナカマのお母さん・美子さんが出てきてびっくりしました。
あの時、唯一出た負傷者が彼女じゃないかという想像は
(きっと、急にいなくなった娘を探しに行ったという理由も含めて)
していましたので、驚きはしませんでしたが、
病室での彼女のあまりのやつれっぷりに、私は声も出ませんでした。

ナカマが生きていればそれに越したことはないんですが、
まだ生きていられているマチとウシロを見て、
彼女も少しだけ救われたのかなと思いました。
何より、彼らの地球が現存していること自体が
ナカマの願いが叶ったことであって、
そこにはちゃんと、美子さんが幸せに生きていくことも含まれているんだと
彼女自身がこれで気付いてくれればいいなぁ。



ダイチのお父さんが戻ってきてくれたのには、
皮肉な話だとは思いましたが、やはり嬉しかったです。
救いが無いエピソードが多い中、これは喜ばしいことでした。
ただ、できれば、ダイチとお父さんの会話を見たかったです。



さて、今回のメインかもしれません
アンコとコモのお父さんがした、チズのお父さんへの提案について。
以前、チズのお父さんが、
世界を救いつつも殺人者になってしまった娘の人格形成の責任はあるからと
経営状態に苦しみながらも頑張っている描写がありましたが
そこに繋がるシーンでした。
これは、パイロットに選ばれた子供達が
この地球で生きる人々に対して行なう詫びなんですね……。
子供達の状況を考えてみれば、
遊びのつもりで勝手に“ゲーム”に参加したとはいえ、
言わば、普通の人達より強く被害者の立場にあるはずなのに、
ジアースの戦闘によって起こしてしまった災害や、
皆を不安にさせた責任を、こういう形で取るのかと思うと
読んでて胸が痛くなりました。
こんな事が無ければ──それこそ他の人々がパイロットに選出されていれば、
今頃、よく分からない事態を煽るマスコミ報道に驚かされながらも
穏やかに生きていけたかもしれないのに、
この先、必ず死ぬと分かっていながら、
お金を掛けるべき場所へお金を落とすような仕組みを作って
(作るように頼んで)地球を護る戦闘に挑むとは、
なんて鬼頭先生は無情な世界を描かれるんだろうなと思ってしまいます。
いや……死ぬと分かっているからこそ
子供達や親は、ああ覚悟ができるんでしょうね。



これは11月号だけに限りませんが、
マチとウシロの覚悟が清々しくて、悲しかったです。

そして12月号では、あの“カタリ”くんが出ます。
正直、彼の件は“無かったこと”にするのかと思っていたので
意外でした。





────
感想は以上です。
お読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想(2008年12月号)も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-10-26-1

宜しければ、合わせてどうぞ。


2008-10-26 11:36  nice!(0)  コメント(0) 
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