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感想@機動戦士ガンダム00セカンドシーズン:#03アレルヤ奪還作戦*ネタバレあり [ガンダム00:アニメ感想]

テレビアニメ「機動戦士ガンダム00」
第2期(セカンドシーズン)の感想です。
ネタバレを多大に含みます。
今回は第3話「アレルヤ奪還作戦」です。
長文ですが、宜しければおつき合い下さい。
リアルタイムだと腹が据わるのに(嫌でも始まるから)
録画だと、楽しみにしているのにどうしてこう見るのが怖いのか(笑)。
今回もドキドキしながら視聴しました。


第2話「ツインドライヴ」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-10-14
初回第1話「天使再臨」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-10-05


ガンダム00のアニメ感想記事のURLは
ドラマCDやゲーム等の感想記事と合わせて
こちらの一覧ページでまとめています。
機動戦士ガンダム00:アニメ・CD・ゲーム感想一覧


────

では今回も、最初に見ながら打っていったメモ書きを載せます。
誤字脱字や思い違いがあると思いますが、ご容赦下さい。


・いきなりマリナ? 尋問か。最重要人物って言われてる
・今回はOPまでが短い。つまり本編が長い?

・4千万人規模の兵、しかもヴェーダのお陰ってww
・金目のリボンズ!(VOICE MODE)
「あなた方の能力に期待する」「勿論です、僕たちはその為に生まれてきたのですから」
……って、同じ人外であるティエリアの立場は?
・リボンズの横顔が印象的
・リジェネとリボンズの会話 関係性がちょっと面白そう
・四年間ずっと拘束? ソーマの姿を見てアレルヤが動揺 
口を塞がれながらも「マリー」を連呼してる。
・「ようやく出会えた。やっぱり、生きていたんだね。マリー」
「僕だよ! ホームでずっと君と話していたアレルヤだ」
「私はマリーなどという名前ではない」「いや、君はマリーなんだ」
・ティエリアとロックオン(ライル)の会話
ライルがガンダム初心者で良かった。ホッとした。
・「かわいい教官殿」「茶化さないでほしい」
・複雑そうなフェルト
・部屋に閉じこもったまま酒浸りのスメラギ
過去映像(DVDのだ!)を見ている彼女。亡くなってしまった皆に思いを馳せてる
・沙慈に説明をする刹那。会話をしてるだけちょっと進歩してると思う。
・「世界は平和だったのに。当たり前の日々が続くはずだったのに」
「自分だけ平和なら、それでいいのか」
・セルゲイとソーマの会話。「マリー」について尋ねるソーマ
・アンドレイに対して偉そうなソーマが可愛い
・救出時のアレルヤの映像。右目をやられている。血だらけ
・↑救出時の情報についてマネキン大佐が訝しく思ってる。いいぞ。
・報告をしているネーナ 報告だけ
・アレルヤ「やはり違う人格を」おいおいおいソーマもか!
・「知ってるです! その人、マイスターさんです!」言われなくても分かってる!!
・ハロ「お仲間!お仲間!」連呼。不思議に思うロックオンが新鮮。ライルだから当然。
・やたらとガンダムにこだわる
・スメラギに戦術予報を請う刹那
・ごく当たり前のことを言うティエリアの発言に水を差すライルww やっぱりニールとは違う。
・「スメラギさん、これを」制服キター!
「そうやって期待押し付けないで」「後悔はしない。あんたのせいにはしない」
「おれたちはどんなことをしても仲間をアレルヤを助けたいんだ」
いい言葉だ、刹那は成長したなー。
・スメラギさん依頼を受けた! やった!!
・王留美からの詳細データ。怖過ぎ。
・ライルディランディのこの能力値の高さ
・「仲間救出」「作戦開始」
・安定には程遠いから、トランザム禁止
・「おいおいなんだよ、このプランは」「大胆ですー」
感心するティエリアとほくそえむロックオン。ライルは怪しくていい。
「何の事?」呑気そうなハロさんがかわいい。
ライルもハロを可愛がっていそうで良かった。つか「ハロさん」って。
・アリオスきた! 射出体勢のまま待機。おお、アレルヤ待ち〜♪
・マリナもついでに助ける?

・トレミーごと地上に降下した
・ソーマがアレルヤの確保を命じられる
・トレミー潜水モードきた! 「海につっこめ!」
・海水で足を取られるMS隊。
・3分!「残りの2分でもう一人を助けたらどうだ?」ティエリア!!! かっこいい
・ガンダムから降りて走る刹那。ちょっとお間抜け。
・「当てなくてもいいから牽制しろ」
「ケルディムガンダム、ロックオンストラトス、狙い打つぜ〜♪」
軽い……軽過ぎる。そこが狙いなんだろうなー。
「兄さんはなにか言ってたか」って台詞はちょっとわざとらしい。
・「ここは死守する!」OOを庇うティエリア。「てこでも動かん!」
・「素人じゃなかったのかよ」「まぐれまぐれ」「救出隊は……」カタロンも同時に動いてる
・アレルヤの前にあらわれる刹那。うっと呻くアレルヤ
「刹那、どうして」「アリオス?」「お前のガンダムだ」
・アリオス射出!
・瞼を閉じて、耐えるようにじっとしているスメラギ。辛いんだろうな。
・走るアレルヤ「ここが指定ポイント」くまがすごい。ソーマとアレルヤの対峙
・マリナを救出する刹那
・「残り30秒を切った!」早くしてあげなよ、皆。
・「マリー」何回言ったんだろう、アレルヤ
・過去を思い出したソーマ!
・「すぐそこにマリーがいるのに」『アレルヤ、アレルヤ』「……了解」苦渋の決断
・アリオスに乗った!「マリー、必ず迎えに来るから。必ず」
・しょっぱなから凄いアレルヤ。大活躍。アリオスかっこいい!
操作方法はキュリオスと変わらないのかな
・ホッとするスメラギ
・マイスターズよりカタロンの無事を見て安堵するライル。当然か……。
・マリナの動向について驚くシーリン。
・刹那と共にガンダムに乗っているマリナ。

・深海に沈むトレミー
・ティエリアがアレルヤにコーヒーを渡して労ってる!!
・ロックオンに驚くアレルヤ。「そのリアクション、飽きたよ」と切り返される。
・ビミョーな感じの三人のマイスターズ。笑顔のティエリア。
・「おかえり!」……! ティエリアの口から「お帰り!」うわーうわー。
・マリナに謝る刹那
・あくまで戦いを否定するマリナ。
・「だからオレの願いは、戦いでしか叶えられない」刹那の為に泣くマリナ。


次週「戦う理由(わけ)」。
ライルがフェルトにキス!!
何かを見てるティエリア。
狙い撃ってるライル??



────

今回はタイトル通り、捕らえられているアレルヤを奪還する話です。
刹那達CBがただ動くのではなく、作中でも言われてますが
これは連邦軍がソレスタルビーイング(以下CB)をおびき出す餌でした。
早い段階でガンダムを潰してしまおう(あわよくば鹵獲しよう)と思う彼らと、
皆の感情を世界変革に利用する為に情報提供をしている王留美、
そして暗躍しているリボンズ──と
各々の勝手の事情に踊らされているCBでしたが
スメラギのミッションプランが成功した事で
おいしい所だけを上手く持っていった
(ついでにマリナも救出してる)作りになっています。

上記に加えて、
・アリオスとケルディムの初お披露目
・アレルヤ→ソーマとの対面・皆との再会
・ロックオン(ライル)→皆との会話・ガンダムの操縦具合
・ティエリア→四年間での成長を思わせる皆との会話
・刹那→マリナとの再会
・スメラギ→戦術予報士としての復帰
と、「これでもか!」と色々な事がみっちりと押し込められており、
今回も、あれよあれよという内に三十分が過ぎた次第でした。



声優さんって凄いなぁと、改めて思いました。
声を吹き込むのって、そのキャラの人格を与える事ですよね。
(そのキャラの人格を声で表わし、視聴者の耳に伝える)
今回は、声優さんに疎い私でもすっかり圧倒されました。

まずライル役の三木さん!
1〜2話の時は、正直、
「声がニールよりちょっと高い」程度にしか思わなかったんですが
今回は明らかにニールとライルが別人だと分かりました。
ニールとの違いを、まざまざと見せつけられました。
「狙い撃つぜ〜」の時の私の脱力感を、お教えしたいです(笑)。

ティエリア役の神谷さんも……(涙)。
外見も声も口調も四年前と変わってないからこそ、
彼の内面が大きく成長し、変わったのがよく分かるというか、
視聴者としての感慨や感傷を抜いてティエリアの声を聞いていても、
彼は変わってないはずなのに
ビミョーに変わってるのが伝わってくるので
こういう演技で変化を表わすことができるんだなと、感動しました。

刹那役の宮野さんの、要所での決め台詞には説得力がありましたし
(スメラギ、沙慈、マリナを相手に自分の意見や気持ちを言うシーン)
マリーを想うアレルヤ役の吉野さんの声はせつなくてたまらなくて、
声優さんの力量を思い知らされました。





では、頭から感想を書いていきます。



連邦とリボンズの不穏な会話……。
ヴェーダがすっかり悪い事に利用されていて、
これもイオリアの計画だとリボンズが偉そうに言ってますが(笑)、
どう考えても、本当の意味でそれは正しそうに思えます。
(実はリボンズは騙されていて、
イオリアの信念は刹那達CBと同じなんじゃないかと思います。
だから、イオリアの計画通りという言葉は、リボンズの言う通りなんですが
その意味合いが、彼が考えているのと全く違うのではないかと)

でもこうなると、世界の変革には戦争が必要だということになり、
イオリアの考えが王留美と同じくなるのが、引っ掛かります。
やっぱり、イオリアのお爺ちゃんには崇高であってほしいというか、
理想の実現に向かって刹那達を高みから引っ張っていってほしいです。

それと、イノベーダーにティエリアは含まれてないんでしょうか?
リボンズやリジェネと対したティエリアの会話を、早く聞きたいです。



ソーマと再会できたアレルヤ。
彼女を「マリー」と呼びつつ、自分を「アレルヤ」と呼んでいる事から
彼は他のマイスターと違い、本名をコードネームとして使っていたらしいと
分かりました。
「ハプティズム」はどうなんでしょうね。



「全くの素人を連れてきたのか、刹那め」と
ライルに悪態を吐いてるティエリアがかわいい(笑)。
ここは文字通り、ライルがマイスターとして使えないかもしれないことに
ティエリアが苛々しているようで、
こういう事を本人の目の前で言えるティエリアが興味深いです。
刹那に対して「刹那め!」と言ってる気安さは勿論ですが、
(1期中盤までの彼を思うと、信じられない出来事ですよね)
ライルに対してもそうです。
ティエリアは元々素直な人なので、
言葉や態度で感情を直接的に表わすことが多いです。。
だから、彼がこう言ったということは、
本当に彼はこう思ったという証でもあります。
ただ、これが四年前だったら、悪態を吐く・軽口を叩くぐらいで済まず、
本気の文句になってたはずなので、
その心情の差を比べると、感慨深くなりました。

そして、無理があるかどうかはともかくとして
ティエリアにはライルに対して普通に装おうとしている感じがしました。
「かわいい教官」でムッとしたのも、
ライルから小馬鹿にされたのが理由でしょうが、
前回のCパートの言動から察するに、内心では
「彼(ニール)ならこんな事を言わない」ぐらいは思っていそうです。
この後、ティエリアは他の皆に対して性格が丸くなったのを見せつけますが
(刹那にマリナ救出を促したり、アレルヤに「お帰り」と言ったり)
ライルにだけはツンツンしているのが面白いです。
将来的に、ライルに対しても態度が変わりそうなのが見えるので、尚更です。

ライルは左で握手をしてます。左利きなんでしょうか。
確かEDの一枚絵でも、彼は左手に銃を持ってますよね。
それとも、利き手でない方の握手は心を許してない証でもあるので
実はこれが理由なんでしょうか。
砲射撃戦の時の利き目は右でした。
ライルは、必ず一言多いですよね。そして皮肉屋っぽい。
年が年だからか、態度がぞんざいで横柄です。
よく考えれば、ティエリアは外見が16歳前後で作られているので
ライルのほぼ半分の年の見目をしてるんですよね
「そりゃライルもからかうか」と、ちょっと納得しました。



過去のCBメンバー集合写真を見ながら、酒を片手に寝ているスメラギ。
高河ゆんさんの絵を元にしたこの画像が使われたのは、嬉しかったです。
そして、今のティエリアだったら、
ここで当時みたいな表情(口をへの字にしてむっつりしてる)は
まずしないだろうなと思いました。
今、こういう写真を撮ったら、ティエリアは間違いなく笑顔ですよね!
外見が全く変わらない分、内面が大きく変わったせいで表情が変わっている
良い証拠です。



刹那と沙慈の会話。
沙慈は軟禁されてますので、話をしようとしたのは刹那だと分かります。
沙慈が、怒りながらも会話にちゃんと応じている事に、未来が見えます。
スローネ云々の問題ではなく、ガンダムや刹那の行動を否定する沙慈の気持ちは
痛いほど伝わってきます。
というか、沙慈の言葉は正論だから物凄く説得力があります。痛烈です。
視聴者の言葉も代弁していると思います。
だからこそ、沙慈と刹那の会話↓
「そんな僕の平和を壊したのは君達だ」「自分だけ平和なら、それでいいのか」
「そうじゃない……でも、誰だって不幸になりたくない」では、
理想と現実(現状の現実)がよく表わされていて、凄いなーと思いました。

今回も、色んな人が色んな思いを語っていて濃いのですが
私が一番印象深かったのが、この二人の会話でした。
四年前、各国が自分だけの利益を重視してせめぎあう中、
沙慈は、世界の変革を目の当たりにしてレポート提出に困ったり、
記者である姉が忙しく飛び回っているのを実感したり、
身近で起きたテロを目撃したり……と
危うさにすぐそこまで迫られていたのに、
ルイスと楽しくやっていた時はとても幸福で平和でした。
不幸な人達がいるとは分かっていたけれど、彼自身とは関係が無かったからか
「そういうことがある」という事実への受け止めと、僅かな同情だけで
済ませていました。
けれど、沙慈が特別冷たかったわけではなく
彼はまさに一般市民──突き詰めれば、視聴者の代表でもあります。
そんな彼が、自分の心が痛めつけられたことによってようやく
世界を本気で見ようとした──
自分に不幸を齎した直接の原因ではないけれど、
誰かにそうしているかもしれない立場の刹那と会話をするのは
非常に意味があるなと思い、重きを置いて見ていました。

この先、「皆の平和」の為に、
ミニマムな存在である沙慈がどう関わっていくのかが
本当に本当に楽しみです。
世界平和に通じる大きなこと(誰でもできるわけではない事)は、
刹那が頑張ってやってくれるはずなので
そうでない、ごくごく小さな誰にでもできる易しい方法で
彼には頑張ってほしいです。

こうなってくると、ルイスとの絡みがいつ来るのかも楽しみです。
沙慈の中で平和実現への思いが強まってからルイスと会うのか、
それとも、こうしてまだ揺れている状態で彼女と会い、
何とかしなきゃ……と思うことが行動に出て、結果、
それが世界平和に通じるのか。
できれば後者がいいなーと、私は思っています。




アレルヤに呼ばれた「マリー」という名前を気にしたソーマですが、
以前の彼女なら、自分に思い当たらない事なら
戦闘後も気にすら留めなかったと思うんです。
でも、わざわざセルゲイにまで聞いて(セルゲイだから聞けた?)
過去を調べようとしているのは、
“自分”という存在を気にしているからなんでしょうか。
いや、以前だったら、超兵として戦えれば良かったはずなので
自分を知るなんて無意味だと彼女は思ってそうじゃないですか。
これも、セルゲイの元で穏やかな時間を過ごせたからかな。
セルゲイとアレルヤは、民間人救出(沙慈とルイスも巻き込まれた時)で
一時的ながら協力し合ってますから、
この三人の会話を見てみたいです。
セルゲイとアレルヤは、ソーマを介することで
良い意味で繋がれるはずなので。

アレルヤの「やはり違う人格を……」の台詞が気になります!
私は、きびきびしている今のソーマが好きなのですが
あの会話だけでアレルヤが察することができたならば、
本来のソーマは、気弱で優しい子なんでしょうか。
違う人格とはいえ、それもソーマの一部である事は間違いないので、
早く知りたいです。



マネキン大佐が登場。
やはり、傷付いたアレルヤを救出したのは彼女の部隊だったんですね。
右目をやられて血みどろなアレルヤが痛々しい。
そして、太陽炉は事前に射出されていたんでしょうが
キュリオスの残骸はアレルヤごと連邦に奪われてたんですね。
キュリオスが、連邦のMS開発に利用されてたら嫌だなぁ。

ところで、マネキン大佐は良い人っぽいので、
彼女が陣頭指揮を取る時にCB側が勝つ(奇襲が成功する)のは
ちょっとまずいんじゃないかと思います。
いくら対ガンダム戦を経験しているとはいえ
もし失敗が続くようだと、アロウズ内での彼女の立場が悪くなりますから。
でも、彼らの戦いを目の当たりにして
世界を公平な目で(あくまで軍人としてですが)見てもらえるのは嬉しい。
序盤は今の立場が続くはずなので、中盤以降の彼女の動向に着目しています。



アレルヤが見つかったとのことで、動じつつ喜ぶCBメンバー達。
皆が意気込む中、一人、
「任務の一つ」だと捉えているらしいライルが面白いです。
この後の彼には、同時に動いていたカタロンの無事を知って安堵する場面があり、
現時点での彼が“カタロン >>>> CB”なのは、明確でした。
でも、カタロンの無事を喜べる優しさを持つ彼なら、
きっといつかCBメンバーの無事も本気で喜んでくれるのかなと期待してます。
ライルは、スメラギを交えたブリーフィングでも余計な一言を放っていて、
ティエリアからキッと睨まれてますが
その後すぐに、下記で触れます刹那の真摯な発言を聞くので
(俺達は、どんな事をしてでもアレルヤを……仲間を助けたいんだ)
彼なりに思う事はあったんじゃないかと思いました。
こういうのが積み重なっていって、CBへの信頼に繋がってほしいです。

そういえば、ハロさんの“オナカマ!”や“ネライウツゼ!”からして、
前回Cパートでは、ライルをニールと混同してたっぽいハロさんも、
今は二代目がロックオン・ストラトスの名を継いだと理解してるようで。
あくまでAIだから、「なんで?」と不思議がることはなく、
事実を事実として受けとめられているんでしょうか。



さて、戦術予報が欲しいとスメラギに頼む刹那のシーン。
「後悔はしない」
「たとえミッションに失敗しようとも、あんたのせいなんかにしない」
という刹那の言葉が、とても重くて強いです。
彼のみじゃなく、ライルを除く皆の意見を代表して言っているのが
とってもとっても素敵でした!
台詞も勿論なんですが、中の人の技量も凄いです。
第1期の皆は、スメラギにおんぶにだっこ……というか、
それぞれ自分のことで手一杯で
彼女の戦術予報士としての辛さを誰も知ろうとしなかったですよね。
普段から彼女が酒を手放さなかった理由についても
昔のアレルヤ(誕生日)や、
リニアトレイン内で「それが酒浸りの理由か」と確認した刹那は、
皆に説明しなかったと思うんですが
誰が何を言わなくても、皆がそれを察しているらしいのが
温かくていいなぁと思いました。
なんか、後でアレルヤに「お帰り」というティエリアの件も含めて、
CBが皆の家(心の拠り所)になっている気がします。
しかも、他からの逃げ場ではないと描かれているのが、たまらないです。
スメラギが依頼を受けた事で、
刹那の思いが伝わっていると分かるのもいい。

「王留美からの情報〜」が今回も二度あって、怖いです。
CBは、誰がいち早く、自分達が彼女に踊らされているのに気付くんでしょうか。
スメラギかティエリア辺りが妥当かと思いますが
(もしくは、CBを一歩引いた目で見られるライル)
全員でブリーフィングをしている最中に
何となく皆が気付いていく展開もいいな。

ライルの能力値にスメラギが驚く場面を見て、ちょっと思ったのは、
もしや本来、“ロックオン・ストラトス”として
スカウトされるはずだったのは、このライルで
何かの手違いでニールになっちゃった……のは、ないですよね。
そうであってほしくないので、敢えて推測を書いてみました(笑)。
そして、ここ、ティエリアはライルを「きみ」と呼んでます。
ティエリアがニール相手に「きみ」と呼ぶことは無かったので(「あなた」呼び)
ここでもライルとニールの差別化が計られています。
ティエリアはニールを当初から認めていたようですが
ライルに対しては、「教官」なせいもあるのか(笑)、
自分と同等もしくはちょっと下ぐらいに見てるらしいのが、面白かったです。
ここでも一言多いライル……笑っちゃいました。
もっと言えば、スメラギが見てる情報内の画像もですが。

刹那がイアンから、OOの「トランザム禁止」を言い渡されます。
普通に稼動させるのは問題なくできるようになった事からも、
今後は、トランザムを自由に使えるようになるエピソードがあるのを
(また、刹那の信念が絡む)予兆させるくだりだなと思いました。

スメラギの戦術に微笑みをもって感嘆するティエリアと、
カタロンへの情報流出を臭わせるライル。
ライルがそうしているのは、ティエリア達も分かってるはずなので
いつまでそれを黙認しているかが見物です。
このままずっとそうし続けるのか、
それとも止めるのか──自主的に止めるのか、
止めざるを得ない状況になるのか、こちらも気になります。
でも、ライルがニールのようにハロと仲良くしてるのが嬉しいです。
ライルはニールと違うように思えて、
根っこでは同じ信念を持つというのを
ハロが間接的に説明するエピソードなんかあったらいいな。



既に、この時点でティエリアの色々な変化に驚かされてきましたが
特に驚いたのが、刹那にマリナの救出を促すシーン。
ここ、以前の彼なら、任務の成功度を高める為に、
知っていても無視したはずですよね。
もし万が一、自主的に気付いた刹那が動こうとしても
「君は何も分かってない」とかお万死とか言っちゃって、彼を責めたはず。
教えただけでなく、
その後に「残りの二分でもう一人を助けたらどうだ」と勧めるなんて
どうしたのティエリア(笑)!!
加えて、オーラスのCパートでの「お帰り」も破壊力満点でした。
凄いです、ティエリア。人間味に溢れてるなぁ。
それだけ、彼はロックオンの死によって人の情を学んだのかな。
ティエリアの良い変化を目の当たりにする度に
彼が耐えてきた胸の痛みをつい考えてしまいます。

最近、中島みゆき氏の「命の別名」という歌を聴いて
ティエリアを思い浮かべてます。
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=64815
「命に付く名前を“心”と呼ぶ」というフレーズが出てくるのに合わせて、
もしティエリアが人外の存在なら、
彼は本当に、心としての命を与えられたんだなぁと
しみじみ思ってしまいます。
ロックオン(ニール)を尊敬し、慕っていた彼が、
今のCB内でかつての彼のような存在になっているのが
とても嬉しいです。



海に突っ込むプトレマイオス。
その前に、大気圏に突入できる高スペックがあるのが凄いです。
宇宙に上がる時は、
かつてのガンダムのように資材に紛れ込ませるのは無理だと思うので、
きっとブースターが付いてるんですよね。うわー燃えるなぁ。



既に書きましたが、ライルの「狙い撃つぜ〜」には脱力しました。
でも、こんな彼でも、いつかはかつてのニールのように真剣に
(胸の痛みを含んだ声や口調で)「狙い撃つぜ」と発する気がします。
今回、あんなふうに軽く言ったのは
「命令を受けさせられている」立場なのもあるんでしょうが
わざと小馬鹿にする(自嘲する)ことで、
本音の感情を誤魔化しているようにも思えますから。
本当に軽く考えていたら、カタロンの無事を知ってホッとはしないと思うので。
それと、これは三木氏が狙っていらっしゃるかどうかは分からないのですが
二話で刹那と会話している時よりちゃらんぽらんそうな性格が出ていたので、
ライルがわざとそういう人間を演じているような気にさえなりました。
ハロに「兄さんは〜」なんて尋ねるくだりは、特に強く感じました。



まりも……もとい、セラヴィーのGN粒子フィールドで
OOと刹那達の脱出口をひたすら守るティエリア。
「ここは死守する!」「てこでも動かん!」あぁ、男前──素敵すぎます。
ビーム砲を発射する時にフィールドが解除されるのは変わらないようですが、
空中戦と違い、セラヴィーの足の機動性は問われないので
辛うじて何とか大丈夫だったという具合なんでしょうか。
接近されると防衛一方になるのは当然でしたが、
ここでケルディムによる遠方からの砲狙撃が加わることで、
逆にセラヴィーの前に敵をまとめて集められることになったので
展開が面白かったです。
「タオシタ! タオシタ!」「まぐれまぐれ」という
ハロとライルの会話がありました。
ライルは一機撃墜したとの通信が入りましたが
あの余裕たっぷりの彼の様子と、スメラギのモノローグからいって、
他を外したのはわざとなんじゃないかと思いました。
撃ちながら、横目で下方を見て「救出隊は……」と呟くなんて
あまりにも戦闘に馴れ過ぎです。



刹那とアレルヤの再会。
アレルヤは目の下のくまが毒々しくて凄いです。
そして彼が、喜びよりも驚きを全面に出してきたのが興味深いです。
ツッコミを入れてはいけないのでしょうが
四年も拘束されていた割に
息を切らしながらもアレルヤが走れたのは良かったです(笑)。
筋力も体力も衰えてるはずなので、それでもあそこまで走れたのは
彼が超兵だからなんでしょうか。

スメラギさんが、皆と一緒ではなく(ブリッジじゃなく)
私室で、一人でじっとしているのが、せつなかったです。
辛いでしょうが、葛藤に折り合いが付けられるようになったら、
OPで垣間見られるようなブリッジでの凛々しい姿を、見たいです。



アレルヤとソーマの再びの対峙。
本名をフルネームで呼ばれたことで、
彼女が過去の記憶を揺さぶられるのは、あまりにもお約束で王道ですが
見ていてホッとしました。
「よし、来た!」と、ガッツポーズをしたくなった嬉しい展開でした。
ソーマが被験体だった頃の陰惨さを表わしているらしい
モノクロの映像も、興味深かったです。
音楽もせつない……!

前回や前々回にも思いましたが、
OOでは、要所で必ず王道の演出や展開が用いられているので、
その部分の決めの強さを視聴者が受け取りやすいというか
制作者側から「ここが大事です!」というのが、
はっきりと視聴者に提示されています。
王道やお約束は、マンネリとも言いますが、
皆に好まれるからこそよく用いられてきたという大きな強みを持つので、
万人に理解されやすい=好まれやすい展開です。
OOは、一見の人には分かりにくい細かな部分が多く、とっつきにくいです。
そうした中、こうしてズバンと大事な部分を王道で処理するのは
さすがガンダムだと思いました。
最近は、敢えて要所を難しくする演出を取る作品が多いので、
余計にこう感じているのかもしれません。

手を伸ばせば触れられる近さにマリー(ソーマ)がいるのに
状況的に叶わなくて、「必ず迎えに来るから」と誓うとは、
なんて少女漫画……!
その時の、両目に力を漲らせるアレルヤの表情もあって、萌えました。
しかも、当のマリーは現状を不幸せだと思っておらず、
今はまだアレルヤの勝手な思いでしかないのが、たまらないです。



アリオスの初お披露目! カッコイイー!
簡単な連携を取りつつ、宙を舞う三機に圧倒されました。
離脱行動をする際、アリオス・OO・セラヴィーが、
プトレマイオスの水中突っ込みのお陰でできた虹を背景に
高く飛んでいくシーンには、惚れ惚れとしました。
その絵が感動的だったのは勿論のこと
虹ができてから消える前にガンダムが離脱しているのが、
その作戦の決行時間の短さを表わしているので、
うまいなーとも思いました。



マリナがあの施設にいたと知るシーリン。
オーラスのCパートで、
刹那のあまりにも痛々しい発言に、マリナは彼の代わりに泣きますが、
言葉少ない刹那の思いを知った彼女が
それを知らないシーリンと話すのを見たいです。
マリナのお陰で、CBとカタロンが結託する予兆があるエピソードだと思いました。



さて、そのCパート。
ここでのびっくりは、やはりティエリアです!
アレルヤにコーヒーを渡しているだけでも驚きですが、
あの彼が放つ「おかえり」には、感動しました。
彼にとって、CBは戻りたい場所になってるんですね。
四年前も“戻るべき”場所だったのかもしれませんが、
それは単に、作戦実行の為の本拠地という捉え方だったと思うんです。
今は彼にとって
「スイートホーム」と言ってもいいかもしれない場所になっているんだと
よく伝わってきました。

ティエリア微笑みながら「無理に変わる必要もない」と言ったのも
嬉しかったです。優しいなぁ、ティエリア。
決して「変わる=良いこと」ではなく
「変わらなくて良いこと」もあるんだと、分かっているんですね。
本当、ティエリアに関しては、
「変わる・変わらない」が一つのテーマになっている気がします。

こう考えると、ニールと同じ顔を持っているのに別人だというライルとも
ティエリアは対で描かれているのかなと思います。
外見は変わらないのに中身が大きく変わっているのは
ライルとティエリアの共通点なので。
(ライルは四年分の年をきちんと重ねているので
24歳だったニールよりは老けてるんですが、とりあえず置いておいて)
正確には、ニールとライルとティエリアのことなので
三人で一つの関係性を描こうとしている感じでしょうか。

ロックオンの件に動じたことを恥じるアレルヤが可愛かったんですが、
ライルがニールの弟だと分からないまま終わりましたね。
あの後すぐに説明があったんでしょうか。



上記でも挙げましたが
最後の最後、刹那とマリナの会話は痛いです……。
この二人は、恋愛的なものはともかく、精神的に結びついてるのは確かなので
力を合わせるシーンを、早く見たいです。





さて予告。
びっくりしたのは、ライルとフェルトのキス!
うえー!と思いました。ちょっと引いた(笑)。
でも、あのキス描写のお陰で、
「あぁ彼はニールじゃない」と思ったのも事実です。
フェルトをからかっただけなのなら、止めてほしい……。
ライルとフェルトが最終的にくっつくのなら、
あれが、二人の関係がそこに至るまでのエピソードになるので
構わないのですけど。

ティエリアは何を見てたのかな。
二人のキスシーンだったら嫌だな(笑)。
トレミーが攻撃を受けていたり、
ライルが戦闘でしかめっ面してたりと
またまた気になります。

来週はリアルタイムで見られるので、何よりそれが楽しみです!


余談ですが、あきまん氏のブログが凄かったです(10/19)。
http://blog.livedoor.jp/akiman7/
眼帯をしてるってことは、ニールですよね。
ニール×ティエリアですよ。激しく萌えました。
ティエリアはあのまま兄貴の膝の上にいるといいです。
ご馳走様でした。





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感想は以上です。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

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次回「戦う理由」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-10-27

宜しければ、合わせてどうぞ。


2008-10-20 12:14  nice!(1)  コメント(0) 
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