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アフタおお振り感想2008年8月号感想*ネタバレあり [おお振り:アフタヌーン感想]

月刊アフタヌーンで大人気連載中の高校野球漫画
「おおきく振りかぶって」の感想です。
今月号(2008年8月号)は勿論のこと、
単行本未収録分のネタバレがあります。

第58回「育て!」です
(作中では57回とありますが、誤植だと思います。)
00.jpg
*画像はわざと劣化させています


本誌感想はカテゴリでまとめてあります。
他の号の感想をご覧になる場合はこちらをどうぞ。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/archive/c338259-1


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まずは、初読だった2008年6月25日の日記より
感想を転載します。



花井のあの発言は、私もモモカンと同様に「え?」と思いました。
絶対に「4番はオレが!」と行くと思ってたので、拍子抜けしました。
そして、榛名に対してもやもやしてる阿部がかわいい。
「負けろ」と心の中でいいつつも、
誰も聞いてないのにすぐに否定している辺り、
性根が正しいというか、彼が良い子であるのがよく分かりました。

三橋夫婦も二人揃って見られて嬉しかったなぁ。
そしてそして、食っちゃ寝してるだけなのに
横だけじゃなく縦にも大きくなった阿部が凄いです。




今月号も、先月号の後半と同じで
夏休み中でも練習に頑張る部員たちの日常が描かれています。
タイムスケジュールが書かれている表がコマで何度か出てきますけど
三十分〜一時間単位で内容が替えられているので飽きないとはいえ
休憩もろくに挿まずにこれだけ身体を動かし続ける
(しかも、夏の炎天下ですよ)のは
本当に凄いなぁと思います。
私だったらまず無理です。
並の高校生でも、絶対に根をあげてしまうだろうなと思います。
やはり、先月号でモモカンが言った通り
「甲子園優勝・全国制覇」という目標を掲げたからこそのメニューなんでしょうね。
こなせるだけ尊敬します。
脱落者が出てないのも、凄いなぁ。
人に言われてやらされているんじゃなく
自ら望んでやる事の強みが、よく出ていると思いました。



冒頭に阿部が出てきますが、彼は後半でも出てくるので
一先ず置いておきます。

まずは西浦の面々。
お昼のコマで、三橋が食べているおにぎり
(どうやって握るんだろう、あの大きさ)にもびっくりですが、
こまめに部員の世話を焼いているらしい花井に脱帽します。
疲れているのも空腹なのも他の皆と同じなのに
率先してあれこれと面倒を見ているんでしょうね。
ビニール袋の中身は、おそらく飲み物だと思うんですが
校内に購買部があったとしても夏休み中は開いてないでしょうし、
設置されている自販機で買ったとしたら、ビニール袋は無いはずなので
やはり彼が最寄りのコンビニまで買い出しに行ったと取るのが
一番自然かなと思えました。
偉いなぁ、花井は。
多分、彼は、主将だからこうしているのではなくて
元々の性格のせいだと思います(笑)。
主将に選ばれなかったとしても、皆のために甲斐甲斐しく動いていたはず。



カクギジョーって、格闘技場ですよね。格技状。
畳跡が顔に残っている栄口くんと三橋がかわいい。
そして、浜田くんがグラウンドに現われた際、
田島が開口一番「あと1時間早く来なきゃー」と言ってて
一体何のことやらと思ったら、
あれは単なる思わせぶりな発言だったんですね。
一時間前は勉強の時間ですから(笑)。
タイムスケジュールを知らない浜ちゃんにわざと煽るようなことを言って、
彼の気を惹かせたけれど、
実は、嫌で嫌で仕方のない勉強の時間だった……というオチなんだと
思います。

花井→浜田に対する言葉遣いの不自然さも出てきましたが、
私はあれで、花井が目上の人に対する気遣いがちゃんとできる人なんだと
再認識しました。
これをお読み下さる方もお分かりだと思うんですが、
通常、年齢差があったり、立場が違っていたり
最初はあまり親しくなかったりすると、
こうして会話中に敬語が少しだけ加わりますよね。
そして、お互いに馴染んでいくうちに
くだけた言葉(タメ語)と敬語がもっと交じるようになるんです。
勢いで言ってしまう言葉はくだけているけれど、
そうした中で不意に敬語が出てしまったり、
あと、メールなんかのやり取り(特にパソコンで交わすメール)では
言葉がミョーに丁寧だったり……みたいな。
これって日本語の文法的にはおかしいんですが
人との距離感をきちんと測れている良い結果だと思うんです。
勿論、誰も彼もが仲良くなって、タメ語で気を遣わない──のが
一番良いのでしょうが、
こういう、合間合間で敬語を挿む会話も、私は好きです。
花井って、両親の躾も良かったんでしょうが、
彼自身も人としてしっかりしてますよね。
些細なところで花井の生真面目な性格が垣間見ることができたので、
花井ファンとして嬉しかったです。



前半の山場として、花井と浜田の会話がありました。
というか、これは後半のための前振りエピソードとでも言いましょうか。
四番打者に捕手(阿部の復帰待ちという現状上、今は田島が正捕手なので)と、
一人だけ頑張らざるを得ない田島を、浜ちゃんが案じます。

そして、控え捕手を早急に補強しなければいけないと分かり、
モモカンが皆に捕手の基本的な動作を教えますが──
左手の親指を縦にするのは、目からウロコでした。
初めて知りましたし、理由にも納得しました。
あと、沖くんは左投げだから、
最初から候補から外れてますよね。
(勿論、控え投手候補だという理由もあります)

浜ちゃんに言われたこともあって、
捕手の練習に対して花井が気を吐いて頑張ってます。
花井は、何でもできて万能な田島をモノローグで褒めてますが、
田島の次の控え捕手としてモモカンに選出された辺り、
彼も充分に何でもできる(部内ナンバー2)選手ですよね。
だって、まだ公式戦レベルではないとはいえ控え投手ですし、
今回の選出で控え捕手も兼任することになりました。
そして外野を守れる肩と足があって、
打撃ではクリーンナップの五番、しかも主将……!
どれだけ花井は器用なんだろうって、
ろくに野球ができない私なんかは思います(笑)。
他の部員も、口には出さないけれどそう思っているんじゃないでしょうか。

だから、花井は自分を変なふうに下に見ないで、
正々堂々と田島をライバル視して頑張ればいいのに──と思うんですが、
田島という壁があまりにも高過ぎるせいで
彼は陰で畏縮しちゃってますよね。
モモカンも同様に思ったようで、
モノローグや花井への台詞などで、この件についてちょっと触れてます。

そして、花井の
「田島が四番と捕手の兼任で大変なら、オレが代わりに捕手をやる」云々の発言。
これは、上記に載せました初読の感想の通り、
「はぁ? 違うでしょ」と思いきり文句を言いました(笑)。
ここでは、作中のモモカンの気持ちとシンクロしてました。

“四番打者”と“捕手”
──田島から奪うのはどっちが早いかと花井が迷ったのではなく、
「自分が田島から“四番打者”を奪うのは難しいから、捕手で」という
後ろ向きな消去法で“捕手”を選んだのが、何ともなさけないです。
モモカンも、そこを怒ったんだと思います。
でも、そういうなさけなさがあるところが非常に人間臭いというか、
花井梓というキャラに現実味を持たせているんだとも思っています。
完璧な人間なんていませんし、
花井が劣等感持ちまくりの田島にしたって
悩みが無いわけじゃないですしね。
田島のそういう面がまだ出てない分(これから先、必ず出るとは思いますが)
今は花井に目一杯悩んでほしいです。



目からウロコと言えば、もう一つありました。
キャッチャーから投げられた球を、
セカンド(栄口)やショート(巣山)が捕る位置です。
今回は巣山が説明していました。

巣山が説明しているタイムラグの件ですが、
彼が言う「いいとこ」っていうのは、確かに良いのですが、
実際に高校野球を球場やテレビで観戦していると、
投げられた球が手前でバウンドしてしまい
ベースに入っている野手が捕れずに後ろにこぼす……
というミスが多いんですよ。
普段の練習ならバウンドせずに、見事、ベースの近くに届くんでしょうが、
試合となると緊張や焦りが出るのか
(しかも、そういう時にキャッチャーがセカンドに投げる状況は
何かしらエラーが絡んでいたり、盗塁された時だったりしますから)
捕り辛くバウンドする事が多いんです。
勿論、ボールがバウンドしても、
ベースカバーに入ってるセカンドなりショートなりが頑張って
上手く捕ってアウトにできたり、
間に合わなかったけれど後ろに逸らすことだけは避けられたりと
上手くいく場合も多いんですが
野球シロウトの私からすれば、
ベース近くに投げてミスしやすいなら、
いっそ普通に投げる時みたいに、
セカンドやショートの胸元を目掛けた方が良いのではないかと
思えてならなかったんです。
でも、これで、はっきりとそれじゃ駄目だって分かりました(笑)。
ボールのバウンドがミスに繋がるなら、
バウンドしないように練習する、
慌てていても相手が捕りやすい球を投げるように練習する
……これですね。



このキャッチャー云々の説明の最中では、
三橋と田島がバッテリーを組んで投球練習を行なっています。
途中で、落ち込む三橋に対して田島が「フホンイ」になってる顔が
かわいいです。
何に対して不本意なのか、あれこれと考えてみたのですが
話の流れで言うと、やはり、
三橋が言葉を詰まらせたり身体を震わせたりするように自分がさせてしまったことが
田島には不本意だったんだろうなと思えます。
ということは、田島には、
自分に対しては三橋が心を開いているんだという自覚があるんですね。
今回のやり取りを見ていても、三橋と田島は良いコンビだと心の底から思えます。
でも!!
メインはやはり阿部と三橋ですからね。
友達というわけではないけれど、仲間として絆を深めていく二人は
今後、本当に大変でしょうが、頑張ってほしい。
理想はこの田島と三橋みたいな仲なんですが、
阿部と三橋がこのようになるとは、とても思えない(笑)し、
彼ら二人にとってこれが本当に理想かと問われれば違うと思うので、
二人ならではの最上の在り方を模索していってほしいです。



浜ちゃんが言ってた「アメリカンノック」は、知らなかったので
ぐぐりました。
な……なかなか大変なノックですね。
炎天下でアメリカンノックをずっと受けるのはキツい
──というか、死んじゃいますって!
本気で嫌がってそうな野手たちの気持ちが分かりました。



夕方の練習で「センチメンタルバス(以下センチバ)」の曲を掛けて
部員が大縄跳びをしている描写があります。
このバンド……私は名前を知っているぐらいで、
曲も、昔よくテレビなどで流れていたシングルぐらいしか知らないので、
歌詞の一部がコマの中で書かれていても、
一体どういう曲なのか
(おそらく聞けば分かると思いましたが)見当もつきませんでした。

でも、つい最近、テレビとラジオそれぞれで、
この曲を偶然に聞くことがあったんですよ!
最初はテレビで、センチバの名前と曲名がテロップで紹介されたので、
「あ、これだ」と食い付きました(笑)。
コマで書かれていた部分はどこなのかは相変わらず分かりませんでしたが
サビの部分は有名ですよね。
さすがの私も、聞いた瞬間に「これか〜」と納得しました。
その次にラジオ。
この時は事前の曲紹介があったのかもしれませんが、それは聞いてなくて、
流れている曲を聞いて「あ、これこれ」と思ったのでした。
つまり、先にテレビを見ていなかったら
後でラジオで聞いた時も、
この曲がおお振りで使われたのがこれだとは分からなかったはずで……。
偶然は凄いなぁと思います。
その前回のテレビはサビの部分だけだったのですが、
ラジオはほぼ全部流れたので、
漫画で出てくる部分も、ちゃんと聴けました。
(テレビでは流れてなかったんだと、この時に分かりました)
というか、私はこの曲のサビしか知らなかったので、
漫画で出てきた部分は初めて聞いたかもしれないです(笑)。
にしうらーぜが聞くにはちょっと古い曲のような気がしますので、
きっと、モデル高の
浦和西高校の野球部が練習を行なう際に流している曲なんでしょうね。



解散後に、コンビニで買い食いする図は面白かったです。
パンを飲み込んだ後の、三橋の胃が喜ぶ様がかわいい。
家が比較的近い田島や三橋はともかく、
遠い子は大変ですよね……。
何か食べないと、自転車ですら漕げないんだろうなぁと思います。
途中で行き倒れてそうだ(笑)。
そして作中では、
三橋が帰宅してから、夕食が出来上がるまで30分掛かってるんですけど、
三橋ママ──三橋が帰ってくる時間が決まってるなら
もう少し早く作った方がいいんじゃないかなと思いました。
あれだけ疲れてる&お腹空いてるとなると、
30分も待つのはとてつもなく長いですよね。
せめて15分にしようよ、と、勝手なことを思いました。
それとも、仕事をしている三橋ママも帰宅時間が遅くて
どんなに早く下ごしらえをしてもあの時間になっちゃうんでしょうか。
(こっちの方が現実味があるような気がします)



そして阿部。大きくなったらしいですね!
今回は身体が大きくなったとの描写が何度か出てきますが、
冒頭で、順調に勝ち進んでいるらしい榛名に毒づきながらも
「とは思わねー…けど」と少しだけ否定もしたあたり、
彼は精神的にも大きくなったのかなとも思えました。
以前の阿部だったら、「負けろ!」って言ってましたよ、絶対。

そして、本当に食っちゃ寝してたのに
横だけでなく縦にも伸びたみたいなんて羨ましい限りです。
しかも四キロ太ったことを喜べるなんて……(笑)
私だったら、四キロ太ったら卒倒してます。
でも、四キロだとズボンのウエストとかがきつくなりそうな気もしますが
阿部はそうでもなさそうですよね。
本当に、背の方に肉がいっちゃったんでしょうか。いいなぁ。



言葉で教えるのは簡単だけれど、それを行なうのは駄目──というのが
モモカンの指導方針のようで、
これまでも花井にはそうしてきましたけど
いよいよ阿部と三橋の仲を深めるための対策に乗り出しましたね!
なかなか、そう簡単にはいかないでしょうが、
苦労する分、彼等が得られる物もきっと多いはずです。
後で、この件を過去として振り返った際に
三橋も阿部もモモカンも、
「あの時はこうだったね」って笑えると思います。
何をするにも一緒にっていうのは、簡単で基本的な策ですが、
一番有効だと私も思いました。





さて、今月のベスト三。
第三位:P81の四コマ目 「ちょっ ほめすぎーっっ」の浜ちゃん
本気で照れてるのがかわいいです。
嬉しくてたまらないんだろうなと思います。
褒められる為にやったわけではない分、余計に幸せでしょうね。

第二位:P95の五コマ目(最後のコマ)の三橋
なんか、この顔が好きなんですよね。
ちょっと子供っぽく崩れているのが、気の抜けてる感じがして。
こういう顔をして驚いているのが、いかにも三橋っぽく思えました。

第一位:P104の三コマ目。モモカンのモノローグ「夢のようだよね」
ここ、モモカンが背を向けているのがせつないですよね。
きっと、例の一人の部員が練習に励むのを
ここでこうして過去のモモカンが見る時もあったんだろうなって
想像してしまいました。
モモカンの顔が見えないのがたまらないです。





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感想は以上です。
お読み下さり、ありがとうございました。

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続きの2008年9月号の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-08-02-1

宜しければ、合わせてどうぞ。


2008-08-01 21:23  nice!(0)  コメント(0) 
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