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アフタおお振り感想2008年7月号感想*ネタバレあり [おお振り:アフタヌーン感想]

月刊アフタヌーンで大人気連載中の高校野球漫画
「おおきく振りかぶって」の感想です。
今月号(2008年7月号)は勿論のこと、
単行本未収録分のネタバレがあります。

今月号は、久しぶりの表紙でした!
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本誌感想はカテゴリでまとめてあります。
他の号の感想をご覧になる場合はこちらをどうぞ。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/archive/c338259-1


────

まずは、初読だった2008年5月24日の日記より
感想を転載します。



そして、アフタのおお振りが花井くん祭りだったのでにやにや。
モモカンの過去も詳しく分かって嬉しかったです。
花井は親子で素敵だなぁ。




今回は、花井祭といっても過言でない号でした。凄かった!
花井ファンで未読の方は
今すぐにバックナンバーを探した方が宜しいです。本当に。



花井の母・きく江さんが最初にいっぱい出てきますが
今まで通り、彼女はまた花柄の服を着ています。
きく江さんって、その名の通り
毎回必ず服に花柄トーンが貼られてるんですよ。
さすが、息子に「梓」と名付けただけあります。

そして、きく江さんの
「かわいー梓はもーいないのねー」と言う台詞は、
以前の号でその「かわいー梓」が出たからこそだと思います。
私も、瞬時にあのコマを思い出しました。
(若いきく江さんと幼い花井が揃って
テレビで高校野球を観戦しているシーンです)
あの花井は本当にかわいかった……
もう一度と言わず、何度も見たいです。

花井の自宅がマンションで、八階住みで、
風呂や自室、台所の内装まで分かっちゃうという
花井ファンにとってはたまらない号でした。
こういう個人情報は、本当に有難いです。



そして三橋。
これまた凄かった先月号の阿部とのやり取りを経て、
あの奥手だった三橋が、早速、気持ちを行動として表わしましたよ。
凄い進歩だなぁ、三橋は。
P59の3コマ目、スポーツバッグをぎゅっと抱き締めながら
「目標……っ」って声を必死に絞り出してる姿なんか、
うわーっときました。感動しました。
花井も、こういう彼を見て嬉しかったんでしょうね。
影響も多々受けていると思います。
そして、ここでの三橋と花井のやり取りを見る限り、
まだ形はいびつだけれど、
二人は二人なりに意思の疎通が取れているんだなぁと思いました。
というか、阿部よりも花井の方が、
三橋の気持ちを読むのに優れていて、気も回せるので、
上手くいくようになった気がします。
(よって、花井の気持ちに余裕がないと、
崎玉戦の最中のように、彼が三橋を怒鳴ったりしてしまうのかと)
阿部と三橋は……これは今後の課題ですが、
花井が何とか乗り越えつつある壁が
二人の前では未だに高く聳え立ってますね。
彼らは本当に大変だ。
でも、その仲が徐々に本当のものになっていくのが
この漫画の面白味でもあるので、
私はゆったりとした気持ちで二人を見守っていくつもりです。



また、朝早くから自転車をかっ飛ばし、
グラウンドに着くなり開口一番
目標変更の件を花井に告げた泉にしても、
今回は描かれませんでしたが
昨晩は花井のように
悶々とあれこれ考えていたんだろうなと思います。
胸の中で膨らんでいた気持ちを
早く皆に言いたくてたまらなかったというのが
よく伝わってきました。



それと比べて、水谷くんは……wwwww
彼なりに真剣にあれこれと考えているとは、
後の台詞でよく分かりましたけど、
直前で出てきた泉が真面目そうだった分、
ほにゃ〜っと柔らかい笑顔を浮かべて「おーす」と出てきた彼には
脱力して笑ってしまいました。
これといい、
その後すぐの着替え中の気の抜けた台詞といい、
「おいおい、水谷くん大丈夫?」と
私は声をかけたくなりました。
(花井の「のりが乾いてない」発言は物凄く共感できました。
あるある……と思いました)
だからこそ、P64で水谷が放った
「オレ? 甲子園優勝!」発言には爆笑してしまいました。
作中でも、感動しているらしい三橋の一方で、
泉と花井がほぼ同時に水谷に文句を言ってますが
私もあんな感じで「はぁ?」と言いそうになりました(笑)。
つまり、駄目そうだと思えたその前までの水谷くんの発言は
この落差を出すための前振りだったわけで。
ひぐち先生の演出に見事にやられました。
でも、へらへらしながらもキメるところはそうする水谷くんの二面性は
とても魅力的です!

そして、ここでも、
水谷くんの独特の考え方がはっきりと描かれましたね。
以前の感想でも書きましたが
水谷くんは、自分よりも弱い者が頑張るのを目の当たりすると
やる気を出すんですよね。
弱い相手なら誰でも良いわけでなく、
水谷くんが(自覚してない気がしますが)
三橋を尊敬しているからこそだとは思うんですが
人が頑張ってるからオレも頑張らなきゃっていう考え方には、
ちょっと危うさも感じてしまうけれど
(自分一人じゃそこまで踏ん張れないのは、根本的に心が弱いのかな……と)
素敵だなぁと思ってしまいます。
何だろう、三橋に対する
水谷くんの優しい友情を感じられるせいでしょうか。

そしてそして、
これまでもなんとなく描かれていた
水谷→千代?の片思いを臭わせる描写がありました。
この分だと、淡い恋心を水谷くんはちゃんと自覚してそうですね。
千代ちゃんはかわいいし、マネージャーとしても優秀そうなので、
是非このまま部内のアイドルであってほしいです。
三橋に対して、水谷くんは「サムイ」と言って自ら否定してましたが
彼のためにも千代ちゃんのためにも、
水谷くんにはいっぱいいっぱい頑張ってほしいです。



さて、今月号の後半は
メンタルトレーニングとも言える目標書きのエピソードが入りました。
これ、遠い(先の)目標から始めていくことに意味があるんですよね。
目先の目標としてとりあえず何を行なえば良いかを
強く自覚できるようになれますので。
そしてモモカンが短時間で書かせたのは、
皆をあれこれ悩ませないようにするためかと思います。
悩んじゃ駄目なんですよね。
余計なことを考えずにパッパッと書いていくことで、自
分の目標を研ぐとでもいう感じでしょうか。
これ、野球に限らず他のことでも充分に活用できそうなので
私も原稿書きで頑張ってみようと思います(笑)。
三橋のように上手く書けないかもしれないけれど、
少なくともやる気は出せるかと思います。

最初に無事に書き終えた組の、
田島・栄口・西広のやる気たっぷりの顔ったら、もう!
(その後ろにいるペケ二人組の水谷&三橋との対比も凄いです/笑)
花井は、少しでも余裕があると悩んじゃうんですね……。
まぁ、そういうキャラとして作られているんでしょうが、
キャラとしては悩むところが魅力的に思えても、
当人は本当に大変なんだろうなと、同情しそうになります。
そして、普段から悩む人間だからこそ
腹が据わると、悩まずに行動できるんだなと思いました。
二度目できっちりと書き上げたのには
そういうところがよく表われていると思いました。



そして、ここまで敢えてスルーしてきましたが、
今回は久し振りに、モモカンの過去が少し露になりました。
モモカンのエピソードについては
小出しにするみたいですね。
“もう一人の部員”の話も、楽しみです。
看護師の学校を出ているという設定にはびっくりです。
でも、きちんとした知識を持っている人が上にいることは、
良いことですし、心強いことでもあります。




さて、今月号のベスト三です。

第三位:P66の四コマ目「全員一致で甲子園優勝です!」
怪我をした阿部を除く皆で、決意をモモカンに伝えるシーン。
ここ、気張っている皆がへの字口になっているのも勿論ですが、
田島だけが不敵そうに笑っているのが、彼らしくて好きです。

第二位:P86の一コマ目のモモカン
気の強そうな顔ばかりが目立つモモカンですが
このコマでは珍しく、ちょっとせつなさそうな表情をしています。
年上だからこそ、頑張っている彼等を見てできる顔だなと思いました。

第一位:P59の三コマ目の三橋
上記感想でも挙げましたが、
自分の意思ですらろくに伝えられない三橋が、
前夜の帰宅後にいっぱい考えて、
そして勇気も声も振り絞っては花井にあのように言ったのかと思うと
それだけで泣けてきます。





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感想は以上です。
お読み下さり、ありがとうございました。

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続きの2008年8月号の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-08-01-1

宜しければ、合わせてどうぞ。


2008-07-31 22:38  nice!(0)  コメント(0) 
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