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感想@漫画「ぼくらの」月刊IKKI2008年5月号*ネタバレあり [ぼくらの:感想]

漫画「ぼくらの」月刊IKKI2008年5月号感想です。

ネタバレを含みます。
今回は特にキャラクターの生死に関わる話ですので
単行本派の方、本誌をこれから読まれる方はご遠慮下さい。

今月号も多々泣きました。
本誌をレジに持っていく前に立ち読みしたのですが
あまりに辛くて心が潰れそうだと思いました。



他(単行本)の感想はこちら。
全体と第1巻の感想↓
http://blog.so-net.ne.jp/himezakura/2008-02-24
第2巻の感想↓
http://blog.so-net.ne.jp/himezakura/2008-02-24-1
第3巻の感想↓
http://blog.so-net.ne.jp/himezakura/2008-02-24-2
第4巻の感想↓
http://blog.so-net.ne.jp/himezakura/2008-02-25
第5巻の感想↓
http://blog.so-net.ne.jp/himezakura/2008-02-25-1
第6巻の感想↓
http://blog.so-net.ne.jp/himezakura/2008-02-25-2
第7巻の感想↓
http://blog.so-net.ne.jp/himezakura/2008-02-25-3
第8巻の感想↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-02-25-4


カナちゃん編の大詰めです。
最近、戦闘シーンが長くなっている
(戦闘を描写する回数が増えている)ことから
カナちゃん編の戦闘も、あと2〜3回やった後で
今月号のような展開になるのかと思っていました。

なので、変体を含めた特別なことは何もなく
割と呆気無く敵がコックピットを晒す羽目になったことに
拍子抜けした感は否めません。



ですが、既に本誌を読まれた方はご存知の通り、
今月号は敵がどうであるかという事以上に、
ジアース側の大きな変化が大事に描かれていました。





ああ、とうとうこの事を書くんだな……嫌です。本当に。










田中さんが亡くなりました。
自殺──いえ、自決という言葉の方がぴったりくるでしょうか。

先月号の台詞から、田中さんの死亡フラグは立ちっぱなしでした。
コックピットの外で死んだらという仮定云々、
この戦闘が終わったらウシロに自分が母親だと名乗る云々、
そしてカナちゃんも自分の子供のように思っていた云々。


今月号で田中さんが乗っていた戦闘機が破壊され
彼女がパラシュートで落ちる辺りから
もう駄目だろうなと覚悟は決めていました。
その身体が敵に掴まれてしまい、
それを見たカナちゃんが攻撃できなくなったのも、予想通りの展開でした。
そして、自分の死をもって現状を打破しようとした田中さんの行動も
まさにお約束の展開──でしたが、
もう途中で本当に読むのが辛かったです。読みたくなかったです。



カナちゃんがウシロに、田中さんが「お母さんだから」と告げるシーンで、
彼女の後ろに田中さんの凛々しい顔が映るシーンが印象的でした。
今月号の田中さんは、本当に雄々しくてステキでした。
母は、女性は強いんだなぁと思いました。

田中さんって
ジアースパイロットのお母さん的立場であったかと思いますが
今月号を読んで、お父さんでもあったのかなとしみじみ感じました。
男性なら関さんがそうなるべきだったかもしれませんが
彼は、言うなればお兄さんだった感じがします。



田中さんの最期の言葉。あれは何だったんでしょう。
やはり、明かすとカナちゃんに言った以上、
ウシロの名である「順」でしょうか。
個人的には、こうであってほしいと思っています。

他にも「さよなら」「頑張って」「幸せに」「元気で」
……当てはめたい言葉がいっぱいあって、もう泣きました。
この言葉を発した時の田中さんの顔は、
その前にマーカーとしての役目を果たした関さんと同じだったと思います。
なんていうか、死を前にして達観したというか悟ったというか、
悲し過ぎるほどの清々しさを秘めた笑顔ですよね。



田中さんの死に動揺したカナちゃんが
敵を倒していよいよコックピットに手を掛けて……というところで
今月号は終わりました。
今回、田中さんの死という大きな衝撃はあったものの
戦闘としては非常に短いので、
コックピットを壊すまで、もう一波瀾あるかもしれません。
それもきっと、辛いエピソードなんでしょうね……。
これからいよいよ、ウシロの内面があれこれと書かれていくかと思いますが
その前にカナちゃんの死も控えているかと思うと泣けてきます。
前にも、「ぼくらの」の単行本の感想記事で書きましたが、
ジアースが不利になると勝ってほしいと必死に祈る反面、
勝利が確定した途端にパイロットの死が目の前にちらつくので
勝利を素直に喜べなくなる……という矛盾が、胸に痛いです。
辛いです。



ウシロが、ようやく取り乱してくれてホッとします。
彼のことだから、カナちゃんの必死の告白にも
「今さら母親にしゃしゃり出てこられても困る」と
冷たく一蹴する可能性もあったと思いますので。
やはり彼も人間だったというか
捻くれてしまった性格の原因がやはり親の不在にあるのなら、
いよいよ彼は自分と戦うわけで、今後が本当に見物です。
田中さんが死んでしまい、カナちゃんが死にゆく現実と、
とことん戦ってほしいです。



そして……追加マガジンの二人(関さんと田中さん)の死で、
いよいよパイロットが足りなくなりました。
個人的に言えば、ルールが守られなくなるかもしれませんが、
マチとウシロで締めてもらいたいです。
大人は出なくていいです。他の子供も。
ココペリの契約に乗った最初の子たちだけで、責任を取ってほしいです。



今月号は本当に読むのが辛かったです。
しかも、来月号以降はもっと辛くなるのが分かっているので
もしかしたら、この先は単行本が出るまで待つかもしれません……。
それぐらい田中さんの死は、分かっていても衝撃的でした。
辛い。辛過ぎる……。
漫画はなんて残酷なんだろうと思います。
そして、そういう残酷な話を私は好き好んで読んでしまうという。

この漫画は大好きで、色々と影響を受けそうなのですが
時々どうしようもないほどのやるせなさを感じてしまいます。
死んで良かった、死に意味があったとは言いたくありません。
でもこの漫画の最大テーマは人の死ですからね……。
直面したくなくても、読んだだけで嫌でもそうなるのが辛いです。



今晩は、田中さんが出ているところに絞って
単行本を読み直そうと思います。





────
感想は以上です。
お読み下さり、ありがとうございました。

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翌月(6月号)の感想も書きました(ネタバレ注意)。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2008-04-25

宜しければ、合わせてどうぞ。


2008-03-25 22:31  nice!(0)  コメント(0) 
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