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アフタおお振り感想2007年8月号感想*ネタバレあり [おお振り:アフタヌーン感想]

月刊アフタヌーンで連載中の「おおきく振りかぶって」の感想です。
今月号は勿論のこと、単行本未収録分のネタバレがあります。
本誌感想はカテゴリでまとめてあります。
他の号の感想をご覧になる場合はこちらをどうぞ。
http://blog.so-net.ne.jp/himezakura/archive/c338259


まずは表紙。
前号予告とか真剣に見てないので、
おお振りが表紙なのを知らなくて嬉しいびっくりでした。
最初、左端にいる西広先生と栄口くんが踊ってるのかと思ったんですが
千代ちゃんに「ここ! ここ!」って教えてあげてたんですね……。
おそらく記念写真の撮影時かな。
なのにアイちゃんと遊んでる田島がかわいいです。
そして、怖がってるのか、目が虚ろ〜な三橋も。
泉は花井並みに世話やきタイプなのかな(笑)。
でも花井の手が回らないところを泉がやってる
(一歩引いてる)感じですよね。
ぶつからないところがいい。
……って、今回は花井も一緒になってアイちゃんを可愛がってますけど。
「てめーもだ、花井! おまえも一緒になってやってんじゃねーよ」
という一言が、その後の泉から聞けたらいいな。

────
では、本編の感想です。
最初から順に追っていこうと思います。

■まず四回裏の攻撃
最初は田島です。
思ってることは言わず、花井に応援の言葉だけ掛けてるのが
いいと思いました。
崎玉戦でもそうでしたが、
田島が本能だけで動いてる子じゃないんだって読者に分かるのが
良いです。
その声に答えた花井も気合いが入ってて良い顔です!

そして花井。センター返しの練習のし過ぎの反動?か、
自分の好みを失念していたようですが。
元々好み(得意)なことを敢えて封印して、
基本に忠実なことを反復練習で繰り返し
(こっちは普通もしくはあまり得意でない?)、
その結果、
状況に合わせてどっちも打てるようになったということに
なるんでしょうか。
普通、好きな(得意)なことで上手くいっちゃうと、
その後はそればっかりになる危険性もありますが、
花井の場合はそれがなさそうな気がします。
背が高いので守備でもそうですが、
やはり花井には打者として活躍してほしいので嬉しいです。
なんか毎回「今回は打てるんだろうか」って
読んでて緊張しちゃいます。

次は沖くん。
犠打という打席そのものが表わすような
話の繋ぎのようなコマですが、
「三橋だってできたんだ」の一言は重いですね。
これ、言葉だけ見てみると、
三橋を認めてる場合と、三橋を馬鹿にしている場合と
両方の可能性が出るんですが、
この沖の台詞は間違いなく前者じゃないですか。
三橋に聞かせてあげたい……。
やっぱり、頑張ってる子が成果をきちんと出しているのは
皆が見てるんだなーって思いました。

水谷は……(笑)
この19Pは流れが早くて(パパパと目が動く)、
それが一層、
気合いが入ってるせいで一連の動きが俊敏になってる泉と、
間抜けな水谷の様子が出ていて、おかしさに繋がってると思います。
あの、バンザイをして無防備になってる水谷ったらもう(笑)。
打席については、阿部の後にまた書きます。

その間に打席に立ってる阿部は──
ここは阿部がメインのはずなのに、
その他の人を出すための下地扱いになってますね。
(例:監督たちの読み合い・岳志の葛藤)
結果的に打てなかったのは残念。
でも「引っ張るのは苦手」という情報を得られたので
個人的には嬉しい打席でした。

ちょっと話がずれますが、
くすぐられた水谷がすぐに打席に入ると何故か勘違いしてしまったので
「ん? この水谷って顔が阿部にそっくりじゃ……つか、阿部?」と
変なことを思ったりしました(笑)。
打席に立つ前に、
次の打者はネクストバッターズサークルに入らなきゃいけないので、
ベンチからすぐに打席ってことはあり得ないんで、
自分の思い違いに笑っちゃいました。
でもここは、
先に阿部のモノローグとかを出して、彼の打席だってのを強調してから
水谷のくすぐりエピソードを入れた方が
良かったんじゃないかなと思います。
美丞のサードの子が「サードランナー?」って訝しく思ってるのが
良いですね。
桐青戦の時もそうでしたが、試合後に、
「西浦のヤツって、試合中に挙動不審だったよな」なんて
話し合ってないかなとか、願望を抱いちゃいました。

そして、ナイバッチ水谷。
細かいらしいサインを送ってるモモカンが鬼の顔になってます(笑)。
水谷は、三橋並みに顔が崩れててかわいいなー。
(P30の2コマ目、P32最後のコマ)
そしてそして打てて良かった!
水谷は、最初のクソレフトエラーの件がどうしても頭にあるので
(しかも、部内では野球が上手い方に入ってないらしいのが明確なので)
花井の打席並に、水谷の結果は気になっちゃいます。
良かった良かった。

花井と三橋は、
崎玉戦からずっと書かれていた二人の関係の一つの集大成って感じがしました。
花井は、点を入れなきゃ勝てないから自分のためであるのは当然なんですが
頑張ってる三橋のために何としても入れたかったんだなー。
それが「オラ 点入れたぞ!」と満面の笑みに表われてますね。
照れてる花井を見てるこっちも照れました(笑)。
田島と三橋のコンビとは違ったほのぼのさがありますね、花井とは!
赤面してドキドキしてる三橋が本当に嬉しそうですが
花井も嬉しかったんだろうな。
見てるこっちも嬉しいです。
こういう友情ものは読んでてとても楽しいし、幸せになれるので。
おお振りの強い魅力の一つだとも思ってます。
三橋は、西浦に入ってから、何度となくこういう感動を味わってるんですね。
「得点するとハイタッチ」と、一つ覚えられたし(笑)。
覚えたこれを、早速、他人のタイムリーヒットの時に
自分から生かせると……もう最高なんでしょうが、
三橋の性格からすると、それはまだまだ先の話かもしれません。
伏線は、それに対することが出てこないと
結果的に張られたことにはなりませんが、
この先、是非、これが伏線になるような話が出てほしいです。

脇、平気な人がいるんですね……。
私はからきし駄目なので、阿部が羨ましい。
そして真剣な試合中なのに(真剣だからこそ?)
これから全員くすぐるかどうかを真面目に話してるのがかわいい。
なんか間抜けですよね。笑っちゃう。

■五回の表の守備
交代時なので、当然っちゃ当然なんですが、
のっけから岳志→呂佳さんへの視線でした。
やはり不穏だなぁ……。
和さんの疑問も徐々に薄れてるのが気になります。

美丞のバッターの心の言葉(モノローグ含む)を使って、
阿部の配球の組み立て具合や三橋の球を説明している回です。
逆に三橋はぐるぐるしてなくて、
もう「阿部くんの言う通りに投げるだけ」と
モノローグが極端に減ってる
(あっても、これに関することばかり出ている)のが印象的です。
尤も、現時点で台詞がやや多めなので、
三橋のを入れちゃうと、もう読むだけで大変になりそうです。
5点目を入れられちゃったのは残念ですが、
多分、この先の展開は、どっちかが勝っても負けても
この5点目がかなり生きる内容になると思います。
「あの一点がなければ」とか「あの一点を守りきれれば」とか。

P60の
「オレのリード信じて投げられるか」の、背景がベタなのは
物凄い強調ですね。
阿部の言葉が、三橋には一条の光なんですよ。
その後の「投げられる!!」の三橋の顔がいい証拠です。
阿部は自己嫌悪に陥ってますが
言われた三橋は、答えながら自分にそう言い聞かせてますね。
自分で自分を奮い立たせて頑張れるんだからさすがです。
阿部も、落ち込まず、気持ちを前向きに持っていってるのがいいな。

■今月のベスト3

第3位:P35最後のコマの三橋。
その直前までヘラヘラして喜んでるんですが
手の拳にぐっと力を入れると同時に気合いを入れてるのが
よく分かります。
やる気に満ちた三橋がかっこいいです。

第2位:P20最初のコマの泉。
凄い気合いですよね。
リラックスしようとしてる水谷の顔が隣にあるのと対照的に
引き締まった顔をしてます。
それが、この美丞戦での泉(負けん気の強さが前に出てる)を
表わす一つになってるかと。
今回は打席がなかったのが残念。
でも、花井もそうですが、
たった試合一つやっただけで解決できる問題じゃないので
諦めず、気長に頑張ってほしいです。

第1位:P36最初のコマのモモカン
もうここのモモカンに気付いてからは、
栄口くんや沖が手前にいるにもかかわらず
彼女にばかり目がいっちゃいます。
手前なのに、栄口くんたちが背景&モブのようです。
もうたまらないんだろうなーモモカンは。
その気持ちや、そうなっちゃう状態なのはよく分かります。
その前に水谷くんに心の中であれこれ思っていた分、
感じられる喜びはひとしおなのかも。

番外編:P55 4コマ目の阿部。
ぐるぐる阿部です。
もう八方手詰まりって感じが、
顔や、その直前から続く台詞に出てると思いました。

感想は以上です。
ここまで読んで下さってありがとうございました。
アップするのがおそくなってすみませんー。


2007-09-08 19:47  nice!(0)  コメント(0) 
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