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アフタおお振り感想2007年3月号*ネタバレあり [おお振り:アフタヌーン感想]

月刊アフタヌーンで掲載中の
「おおきく振りかぶって」の感想です。
ネタバレがありますのでご注意下さい。
あと、私は同人をやっていて、いわゆる腐女子です。
カプはアベミハ&タジハナです。

また、先日発売された7巻以降の展開で、
対桐青戦のネタバレもあります。
7巻の感想はこちら(ネタバレあり)
http://blog.so-net.ne.jp/himezakura/2007-01-23-1

アニメ版おお振りの声優さんについての感想はこちら↓
http://blog.so-net.ne.jp/himezakura/2007-02-01
長いので分けました。

────
ここからはマンガ本編の感想です。
あまりに書きたいことが多いので、
アフタを開きながら順にツッコミ──もとい感想を書いていきます。

まずは、試合後に移動するニシウラーゼ。
栄口と巣山の「おーえ」っていう返事の仕方が
いかにも高校生男子っぽい言い方で良いですね。
もし、同じ内容を花井じゃなくモモカンやシガポから言われたら、
「はいッ!」と気持ちの良い返事をすると思うので。
こういう差が(部員の無意識の反応)が出てるのは良いと思います。

今回は試合直前とあって、
人と人との会話、考え方の違い、接し方……が色々と出てきます。
個々は、そのページになったら詳しく触れるとして、
まずは一通り挙げてみますね。

1:阿部と田島の違い(三橋かバットか)
2:阿部父と三橋(分かっている者といない者)
3:直正と岳史(お互いに、相手のことを気にし過ぎで自分が見えてない)
4:三橋父子(いまいち通じてないけど問題はない)
5:阿部父子(分かっている者といない者)
6:阿部と三橋(相変わらずすれ違い)

おまけ:
・「女と思ってな(いッス)から」と取材で答えた花井
・球場に来ちゃった和さん

以上です。

────

まずは1の阿部と田島。
やっぱり打者だなーと思ったのが、田島の台詞です。
私は、これまで阿部の台詞やモノローグで、
彼がどれだけ三橋を心配しているか、大事にしているかが
分かっているので、
「バットは最悪買えるじゃん」の台詞はよく分かります。
つまり、どちらが替えがきかないかを阿部は言ってるんですよね。
でも田島は単純に、バットが大事だと言ってくる。

別に、田島が三橋を心配してないわけじゃなく
(というより、そんなことで絶対に怪我をしないと思ってる)
阿部もバットを雑に扱ってるわけじゃない。
で、先にそれに気付いた阿部が
投げやり調に「あーわりわり」と言ってて会話を締めてて、
その後は、会話があったかどうかすら不明なのですが
(三橋と阿部父のシーンに変わるため)
マンガとして描かれていなくても
その後に田島と阿部が、あれこれと話し続けてほしいなーと
個人的に思っています。

この二人って、
部員の中でも特に野球漬けになってるっぽい感じですが
(三橋はなんか例外的な匂いがするので除きます)
対桐青戦でも出てたように
阿部→試合に勝ちたい
田島→試合で勝てるに越したことはないが、打つ方に気が向いてる
と、本気で野球をするにしても、
ベクトルが向いてる方向が少しずれてるような気がするので。
田島にしても、甲子園には絶対に行きたいだろうし、
負けたら今回の大会では行けなくなることは分かってるはずなのに、
試合の勝敗よりも、打者として投手と対戦する方に
意識が強く向いているような……。
田島は、三橋のことは認めているし、
彼が頑張りも勝因の一つだとは思ってるんでしょうが、
もし三橋が怪我や病気で欠けたら──なんて心配は
全然してない気がします。
心配してないんじゃなくて、
そんなことなるわけないって思っている感じで。
でも、阿部は現実的に心配しまくりですよね。
他の部員たちも、どこまで三橋を心配してるのかには
きっと個人差があるんでしょうが、
(一番は、やっぱり阿部でしょう)
今回の阿部と田島の会話では、
その考え方の違いが顕著に出たと思います。

────

次は、2の阿部父と三橋。

阿部父の作業着の胸ポケットにある文字は何でしょう?
最初は「阿部工務店」かと思ったんですが
どう見ても字面が違うんですよね。
阿部精肉店?
しかも、P180でしか文字っぽいのは書かれてなくて
後は真っ白なので、
この書かれ方も含めて
意図的にぼかされてるのかもしれません。
ううん……でも阿部父の職業については
P222の母親たちの会話の中で、
二コマ目台詞
(栄口姉)「元気です! 阿部さんは?」
(阿部母)「今日来てるよー」
三コマ目台詞(手書き文字で、顔無し)
(栄口姉)「お仕事はお休みですか」
(阿部母)「夏休み、前倒しですよ」
とありますからね……。
(*上記は、二コマ目の最初の栄口姉のみは
顔と吹き出しがあるので確実ですが、
他はひぐち先生の手書き文字のみで
おまけのように書かれている台詞なので、
それまでの会話の流れやキャラの立ち位地から
おそらくこうだろうと推測しました)

高校野球の大会って、勝ち上がっていけばいくほど
日程が本当に詰まっていくので
(しかも雨での順延が珍しくないので、日にちがずれがち)
応援する方は……特に、仕事を持ってる大人は大変です。
なので、
前倒しができる環境にあるらしい阿部父は良いですよね。
夏が終わっても、
秋や春の大会でも休みのまとめ取りをしてそうで。

さて、本題。阿部父と三橋の会話です。
これは、その後に描写される阿部家での親子会話と、
裏表みたいな関係にあるエピソードです。
よって、5:阿部父子にも触れます。

ここは、人付き合いスキルが高い年長者(余裕がある)
人付き合いスキルに欠けてる年少者(もういっぱいいっぱい)の
対比が面白かったです。
三橋は、阿部父に声を掛けられたあと、名乗られてるのに、
最後、阿部父に立ち去られてから
「あの人、阿部君の、お、お父さん……?」と思ってる始末。
しかも、挨拶すらまともに返せてない。

これ、阿部父は大人だから(しかも人当たりが好さそうなので)
三橋みたいなオドオドした態度を取る人を前にしても、
「まぁ、子供だから」とか「内気なのかな」とか、
そうされる理由を余裕を持って察せられますけど、
対人スキルがまだ成長しきってない子供(同級生・先輩含む)が
三橋を相手にしたらと仮定すると、
相当苛立ちますよね。
浜ちゃんが、応援団員の二人をグラウンドに連れてきた時にも
知らない人がいるから寄っていかない三橋の描写が
小さくありましたが、
こんなんじゃ、
相手次第では本当にまともな人間関係が作れないと思います。

そう考えると、今の一年九組は凄いですよね。
田島には、自分の言いたいところがほぼ伝わるので、
スムーズに会話が進むのでストレスを感じない&
田島が勝手に気持ちを察してくれるので、
説明するための苦労が要らないんですもん。
泉とも、田島ほどではないけれど、
面倒を上手い具合に見られているようですし。

「三橋君て、隆也のこと怖くない?」と
ズバッと聞いちゃうのは凄いですよね。
多分、その後の自宅での親子のやり取りからも見て、
息子が決して人付き合いを得意とするわけじゃないのは
分かっているようなので、
ビクビクしてる三橋を目にして
その辺の関係を即座に見抜いちゃったんでしょうが。
また、そんな三橋を前にして、
息子が苦労してるのも分かったのかもしれません。
阿部(息子)って、人間関係では飄々としてて、
友だちはいるに越したことはないけど、一人でいても平気
(野球ができる環境にいれば、他はあんまり気にしてない)
という考え方だと思います。
で、父親も、普段の家庭内での会話で、
そんな阿部に気付いてるんだと思います。
別にそれは悪いことではないので放っておいたけれど、
変に息子が彼自身の人間関係を過信してるのに気付いたんで、
わざと煽って指摘した──のかもしれません。

阿部との会話もそうですが、
いくら緊張してるとはいえ
失礼な態度を取りまくりな三橋に対しても、
された言動を一切否定せずに冷静に受けとめて、
そうした言葉や態度の裏に隠されている阿部と三橋の関係性の歪みに
気付くあたりは、
さすが大人だなーと思います。
私は、この辺はモモカンが先に口出しするかと思ってました。
(阿部父がこんなに出しゃばってくるとは想像してなかったんで)
でも、こうして家庭内での会話を描ける余裕があるならば、
キャラの関係性を深めたり、話を広げるためにも、
その他の脇キャラをあれこれと動かす方が良いので
なるほどねーと思いました。
(もしこれが短い話で終わるなら、
キャラ数を増やす・
話に対してキャラに深く介入させることは、
ページ数を増やしてしまう原因になるので、
絶対にモモカンでいっただろうと思ってます。
話を過度に膨らませないようにするためには、
注目を浴びるキャラ数をできるだけ少なくして、
そのキャラを使えるだけ使って話を進めていくべきなので)
長編マンガならではの、
話の広げ方、キャラの描き方だと思います。

────
3:直正と岳史
については、よく分からないというのが本音です。

二人とも同じ捕手で、
真面目にやっている、実力もほぼ互角、共に相手を認めている
──という状況ですよね。
でも、片方にはコーチの推しがある。
試合中に、怪我以外で捕手が交代するのはあまりないので
(せいぜい、捕手が控え投手だった時ぐらい?)
次の対西浦戦では岳史が正捕手としてマスクを被り続けて、
直正はベンチから試合を見てて、
きっと二人してあれこれと思うのでしょうが……
この関係性で、ひぐち先生が何を言わんとしてるかは
実際に試合が始まってみないと分からないなーと。

ただ、注目点として、
呂佳さんに「お前を推してやるよ?」と言われたことを、
岳史が直正に言うかどうかは、とても気になってます。
はっきり言って、
監督やコーチから注目されていると自覚した部員は
やる気が出ます。
岳史が秘密の自主練をいつからやっていたかは描かれてませんが、
そう言われて始めたこともあり得ますし、また、
以前からやっていたとしても、更に熱が入るのは
当然のことだと思います。
でも、そう言われた部員がいると知った他の部員は
凹みますよね。
なので、岳史が直正に言うのか、言わないのか、
また、別のことで直正に知られてしまうのか、
その時の直正の反応は……と考えていくと、
本当にキリがありません。

試合で、捕手が怪我以外の理由で交代するのは滅多にないので、
おそらく岳史が最初から最後までマスクを被り、
直正はベンチであれこれと思うようになるんでしょう。
今回、直正が岳史に後ろから膝かっくんしたみたいに、
自分の失敗とかで落ち込んだ岳史を直正が励ますのを、
お約束の展開ですが読んでみたいです。
あと、励ましてるつもりだった直正が、
逆に自分が岳史に励まされてた……とか気付くのも良いですね。

あと、監督にしてもロカさんにしても、
現役で野球をしてる両チームを目の当たりにして、
多少なりとも昔を振り返るのかなーと。
二人とも、
やはり苦い思い出に囚われている部分がありそうですもんね。
試合を見に来た和さんも含めて、
志半ばで高校野球を終えざるを得なかった人たちの思いを
読んでみたいです。

本当は、モモカンにも
マネージャーだった高校時代を
比較として思いだしてほしいのですが、
それは後で明かされた方が効果的&
モモカンの思考は今の試合に専念しててほしい願望がある
──ので、やはりお預けなのかなと諦めています。

────
次は4:三橋父子。

というか、焼きまんじゅう!!!
私も好物なので、ここのシーンを読んだ時は
物凄く食べたくなりました。
これ、通販できるお店もあるんですが
基本的に開封したらその日のうちに食べないと
固くなっちゃうんですよね……あぁ、味噌ダレ!
甘じょっぱくて美味しいんですよ。わーわー。

これについては、サイトの日記でも触れましたので
こっちに転載しておきます。
http://diary3.fc2.com/cgi-sys/ed.cgi/sakura99/?Y=2007&M=1&D=25

>ご存知ない方もいらっしゃるかと思いますが、
>これは主に群馬で買えます。
>私も前橋とか伊勢崎とかで買いました。
>饅頭との名前ですが、餡に当たる物は何もありません。
>外側……といっても普通のお饅頭の生地じゃなく、
>小麦粉を捏ねて丸くして焼いたような物です。
>お店では、串に刺されて焼かれた物にタレを付けてもらって食べるのですが、
>テイクアウトでは、串が別にあるので、三橋ママのように幾つか刺します。
>そしてフライパンで焼いて、甘しょっぱいタレを付けるのですが
>……これがもう、とっても美味しいんですよ。
>たまに無性に食べたくなります。
>弟がごく稀に買ってきてくれるのですが、それこそ今月号の三橋のように、
>ウハウハしながら食べます。
>それぐらい美味しいです。
>これについては、美味しそうなレポがネットであるので
>興味を持たれた方は下記をご覧下さい。
>http://portal.nifty.com/special06/03/28/

焼きまんじゅうも良いですが、
三橋ママのちゃんとした料理シーンが出てきたので
ちょっとホッとしました。
一応は人並みに料理するんだーと思えたので(笑)。
お父さんが三橋一族で、お母さんは普通の人だと思ったので
特に貧乏時代は、食費節約の工夫料理なんかを
頑張って振る舞ってたと思うのですが
(もしお母さんが三橋一族で、お父さんが婿入りだとすると、
料理は好きじゃないとやらないかなーと)
これまで
お誕生会→買ってきたのをただ並べただけ
三橋が子供の頃のおまけマンガ→お父さんが晩ご飯作り
と、お母さんが料理を作るシーンが出てこなかったので、
花井母に言ったのは単なる遠慮じゃなく
本当にそうだったのかなーと心配してたんです。
それにしても、三橋がいっぱい食べるからか、
ただの炒め物でも大変かもしれませんね。
食費も、三人の割には凄いんだろうなぁ。

さて、ここでは食欲(というより焼きまんじゅう?)に
すっかり負けてる三橋と
三橋父のずれてるやり取りが見物です。

三橋も、お父さんの話を聞いてないわけじゃないんですよね。
一応、返事してるんで。
でも気持ちは完全に焼きまんじゅうに向かってる(笑)。

あと、面白かったのが、
話題が阿部に関すること
(正確には、阿部に注意されたこと)になった瞬間、
三橋の気持ちが焼きまんじゅうからお父さんに向かったことです。
(P196の下段〜P197の上段)
この瞬間だけ、食欲が負けてる──つまり、
三橋にとって阿部に大事にされている
(投げるなと注意されたこと)のは
よほど嬉しくて、大事なことなんだなと思いました。
そして、投げるなと言われたことを
本当に忠実に守ってるんでしょうね、三橋は。

「だってオレは」の後は、
「阿部くんに大事にされているから」
「エースだから」
……とでも入るんでしょうか。
P197の三コマ目でウヒッヒッと笑ってる三橋が、もう!

あと、この会話で上手いなーと思ったのが、
試合が明後日だと三橋母が話を振った直後の会話。
実は見に行きたいけど、
直に言うと息子に拒否されるかもしれないのを恐れた父が
遠回しに言う→息子にズレた答えを言われるシーンです。
「じゃあ、ハマちゃんに会いに来る?!」って、
三橋父じゃなくても「なんじゃそりゃ」って思いますよね。

このやり取りだけで、三橋が、
・試合を父母に観に来られるのを何とも思ってない
・観に来てもらわなくても別に平気
・父は自分の試合にさほど興味を持って無いと、思っている
のが分かると思うんです。

三橋が帰ってくる前の父親の愚痴っぷりからいって、
父はかなり三橋の試合を観たがってたと思うのと同時に、
かなりキツく「こないで!」と拒否されてたんだと思いました。
両親は、中学時代の三橋のトラブルを
いつか知るんでしょうか。
叶やルリが言うことはないでしょうし、
三橋自身は格好悪い自分を恥じる傾向にあるっぽいので
知るとすれば、他から……となるでしょうが。
三橋の、人付き合いスキルの無さといい、
両親は知らぬが仏な部分が多いですね。

そうそう、なにげに回想が入ってるので
ちび三橋を見られたのが嬉しかったです。
ハマちゃんを含め、かわいいー。

────
そして5:阿部父子

こうやって一つ一つ考えてみると、
やはり今月号の山場というか、
それぞれで出されたエピソードがここで一つの
まとまりを見せているような気がします。
(阿部と三橋・三橋と阿部父・三橋親子と来て、これ)

三橋には優しい気遣いがちょっと見えた阿部父ですが、
さすが息子には遠慮が無い(笑)。
阿部も、部員とする以上に熱い議論を交わせられるので
(言葉が足りない部分は父に推測してもらえているので)
話していて楽→ついつい話に熱中しちゃうんじゃないでしょうか。
でも、阿部にとっても一種のストレス発散になってると思うし、
親子の仲が良いのに越したことはないので
野球がいい潤滑剤になっているのかもしれません。
それこそ、もし野球が無かったら、
父子の間にも会話が無くなりそうです(笑)。

この時の会話の阿部って、
単行本一巻の百枝とのやり取りの雰囲気に
似てるなーと思いました。
今だと、阿部は百枝を信頼してるので、
無駄に突っかかることはしてません。
でも、父親に対しては、
「オレがどれだけ三橋とのことで気を配ってるか、知らねーくせに」
っていう意味で、
(その部分だけ)信頼してない感じで。

あと、阿部父は、息子には怒鳴るけど(男だから)、
妻(阿部母)には手を上げたり大きな声を出したりしない気が
します。
お調子者っぽい部分がありそうだけど、
阿部母も含めて、いい両親だと思いますし。
躾でお茶碗片付けてる阿部は、良かったです。
というか、彼にそういう面があると分かったのは有難いです。
なんか、女性が強そうな家にいる花井とか、
家族全員協力体制が整ってそうな栄口とか、
千代ちゃんへの態度に優しさがちらっと見えたこともある水谷とか、
大家族の田島とか
(でも田島の場合は甘やかされてる可能性もある)は、
きちんと後片付けをしそうですが、
阿部の場合はその辺があまり想像できなかったので……。
でも、人として、それぐらいの事はやって当然だと思うので
嬉しかったです。
三橋は……なんか(悪気はないけど)食べっぱなしな気がします。
疲れてる時なんか、口を動したり飲み込んだりするので精一杯で、
とてもそんなことができる気力も体力も無いような。

ここの会話の結果(阿部と三橋のすれ違い)については、
この先、長い時間をかけてじっくりと
マンガの中で描かれていくと思います。
なので、早急に答えが出ることはまずなさそうですが、
その片鱗は次号からの試合で出るかもしれませんね。
阿部は、父親に後で「そらみたことか」と言われるんでしょうか……。

それよりも、家で反省会って凄いですね。
いつかモモカンと阿部父で、飲み会開いてほしいです。
すっごい盛り上がりそうだ。

────

そして最後、6:阿部と三橋。

駐輪場で、
あんまり意味のないことを真剣に考えている三橋が
かわいい。

挙がった、バスケ部員の原くんとは、
きっとまともに会話なんかしたことないけど、
泉や田島、ハマちゃんなんかが楽しそうに話をしてるのを
端から聞いてるんだろうなと思いました。
クラスメイトだから多少は怖くないでしょうが、
部員とすら未だにきちんとしたコミュニケーションが取れない三橋に
普通の会話ができるとは、とても思えませんでした。

二人のチャリも出てきたので、同人者としては助かりました。
荷物が多いから、やっぱりカゴ必須なんですね。

そして、P215の後半の
阿部くんに大事にされている今が幸せ
→大事にされなくなったら大変
→嫌われないようにしなくちゃ
っていう、負の考え方の連鎖は、
やはり西浦が負ける時の最大の伏線になるかと思います。
(このシーンだけじゃなく、今まで何度も出てきてますので)

それでなくても次は、桐青戦並みに苦しむはずなので、
負けフラグが既に立ってるとしても全然おかしくないんですが
もしこれが問題だとすると、
多少なりとも自滅で崩れる場面が出てくると思うので、
そこを読むのは辛いんだろうなと想像してしまいます。

────

他は……取材に来た女性記者の顔がタラコ唇のようで、
そういう顔の描き方がなされているのですが
どうも顔パックしてるように見えて仕方ありません。

野球部とソフト部の外野同士が被るのは
「あー、あるある!」と同感でした。

そして当日!
花井母は、あの記事を大事にスクラップするのは当然として、
きっと大量にコピーした一枚(勿論、拡大済み)を
家に貼るんだろうなーと思いました。
双子の妹ちゃんの二段ベッドの割り振りは、
やっぱりおねーちゃんが上かな。
……って、どっちが上なんだろう。
常に遥ちゃんが先に呼ばれてるので、彼女でしょうか。
P220によると、花井母よりもかなり小さいので
140センチぐらいでしょうか。小さいな。
花井が180センチあることを考えると、
やっぱり彼にとって彼女らは
かわいくてたまらない存在なんだろうなと
思います。

新聞記事は……先の、百枝の年齢で一番反応してたのが
花井ということもあって、
彼が百枝を女として意識してるのは
透けて見えますよね(笑)。なんか可愛いなー花井。
ちょっと気になったのは、記事内の数字表記の仕方。
最近は縦書きでも、「1人」と書くことは多いですけど、
新聞ではまずあり得ないことなので(「一人」と書く)
そこは注意して頂きたかったです。
時間や年齢は、そのまま算数字で良いでしょうが、
最後の「10人」も、普通なら「十人」だなと思いました。

試合直前の父母会の集まりでは、
田島母が田島を42で産んだ発言(高齢出産だ!)にも
びっくりですが
栄口姉弟や、巣山父が出てきていて嬉しいです。
P230の三コマ目の、三橋母の後ろにいるのは
巣山の弟……? 顔がそっくり!
今、単行本の見返しのプロフィールを見て確認したんですが、
やっぱり巣山には弟がいますもんね。
兄もやはり同じ顔をしてるんでしょうか。

最後の和さんは……ううん、どうだろうなと思いました。
寧ろ彼は、西浦が勝つところを見たいんじゃないかと
思ったので。
それは、西浦が自分達を破ったからという理由じゃなくて、
こんなに気になってる西浦が、
一体どこまで進むのか、
いつ・どういう負け方をするのかを見てみたいんじゃないかと。
(美丞大狭山の試合というだけだったら、
和さんも、こんなに気にしてないと思うんです)
もし西浦が負けるのなら、その場は見たいけれど、
その相手は別に美丞大狭山じゃなくてもいい……みたいな?
上手く言えない。すみません。なんかまとまらなくて。

────
今回は、ブログの不調で、
書いてる途中で保存に失敗して、文章が消えることがあったので
いつも以上に時間がかかっちゃいました。
つうか、長い!

さて、今月のベスト三のシーンです。

第三位:(番外っぽいけど)P222の一番下のコマ。
高校野球では、試合と試合の間隔が短いので、
敗者と、次の試合に参加する学校の部員がすれ違うのは
当たり前のようにあるわけですが
こうやって手前に敗者が描かれたことで、
明暗がとてもよく表われていると思います。

第二位:P179の最後のコマで、荷物番をするために座った三橋。
これは、単純に顔のキモかわいさで。
いかにも三橋らしくて好きです。

第一位:P215の、頭を振り過ぎてクラクラしてる三橋。
かわいい! そして馬鹿だ(笑)。
でも好きです。

今月号は本当に疲れました。
でも、やっぱり何度読んでも面白いなー。
次号からの試合がとても楽しみです。


2007-02-03 00:21  nice!(0)  コメント(0) 
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